コラム
【フィンランド大会】女子レビュー/三原舞依がGP2連勝でファイナルへ!紀平は完全復活へ前進
グランプリシリーズ最終戦となる第6戦・フィンランド大会の女子シングルでは、日本の23歳・三原舞依が第4戦・イギリス大会に続いて優勝し、初のグランプリファイナル進出を決めた。
ショートプログラムでの三原は、『戦場のメリークリスマス』で情感豊かな滑りをみせた。2アクセル、3フリップと順調に決めていき、後半に跳んだ3ルッツ+3トウループのセカンドジャンプが4分の1回転不足と判定されたものの、自己最高得点を更新する73.58をマークして2位につけている。
『恋は魔術師』を使うフリーではショートとは対照的な曲調に合わせ、メリハリの効いた強い表現を披露する。2アクセル、3ルッツからの3連続ジャンプを続けて成功させ順調に滑り出したが、3回転を予定していたフリップの回転が抜け、2回転・重度の回転不足と判定される。後半で二つ跳んだコンビネーションジャンプもそれぞれ4分の1回転不足をとられ、残念ながら完璧な滑りとはいかなかった。しかしファイナル進出がかかる重圧の中、最低限のミスに抑えたのは日頃の鍛錬によるものだろう。
演技を終えて笑顔で挨拶をした三原は、テレビ局のインタビューに答え「ファイナルに行けることはすごく嬉しくて、でも今日の自分のフリーに対する悔しさの方がすごく大きい」と振り返った。
「しっかりこうしてファイナルというチャンスをいただけたので、そのファイナルの舞台でもっともっと成長した姿、レベルアップした演技をお見せできるように頑張りたいなと思います」
2位に入ったのは、フランス杯で金メダルを獲得しているルナ・ヘンドリックス(ベルギー)だった。ショートでは後半のコンビネーションジャンプにエッジエラーと4分の1回転不足がついたものの、他の要素はすべて加点がつく出来栄えで首位発進している。
オリジナルの曲を使うフリーは、芸術性やアクセント・ニュアンスをより豊かにしたいという理由で、フランス杯から音楽を変更して臨んだ。3ルッツ+3トウループ、2アクセル、3フリップと順調にジャンプを決めていくが、2アクセルを予定していた4本目のジャンプが1回転になってしまう。さらに後半最初のジャンプである3ルッツで転倒、続く3連続ジャンプも回転不足と判定された。フリーの出来は昨季世界選手権の銀メダリストとしては不本意だったかもしれないが、ファイナル進出については「達成できたことを誇りに思います」と喜びを語っている。
そして、河辺愛菜が銅メダルを獲得した。ショートは、フランス杯と同じく3位につけている。しかしフリーで失速し総合6位に終わったフランス杯とは違い、エッジエラーや回転不足といった細かいミスはあったものの、大きく崩れることなくフリーを滑り切った。3アクセルを練習する意欲もみせており、全日本選手権が楽しみになる試合だった。
4位に入ったのは、紀平梨花だった。少しずつジャンプを取り戻す道程の途中にいる紀平は、今大会で今季初めて3フリップを投入。フリーの後半で見事に決めてみせ、また一つ階段を上がっている。またショート『The Fire Within』では、演技のアクセントである片手側転を戻してきた。滑りも滑らかさを増しており、技術・表現の両面で力強く前進していることを印象づけている。
この結果を受け、グランプリファイナルには三原、坂本花織、渡辺倫果、ヘンドリックス、キム・イェリム(韓国)、イザボー・レビト(アメリカ)の6人が進出した。
text by 沢田聡子
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