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【ロシア杯】男子SPレビュー/自己ベスト更新の友野一希がSP首位!田中刑事はジャンプでミスが続き10位に

 2021年11月27日 17:59配信

グランプリシリーズ最終戦となるロシア杯、男子SPで首位に立ったのは、日本の友野一希だった。

「たくさん練習をやってきたことが自信になった」と語る友野一希(写真:Getty Images)

友野のSPは、ミーシャ・ジー振り付けの『ニューシネマパラダイス』。冒頭に跳んだ4回転トウループ+3トウループのコンビネーションは、2.99の加点がつく素晴らしい出来栄えで成功させる。イタリア大会ではセカンドジャンプが2回転になってしまったが、今回は予定通りにきっちり跳んでみせた。続く4回転サルコウも決め、上々のスタートを切る。後半に組み込んだトリプルアクセルにも、GOEでプラスの評価がついた。

ジャンプを決めた後のステップにはより一層気持ちがこもっており、抒情的な音楽を友野らしいエモーショナルな滑りで表現している。イタリア大会ではとりこぼしがあったステップやスピンもすべてレベル4をそろえ、自己ベストを7.59更新する95.81という得点で、トップ発進となった。得点を確認した友野は、キスアンドクライでガッツポーズをみせている。

クビテラシビリは完成度の高い演技で観客を魅了した(写真:Getty Images)

2位に入ったのは、エテリ・トゥトベリーゼコーチ門下のモリス・クビテラシビリ(ジョージア)だった。最初のジャンプとなる4サルコウ+3トウループ、続く3アクセルを決め、後半に跳んだ4トウループには2.44の加点がついた。スピン・ステップもすべてレベル4、プログラムのアクセントとなる片手側転もみせる。完璧な滑りに、トゥトベリーゼコーチもリンクサイドで拍手を送っていた。得点は95.37で、首位との差はわずかだ。

ロマン・サドフスキー(カナダ)が、84.59というスコアで3位につけた。冒頭の4サルコウを決め、続く3アクセルでは着氷でステップアウトするも、続いて跳んだ3ルッツ+3トウループは成功させる。サドフスキーも上位の2名同様、スピン・ステップはすべてレベル4を獲得している。

地元開催のグランプリシリーズで活躍が期待されるロシアのエース、ミハイル・コリヤダは、冒頭に組み込んだ2本の4回転を決め切れなかった。最初のジャンプは4サルコウ+3トウループを予定していたが、ファーストジャンプの着氷が乱れ単発のジャンプとなる。続く4トウループでも転倒し、コンビネーションジャンプを欠くことになってしまった。ただそれでも得点は84.48で4位にとどまったのは、後半に組み込んだ3アクセルを成功させたことと、全部のスピン・ステップがレベル4と判定されたことが大きかったといえる。FSでは立て直し、母国の観衆を喜ばせてほしい。

FSでの挽回に期待がかかる田中刑事(写真:Getty Images)

田中刑事のSPは、大好きだというアニメ映画『シン・エヴァンゲリオン劇場版』の曲を使う思い入れの強いプログラムだが、ジャンプにミスが続いてしまった。冒頭の4サルコウでは着氷姿勢が取り切れず、3フリップ+3トウループを予定していたコンビネーションジャンプではフェンスに近づきすぎ、セカンドジャンプが2回転になってしまった。76.69というスコアで10位発進となった田中は、FSでは本来の力を出せるだろうか。

ジャンプはもちろん、スピン・ステップも重要であることを教えてくれる男子SPだった。

text by 沢田聡子

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