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【フランス杯】男子FSレビュー/鍵山優真がイタリア大会に続きV!佐藤が2位に入り日本勢ワンツーフィニッシュ

 2021年11月22日 10:52配信

鍵山が優勝し初のファイナル進出を決め、佐藤が自己ベストを更新し2位に入った(写真:Getty Images)

フランス杯・男子シングルでは鍵山優真がSPに続きFSでも1位となり、イタリア大会に続く優勝を果たし、グランプリファイナル進出も決めた。

鍵山は映画『グラディエーター』の音楽に乗り、加点3.19がつく見事な4サルコウでFSの演技を開始。3ルッツをはさみ、3本目のジャンプとして跳んだ4トウループ+3トウループも3.66という高い加点がつく出来栄えで成功させる。速く鋭い回転の4回転ジャンプが2本決まり、上々のスタートを切った。

しかし、後半のジャンプに乱れが出る。4回転トウループの着氷では手を着き、続く3フリップ+3トウループはオーバーターンになった。そして、最後のジャンプとして予定していたトリプルアクセルは1回転になってしまう。演技後氷に両手をついた鍵山は、少し疲れているようにも見えた。

「正直『悔しいな』という思いはすごくあって…後半はちょっと足にきちゃって、すごくきつくて、根性出し切れなかったというのはやっぱり一番の原因かなと」

「このイタリア(大会)・フランス(杯)で失敗したこと、成功したことをしっかりと落ち着いてもう一回反省し直して、そこからまた全力で…あまり時間はないですけれども、他の選手と戦えるぐらいまでの実力をつけて、ファイナルはもちろん優勝目指して、頑張りたいと思います」(鍵山)

後半にジャンプのミスが重なった鍵山、高い演技構成点をマークし優勝を飾ったが「すごく悔しい」と語った(写真:Getty Images)

2位に入ったのは、鍵山と同学年の17歳、佐藤駿だった。FS『オペラ座の怪人』の冒頭に組み込んだ4ルッツを、3.78という高い加点を得る見事な出来栄えで決める。続く4フリップはエッジエラーと判定されたものの、プラスのGOEを得て着氷。

3本目のジャンプには4トウループ+3トウループを予定していたが、セカンドジャンプが1回転になってしまう。スピンをはさんで跳んだ4本目のジャンプ、4トウループは着氷が乱れた。ただ後半に組み込んだ2本のトリプルアクセルを成功させたのは大きかった。

4回転3種類4本、トリプルアクセル2本という高難度の構成を滑り切った佐藤は、演技を終え少し悔しそうにした後、笑顔を見せている。FSの得点は177.17、合計点は264.99で総合2位となり、シニアのグランプリシリーズで初のメダル獲得となった。

SPに続き、合計点でも自己ベストを更新したことについて、佐藤は「2年前の(優勝した2019年)ジュニアグランプリファイナルの時の点数で止まってしまっていたので、そこがずっと悔しかった部分だったんですけど、今回やっと更新できたので嬉しかった」とコメントしている。

「今回の試合ですごく自信がついたと思うので、この勢いに乗って、全日本では(4)トウループをしっかり決めてノーミスの演技ができるように頑張りたいです」(佐藤)

佐藤は「武器」の4回転で攻めた構成を滑り切り、自身初のGPシリーズ表彰台に立った(写真:Getty Images)

3位には、『シンドラーのリスト』の哀切なメロディを美しいスケーティングで表現したジェイソン・ブラウンが入った。冒頭で挑んだ4サルコウは少し着氷が乱れ、GOEがマイナス評価になったものの、回転は認定された。トリプルアクセル2本も組み込んだFSの得点は174.81、合計点は264.20で、2位だったスケートカナダに続きメダルを獲得した。

日本の鍵山・佐藤とともに、アメリカのブラウンが表彰台に上がる結果となった。

text by 沢田 聡子

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