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【フランス杯】女子FSレビュー/女王・シェルバコワが貫禄V!樋口が3位に入りロシア勢の表彰台独占を阻止!

 2021年11月21日 15:48配信

地力を見せたシェルバコワが優勝!SP6位の樋口がフリーで巻き返し3位に入った(写真:Getty Images)

世界女王アンナ・シェルバコワが、転倒しながらも強さを見せ、GP第5戦フランス杯の女子シングルを制した。

SP首位で最終滑走者のシェルバコワは、冒頭で大技・4回転ルッツに挑むが踏み切れず、氷の上を横滑りしていった。思いがけないミスだったが、シェルバコワが続いて跳んだのはこれもまた大技の4回転フリップで、1.89の加点がつく出来栄えで成功させている。本人は演技後「とても動揺した」と語っているが、この状況で4回転フリップを決めるのは並大抵のことではない。華奢ではかなげな印象もあるシェルバコワの心の強さと、想像を絶する練習量がうかがえる場面だった。

最初の転倒を除くと大きなミスなく演技を終えたシェルバコワは、ジャンプ一つ分の点数を失ったにもかかわらず151.75というスコアを獲得、合計229.69でイタリア大会に続く優勝を果たし、ファイナル進出も決めている。

冒頭にミスが出るも焦らず立て直したシェルバコワがイタリア大会に続き優勝!ファイナル進出を決めた(写真:Getty Images)

2位に入ったのは、シェルバコワと同門のアリョーナ・コストルナヤだった。ラメを使った印象的なメイクで氷上に立ったコストルナヤは、ビリー・アイリッシュの“Lovely” に合わせて演技を開始。最初にSPで回避したトリプルアクセルに挑むも、転倒してしまう。しかし、その後は後半に組み込んだ3フリップ+3トウループ、3フリップ+オイラー+3サルコウを含むすべての要素を加点のつく出来栄えで決めていく。彼女ならではの個性を発揮したプログラムで、フランスの観客を魅了した。FS145.41、合計221.85で銀メダルを獲得している。

樋口新葉はSPで1回転になってしまったトリプルアクセルに挑戦し、4分の1回転不足と判定されながらも着氷した。その後も、ジャンプで小さなミスはあったもののプログラムをまとめる。終盤に配したステップシークエンスとコレオシークエンスでは、『ライオンキング』の雄大な旋律をエモーショナルに表現、近年磨きがかかっているスケーティングが光った。演技を終えてガッツポーズをした樋口に、大きな拍手が送られる。FSの得点は141.04で、自己ベストを更新した。合計点は204.91で、SP6位から巻き返して3位に入り、銅メダルを獲得している。北京五輪代表選考会となる全日本選手権に向け、樋口にとって自信になる結果だろう。

トリプルアクセルは回転不足も見事着氷!演技を終えた樋口には大きな拍手が送られた(写真:Getty Images)

SPでジャンプ二つにミスが出て11位と出遅れた横井ゆは菜は、FS『クイーンメドレー』で彼女らしさを発揮した。ジャンプにも大きなミスはなく、フランスの観客も横井の明るくダイナミックなスケーティングを堪能したはずだ。124.61というスコアでFSだけの順位は7位、合計点は176.93で総合でも9位まで順位を上げている。

大技を失敗してもその後崩れないロシア勢の強さ、SPで出遅れてもFSで追い上げることができる日本勢の底力が印象的な試合だった。

text by 沢田 聡子

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