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【世界ジュニア選手権】男子レビュー/三浦佳生が日本男子6人目の優勝!吉岡は巻き返し3位

2023年3月6日 10:05配信

写真:Getty Images

3月4日、世界ジュニア選手権(カナダ・カルガリー)の男子フリーが行われ、三浦佳生が優勝した。

「圧倒的な強さを見せた」、そう表現するにふさわしい演技だった。

 ショートプログラムでは85・11点でトップに立つ。

 迎えたフリー。

「今日はすごくまとめることができたので、演技内容としては75点くらいかなと思います。後半に4回転-3回転が跳べたので、そこは大きかったですショートの3回転-3回転よりきれいだったかなと思います」

 試合を終えて振り返ったように、完成度の高い演技を見せる。

冒頭はトリプルアクセルからの3連続ジャンプ。これをきれいに決めると波に乗る。2種類3本入れた4回転ジャンプも着氷。最後のトリプルループこそ乱れたものの、しっかり滑り切る。

 フリーの得点は179・63点。ショートプログラムとの合計では264・74点と、2位に入ったナオキ・ロッシ(スイス)に44点強の差をつけての圧勝となった。現在の採点方式になってからでは、最大の点差での優勝でもある。

写真:Getty Images

 三浦は今シーズン、シニアに本格的に転向し、試合に出場してきた。その中でのジュニアの試合には、ルールに違いがあるだけに戸惑いもあった。

「ジュニアはショートで課題に制限があったり、フリーも30秒短かったり、全然違うものなので」

「シニアは4回転ジャンプがショートから使えて、ショートから勢いよく跳んで。その分、失敗のリスクも高いのがシニアです。ジュニアはショートのマックスが一緒で、最初から完璧が求められるので、僕はジュニアの方が嫌いです」

 何よりもシニアで戦ってきて、そこで成績も残してきた。2月の四大陸選手権では優勝している。今回出場している他の選手とは、ここまでの実績においても違う。優勝して当然、そう見られて不思議はない位置にいた。ややもすればそれも重圧となっていた。

「四大陸選手権のチャンピオンとして来る世界ジュニアで、プレッシャーがありました」

 だからこそ、こう語る。

「その中で自分に集中してできたのは、これからも大事になってくるし、今回、できたことはよかったかなと思います」

 昨年の世界ジュニア選手権は、怪我の影響を抱える中で出場し13位の結果を残している。そのリベンジを果たせたことも意味していた。

 日本男子では、世界ジュニア選手権で優勝した選手はこれまでに5人いる。高橋大輔、織田信成、小塚崇彦、羽生結弦、宇野昌磨だ。シニアになってからもオリンピックや世界選手権などで活躍してきた名前が並ぶ。

 三浦は6人目としてそこに連なることになった。それに対する思いをこう語る。

「今まで結果を残してきた選手が通ってきた道の一つなので、そこに名前を刻めることがうれしいです」

そして飛躍を期す。

「ここがゴールじゃないので、来年は絶対に世界選手権にも出たいし、自分の演技をレベルアップさせて頑張っていきたいです」

写真:Getty Images

 全日本ジュニア選手権で優勝し世界ジュニア選手権代表に選ばれた吉岡希はショートプログラム7位から巻き返し、3位で表彰台に登った。

冒頭の4回転トウループ-トリプルトウループ、続く4回転トウループは減点されたが、後半の3連続ジャンプなどを成功させて盛り返す。

「ジャンプのちょっとしたミスがあったので悔しいです」

と演技を振り返って語っている。

ただ、崩れることなくまとめることができたからこそのショートプログラムから巻き返しと、表彰台だった。

シーズン全体についても手ごたえを得て終えることができた。

「安定した点数を出せてすごくよかったです。もっと滑りをよくして、4回転の種類も増やして、もっとたくさんよい演技をしたいと思っています」

 来シーズンはシニアに転向する。シーズンを通しての収穫と課題とともに成長を志す。

 島田麻央が優勝し中井亜美が3位になった女子に続き、男子もまた、日本の層の厚さと明るい将来をうかがわせたのが2023年の世界ジュニア選手権だった。

text by 松原孝臣

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