坂本花織

Kaori Sakamoto

2000年4月9日

兵庫県神戸市出身

159cm

2022年北京大会銅メダル

昨季、北京五輪で団体戦・個人戦の銅メダル、そして世界選手権では金メダルを獲得した坂本花織に際立っていたのは、自分の道を貫く強さだった。女子でもトリプルアクセルや４回転を跳ぶトップスケーターが増える中、坂本は高難度ジャンプには挑まず、ジャンプの飛距離とスケーティングのダイナミックさを武器に戦い抜いた。その姿勢がプログラムのテーマである強い女性像と重なり、大舞台での琴線に触れる演技につながったといえる。またミスする気配すらない完成度の高さは、日々の厳しく豊富な練習の賜物でもある。世界女王となって迎える今季も、新しい振付師が手がけるショート・フリーと共に臨むチャレンジのシーズンとなりそうだ。

文：沢田聡子

プロフィール

所属	シスメックス
趣味	水泳、ジグソーパズル
コーチ	中野園子、グレアム充子、川原星
今季プログラム	SP『ジャネット・ジャクソンメドレー』 FS『Elastic Heart』
自己ベスト	236.09
SP自己ベスト	80.32
FS自己ベスト	155.77

プログラム紹介

今季はショート・フリーとも新しい振付師に依頼し、イメージチェンジを図る。ショートは、ジェイソン・ブラウンのプログラムを手がけてきたロヒーン・ワード氏が振り付けた。ジャネット・ジャクソンの『Rock with U』『Feedback』に乗り、クールに演じる。シーアの『Elastic Heart』を使うフリーは、ネイサン・チェンのプログラムを振り付けたマリー＝フランス・デュブレイユ氏に依頼。エモーショナルなボーカルを伸びやかなスケーティングで表現する。

文：沢田聡子