フィギュアスケート

基礎知識

フィギュアスケートは、1人で滑る男女シングル、男女2人で滑るペアアイスダンス、16人で滑るシンクロナイズドスケーティングの5種目がある。こちらでは男女シングルのルールを紹介。

SP(ショート)・FS(フリー)とは

(写真提供:Getty Images)

試合はSP(ショートプログラム)とFS(フリースケーティング)の総合得点で競われる。SPの演技時間は2分40秒±10秒、FSは女子4分±10秒、男子4分30秒±10秒で、それぞれ規定の技が課されている。6種類あるジャンプは、SPには種類と回転数の指定があり、FSには「同種類かつ同回転数の2回転以上のジャンプは2本まで」で「3回転と4回転で2本入れられるのは2種類のみ」という制限がある。FSのコンビネーションジャンプの数にも上限が定められている。規定違反のジャンプは無得点となる。この複雑なルールに従い、選手はジャンプの成否によって、演技中に考えながら予定のジャンプ構成を変更して臨んでいる。

男子SP
【ジャンプ3回】2回転または3回転アクセル、ステップからの3回転または4回転、4回転または3回転+3回転または2回転のコンビネーション
■トップ選手の標準的なジャンプ構成は、3アクセル、ステップからの4回転、4回転+3回転
【スピン3回】フライングスピン、足替えのキャメルまたはシットスピン、コンビネーションスピン
【ステップ1回】
  • ■参考例)羽生結弦
  • 2015年ISUグランプリファイナル(世界記録 ※当時)
  • 4サルコウ【ジャンプ①】、4トゥループ+3トゥループ【ジャンプ② コンビネーション】、フライングスピン【スピン①】、3アクセル【ジャンプ③】、【ステップ①】、足替えのシットスピン【スピン②】、コンビネーションスピン【スピン③】
男子FS
【ジャンプ8回(アクセルジャンプを含む)】コンビネーションは3回まで、3連続コンビネーション1回まで
■トップ選手の標準的なジャンプ構成は、4回転が2種類以上で計3~6本
【スピン3回】フライングスピン、同一姿勢のスピン、コンビネーションスピン
【ステップ1回】
【コレオシークエンス1回】
  • ■参考例)羽生結弦
  • 2015年ISUグランプリファイナル(世界記録 ※当時)
  • 4サルコウ【ジャンプ①】、4トゥループ【ジャンプ②】、3フリップ【ジャンプ③】、フライングスピン【スピン①】、【ステップ①】、4トゥループ+3トゥループ【ジャンプ④ コンビネーション】、3アクセル+2トゥループ【ジャンプ⑤ コンビネーション】、3アクセル+1ループ+3サルコウ【ジャンプ⑥ 3連続コンビネーション】、3ループ【ジャンプ⑦】、3ルッツ【ジャンプ⑧】、同一姿勢のスピン【スピン②】、【コレオシークエンス①】、コンビネーションスピン【スピン③】
女子SP
【ジャンプ3回】2回転または3回転アクセル、ステップからの3回転、3回転+2回転または3回転+3回転のコンビネーション
■トップ選手の標準的なジャンプ構成は、2アクセル、ステップからの3回転、3回転+3回転
【スピン3回】フライングスピン、足替えなしのレイバックまたはキャメルまたはシットスピン、コンビネーションスピン
【ステップ1回】
  • ■参考例)浅田真央
  • 2014年世界選手権(自己ベスト)
  • 3アクセル【ジャンプ①】、3フリップ【ジャンプ②】、コンビネーションスピン【スピン①】、フライングスピン【スピン②】、3ループ+2ループ【ジャンプ③ コンビネーション】、【ステップ①】、足替えなしのレイバックスピン【スピン③】
女子FS
【ジャンプ7回(アクセルジャンプを含む)】コンビネーションは3回まで、3連続コンビネーションは1回まで
■トップ選手の標準的なジャンプ構成は、アクセルを除く5種類の3回転計7本
【スピン3回】フライングスピン、同一姿勢のスピン、コンビネーションスピン
【ステップ1回】
【コレオシークエンス1回】
  • ■参考例)浅田真央
  • 2014年ソチ五輪(自己ベスト)
  • 3アクセル【ジャンプ①】、3フリップ+3ループ【ジャンプ② コンビネーション】、3ルッツ【ジャンプ③】、コンビネーションスピン【スピン①】、同一姿勢のスピン【スピン②】、2アクセル+3トゥループ【ジャンプ④ コンビネーション】、3サルコウ【ジャンプ⑤】、3フリップ+2ループ+2ループ【ジャンプ⑥ 3連続コンビネーション】、3ループ【ジャンプ⑦】、フライングスピン【スピン③】、【ステップ①】、【コレオシークエンス①】

