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【ロシア杯】男子FSレビュー/SP首位の友野一希は初優勝ならずも3位!クビテラシビリがGP初優勝を掴む

 2021年11月28日 14:02配信

ロシア杯・男子FSでは、SP首位の友野一希が持ちこたえる滑りをみせ、総合3位で表彰台に上がった。

友野は粘りの演技で3位に!自己ベストを更新し続け北京五輪代表入りへ名乗りを上げた(写真:Getty Images)

最終滑走者としてリンクに入り、スタート位置に立った友野の顔は少し青白く見え、緊張していることがうかがえた。しかし映画『ラ・ラ・ランド』の曲が流れ、滑り始めた友野は冒頭の4トウループ+3トウループを見事に成功させる。続く4サルコウは着氷が完全ではなく4分の1の回転不足と判定されたものの、3本目のジャンプとなる4トウループは決めて3.12の加点がついた。

前半の4回転3本を着氷させた友野にとり、後半に2本組み込むトリプルアクセルはイタリア大会で残った課題だっただろう。今回、1本目のトリプルアクセル+オイラー+3サルコウは3サルコウの着氷が乱れGOEがマイナスになったものの、なんとか入れている。しかし2本目のトリプルアクセルでは転倒しており、全日本選手権でも鍵になるのは後半のトリプルアクセル2本かもしれない。一方、イタリア大会で残ったもう一つの課題であるスピンでは今回すべてレベル4をそろえており、成長を感じさせた。

重圧の中でジャンプを乗り切った友野は、弾けるようなコレオシークエンスで持ち味を充分に発揮して演技を終えた。体の奥から音楽に反応して滑る様子が観る者にも心地良さを感じさせる友野のステップは、ロシアの観客も魅了したことだろう。

FSのスコアは168.38、合計264.19で銅メダルを獲得した。SP・FS・合計のすべてで自己ベストを更新した今大会は、北京五輪出場を目指す友野にとり大きな意味を持つのではないだろうか。

ジョージア勢初となるGP優勝を果たしたクビテラシビリ、明るく男らしい滑りで会場を沸かせた(写真:Getty Images)

優勝したのは、エテリ・トゥトベリーゼコーチ門下のモリス・クビテラシビリ(ジョージア)だった。冒頭に予定していた4サルコウ+3トウループはセカンドジャンプが2回転になるも、出来栄えではプラスの評価を得る。続くトリプルアクセルでは軸が斜めになったが、それでも着氷する強さをみせた。

また次の4トウループからのコンビネーションではセカンドジャンプを予定の2回転から3回転に変更、最初のジャンプでのミスをリカバリーする機転も利かせている。後半に跳んだ2本目の4トウループで転倒したものの、フランク・シナトラの歌声に合わせて持ち前の明るく男らしい滑りをみせ、グランプリシリーズ初優勝を果たした。

地元開催で意地を見せたコリヤダ、2位まで順位を上げGPファイナルへ進出を決めた(写真:Getty Images)

地元ロシアのエース、ミハイル・コリヤダは意地をみせる滑りで、SP4位から総合2位まで順位を上げている。SPで2本の4回転が決まらなかったコリヤダだが、FSでも冒頭の4サルコウで転倒。続く4トウループでも手を着き、予定していたセカンドジャンプ、3トウループをつけることができなかった。

しかし後半最初のジャンプとして単発で予定していた4トウループを成功させ、さらに後ろに3トウループをつけて2.58の加点を得る見事なリカバリーを果たす。『シンドラーのリスト』の重厚な曲を使うFSは、コリヤダの気迫を感じさせるものとなった。FSのスコアは180.16で、FSのみの順位ではトップである。イタリア大会で2位に入っているコリヤダは、グランプリファイナルへの進出が決まった。

ミスが出てもあきらめず、最後まで自分の力を発揮することの大切さを感じさせる男子FSだった。

text by 沢田聡子

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