フィギュアスケート

基礎知識

フィギュアスケートは、1人で滑る男女シングル、男女2人で滑るペアアイスダンス、16人で滑るシンクロナイズドスケーティングの5種目がある。こちらでは男女シングルのルールを紹介。

SP(ショート)・FS(フリー)とは

(写真提供:Getty Images)

試合はSP(ショートプログラム)とFS(フリースケーティング)の総合得点で競われる。SPの演技時間は2分40秒±10秒、FSは4分±10秒で、それぞれ規定の技が課されている。6種類あるジャンプは、SPには種類と回転数の指定があり、FSには「3回転と4回転で2本入れられるのは2種類のみ」で「2本分の4回転は1種類まで(※2018-19シーズンより)」「同種類の2回転は2本まで」という制限がある。FSのコンビネーションジャンプの数にも上限が定められている。規定違反のジャンプは無得点となる。この複雑なルールに従い、選手はジャンプの成否によって、演技中に考えながら予定のジャンプ構成を変更して臨んでいる。

男子SP
【ジャンプ3回】2回転または3回転アクセル、3回転または4回転(3アクセルを除く)ソロ、4回転または3回転+3回転または2回転のコンビネーション(アクセルとソロで選んだジャンプを含まない)
■トップ選手の標準的なジャンプ構成は、3アクセル、4回転、4回転+3回転
【スピン3回】フライングスピン、足替えのキャメルまたはシットスピン、コンビネーションスピン
【ステップ1回】
  • ■参考例)羽生結弦
  • 2015年ISUグランプリファイナル(世界記録 ※当時)
  • 4サルコウ【ジャンプ①】、4トゥループ+3トゥループ【ジャンプ② コンビネーション】、フライングスピン【スピン①】、3アクセル【ジャンプ③】、【ステップ①】、足替えのシットスピン【スピン②】、コンビネーションスピン【スピン③】
男子FS
【ジャンプ7回(アクセルジャンプを含む)】コンビネーションは3回まで、3連続コンビネーション1回まで
■トップ選手の標準的なジャンプ構成は、4回転が2種類以上で計3~6本
【スピン3回】フライングスピン、同一姿勢のスピン、コンビネーションスピン
【ステップ1回】
【コレオシークエンス1回】
  • ■参考例)羽生結弦
  • 2015年ISUグランプリファイナル(世界記録 ※当時)
  • 4サルコウ【ジャンプ①】、4トゥループ【ジャンプ②】、3フリップ【ジャンプ③】、フライングスピン【スピン①】、【ステップ①】、4トゥループ+3トゥループ【ジャンプ④ コンビネーション】、3アクセル+2トゥループ【ジャンプ⑤ コンビネーション】、3アクセル+1ループ+3サルコウ【ジャンプ⑥ 3連続コンビネーション】、3ループ【ジャンプ⑦】、3ルッツ【ジャンプ⑧※】、同一姿勢のスピン【スピン②】、【コレオシークエンス①】、コンビネーションスピン【スピン③】
  • ※2017-18平昌五輪シーズンまで、男子FSはジャンプ8回の規定
女子SP
【ジャンプ3回】2回転または3回転アクセル、アクセル以外の3回転ソロ、3回転+2回転または3回転+3回転のコンビネーション(アクセルとソロで選んだジャンプを含まない)
■トップ選手の標準的なジャンプ構成は、2アクセル、3回転、3回転+3回転
【スピン3回】フライングスピン、足替えなしのレイバックまたはキャメルまたはシットスピン、コンビネーションスピン
【ステップ1回】
  • ■参考例)浅田真央
  • 2014年世界選手権(自己ベスト)
  • 3アクセル【ジャンプ①】、3フリップ【ジャンプ②】、コンビネーションスピン【スピン①】、フライングスピン【スピン②】、3ループ+2ループ【ジャンプ③ コンビネーション】、【ステップ①】、足替えなしのレイバックスピン【スピン③】
女子FS
【ジャンプ7回(アクセルジャンプを含む)】コンビネーションは3回まで、3連続コンビネーションは1回まで
■トップ選手の標準的なジャンプ構成は、アクセルを除く5種類の3回転計7本
【スピン3回】フライングスピン、同一姿勢のスピン、コンビネーションスピン
【ステップ1回】
【コレオシークエンス1回】
  • ■参考例)浅田真央
  • 2014年ソチ五輪(自己ベスト)
  • 3アクセル【ジャンプ①】、3フリップ+3ループ【ジャンプ② コンビネーション】、3ルッツ【ジャンプ③】、コンビネーションスピン【スピン①】、同一姿勢のスピン【スピン②】、2アクセル+3トゥループ【ジャンプ④ コンビネーション】、3サルコウ【ジャンプ⑤】、3フリップ+2ループ+2ループ【ジャンプ⑥ 3連続コンビネーション】、3ループ【ジャンプ⑦】、フライングスピン【スピン③】、【ステップ①】、【コレオシークエンス①】

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採点法

(写真提供:Getty Images)

得点は、「技術点(規定技の総得点)」+「演技構成点(演技内容を量る5項目のジャッジによる評価点)」の合計となり、転倒やルール違反があれば減点を受ける。シニアの転倒は、1〜2度目で各1点、3〜4度目で2点、5度目からは3点の減点となる。

技術点
個々の技には難易度に応じた基礎点が設けられ、技の出来ばえ(Grade Of Execution=「GOE」)による加点減点がなされる。 例)3アクセルの得点 基礎点8.0+加点2.4(「GOE+3」)=10.4点
演技構成点
【スケーティング技術(Skating Skills)】、【技と技の繋ぎ(Transitions)】、【パフォーマンス(Performance)】、【振付(Composition)】、【音楽表現(Interpretation of the Music)】の5項目があり、各項目10点満点で評価される。男子と女子では得点係数が異なり、男子SPはそのままで女子SPは0.8倍、男子FSは2倍で女子FSは1.6倍に設定されている。演技構成点の満点は、男子計150点(SP50+FS100)、女子計120点(SP40+FS80)となる。選手間の5項目平均が1点差の場合、総合で男子15点、女子12点の大差がつく。
2018-19シーズンより、技術面の失敗による演技構成点への影響が規定された。転倒や「シリアスエラー(各技について該当するミスが定められている)」が1つでもあった場合、全項目で10点満点は与えられず、複数生じた場合は【スケーティング技術】【技と技の繋ぎ】【振付】は9.5点未満、【パフォーマンス】【音楽表現】も9.0点未満となる。

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シーズンの流れ

(写真提供:Getty Images)
2018-2019シーズンの主な大会
10~11月 ISUグランプリシリーズ

スケートアメリカ、スケートカナダ、フィンランド大会、NHK杯(広島)、ロシア杯、フランス杯
GPシリーズ各2戦の合計ポイント上位6選手(組)がファイナルに進出

12月 ISUグランプリファイナル(カナダ)
12月

全日本選手権(大阪)

以下の国際大会代表選出

2月 四大陸選手権(アメリカ)
3月 世界ジュニア選手権(クロアチア)
3月 世界選手権(埼玉)

 

フィギュアスケートは、10月から開催されるGPシリーズより本格シーズンを迎え、12月の全日本選手権で国際大会の日本代表が決まる。

世界選手権では、代表選手の順位によって翌年の出場選手枠(最大「3」)が争われ、プレ五輪シーズンで獲得した枠が五輪の出場枠となる。

文:Pigeon Post 島津愛子

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