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採点法

(写真提供:Getty Images)

得点は、「技術点(規定技の総得点)」+「演技構成点(演技内容を量る5項目のジャッジによる評価点)」の合計となり、転倒やルール違反があれば減点を受ける。シニアの転倒は、1〜2度目で各1点、3〜4度目で2点、5度目からは3点の減点となる。

技術点
個々の技には難易度に応じた基礎点が設けられ、技の出来ばえ(Grade Of Execution=「GOE」)による加点減点がなされる。 例)3アクセルの得点 基礎点8.5+加点2.0=10.5点
演技構成点
スケーティング技術(Skating Skills)、技と技の繋ぎ(Transitions)、パフォーマンス(Performance)、振付(Composition)、音楽表現(Interpretation of the Music)の5項目があり、各項目10点満点で評価される。男子と女子では得点係数が異なり、男子SPはそのままで女子SPは0.8倍、男子FSは2倍で女子FSは1.6倍に設定されている。演技構成点の満点は、男子計150点(SP50+FS100)、女子計120点(SP40+FS80)となる。選手間の5項目平均が1点差の場合、総合で男子15点、女子12点の大差がつく。

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シーズンの流れ

(写真提供:Getty Images)
2017-2018シーズンの主な大会
10~11月 ISUグランプリシリーズ

ロシア杯、スケートカナダ、中国杯、NHK杯(大阪)、フランス杯、スケートアメリカ
GPシリーズ各2戦の合計ポイント上位6選手(組)がファイナルに進出

12月 ISUグランプリファイナル(名古屋)
12月

全日本選手権(東京)

平昌五輪日本代表決定 以下の国際大会代表選出

1月 四大陸選手権(台湾)
2月 平昌五輪(韓国)
3月 世界ジュニア選手権(ブルガリア)
3月 世界選手権(イタリア)

 

フィギュアスケートは、10月から開催されるGPシリーズより本格シーズンを迎える。日本人選手にとっては、「全日本選手権表彰台」に加えて「GPファイナル上位(2名)」や「世界ランクとシーズンベストの上位(3名)」が五輪代表選考条件となり、GPシリーズ初戦から五輪を目指す戦いが始まる。

日本の平昌五輪出場選手枠は、男子3名、女子2名、アイスダンス1組。12月の全日本選手権で、五輪をはじめ国際大会の日本代表が決まり、五輪団体戦のペア代表も選出される。
各種目共に、近年の勝負は熾烈を極めている。今季は平昌五輪に向かってさらなる氷上熱戦が繰り広げられるだろう。

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五輪日本代表選考ルール

男子3名
①【全日本選手権優勝者】を選出
②【全日本選手権2位・3位の選手】、【GPファイナル上位2名】から総合的に判断して選出
③【②の条件を満たす選手】、全日本選手権終了時点での【ISUワールドスタンディング上位3名】、【ISUシーズンワールドランキング上位3名】、【ISUシーズンベストスコア上位3名】から総合的に判断して選出
女子2名
①【全日本選手権優勝者】を選出
②【全日本選手権2位・3位の選手】、【GPファイナル上位2名】、全日本選手権終了時点での【ISUワールドスタンディング上位3名】、【ISUシーズンワールドランキング上位3名】、【ISUシーズンベストスコア上位3名】から総合的に判断して選出

文:Pigeon Post 島津愛子

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