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世紀の一戦! ジャパンCを制する馬は?

2020年11月26日 12:00配信

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アーモンドアイ

日本馬として初めて芝G1(JRA・海外)8勝を挙げたアーモンドアイと、無敗の三冠馬2頭・コントレイル、デアリングタクトが激突するジャパンC。その舞台となる東京競馬場の芝2400mでは、アーモンドアイが一昨年の本競走とオークス、コントレイルが日本ダービー、そしてデアリングタクトはオークスを制覇。ほかに3頭揃って勝利を挙げているコースはなく、まさしく絶好の舞台で行われる世紀の一戦と言っていいだろう。果たしてどの馬が栄冠を手にするのか、JRA-VAN DataLab.とTARGET frontier JVを利用して、過去10年の傾向を中心に分析したい。

■表1 人気・単勝オッズ別成績

過去10年の優勝馬はすべて5番人気以内で、2着馬10頭も7番人気以内。8番人気以下の3着3頭は2013年以前に出ており、近6年の3着は7番人気以内の馬ばかりだ。単勝オッズでは4倍未満の馬が過去10年計【4.3.2.3】複勝率75.0%。続く4倍台こそ複勝率14.3%止まりだが、5~6倍台は【2.1.2.3】で同62.5%と、上位人気に推された馬が安定した結果を残している。

■表2 性齢別成績

性別では牡・セン馬、牝馬ともに5勝ずつ。ただ、勝率は牡・セン馬が3.5%、牝馬21.7%と牝馬が圧倒している。年齢は5歳以下であれば牡・セン馬、牝馬とも好走確率に大きな違いはなく、6歳以上の馬は3着2回のみ。過去6年にかぎると6歳以上馬は【0.0.0.23】と好走がない。

■表3 枠番・馬番別成績

枠番別の成績は1枠が【4.3.3.8】で複勝率55.6%などの好成績をマークしており、特に1枠1番は【3.2.2.3】で連対率50.0%、複勝率70.0%と抜群だ。一方、馬番8~14番は【0.3.2.65】と勝利がなく、連対率や複勝率もひと桁。1~3番人気馬ですら【0.0.2.7】に終わっており、割引が必要だろう。

■表4 前走レース別成績(3着以内馬を出したレース)

前走レース別で3着以内の好走馬を出しているのは、芝2000m以上のG1か、芝2400~2500mのG2のみで、神戸新聞杯以外は同年10月以降。好走馬が多いのは天皇賞(秋)組、好走確率が高いのは秋華賞組だ。

なお、この条件から外れる9月のオールカマー(G2・中山芝2200m)組は過去10年で該当馬2頭のみだが、2016年のゴールドアクターが3番人気4着、昨年のレイデオロが1番人気で11着と上位人気で馬券圏外に敗退した。また、凱旋門賞組の好走馬は3頭とも日本馬。外国馬は凱旋門賞以外の組も含め【0.0.0.36】と好走がない。

■表5 前走天皇賞(秋)組の前走着順別成績

天皇賞(秋)組の同レースでの着順別成績を調べると、1着だった馬が【0.2.3.1】で複勝率83.3%を記録する一方で勝利はない。天皇賞(秋)とジャパンCを連勝した例は直近でも2004年のゼンノロブロイまでさかのぼり、両レース1位入線も2010年のブエナビスタ(ジャパンCは2着降着)を最後に途絶えている。2007年メイショウサムソン3着、2008年ウオッカ3着、2012年エイシンフラッシュ9着、そして2017年キタサンブラック3着と、この東京芝2400mのG1優勝実績馬でも勝利には手が届かなかった。

■表6 前走天皇賞(秋)以外の国内レースからの好走馬

前走で天皇賞(秋)を除く国内のレースに出走していた好走馬は表6の10頭である。全馬が前走では3番人気以内かつ5着以内で、うち8頭は2番人気以内かつ3着以内。前走であまり人気がなかった馬や、掲示板外に敗退していたような馬では苦しい。

また10頭中7頭は、東京芝2400mのG1で3着以内に好走した経験があった。残る3頭は2016年の前走G2組3頭だが、キタサンブラックは前走・京都大賞典優勝、サウンズオブアースは芝2400mのG2で2着2回、そしてシュヴァルグランは日経新春杯2着など芝2400mでは【3.1.0.0】。最低限、ジャパンCと同距離のG2で勝ち負けを演じるくらいの実績は必要だ。

【結論】

表2で挙げたように、牝馬が高勝率を記録するジャパンC。中でも注目したいのは、今年無敗で牝馬三冠を達成したデアリングタクトだ。3歳牝馬は過去10年で4頭が連対しており、いずれもジャパンCと同じ東京芝2400m戦・オークスで3着以内に好走していた(表2、5)。特に、三冠を制したジェンティルドンナ(2012年)とアーモンドアイ(2018年)がともにジャパンCでも勝利を収めている点は心強い。

同じく牝馬・アーモンドアイは、過去10年で複勝率83.3%を記録する前走・天皇賞(秋)の優勝馬。ただ表5本文で記したように、2005年以降は天皇賞(秋)とジャパンCを連勝した馬がおらず、両レース1位入線馬もここ9年は出てない点が懸念材料になる。

また、牡馬・コントレイルの菊花賞組は過去10年で【1.0.0.4】だが、ローズキングダム(菊花賞2着)の優勝はブエナビスタの降着があった2010年のことで、こちらも近9年勝利なし。そして菊花賞馬による同年のジャパンC優勝は、ジャパンCが創設された1981年までさかのぼっても皆無である。

アーモンドアイ、コントレイルとも「馬券候補」としてみれば大きな減点材料はないが、「1着候補」となるとデアリングタクトが優位。一角崩しがあるとすれば、前走・京都大賞典を制したグローリーヴェイズだろう。東京コースこそ未経験ながら、他場の芝2400mでは香港ヴァーズ(G1)など重賞3勝。同じ京都大賞典組でこのレースを制したキタサンブラックやシュヴァルグランを上回る距離実績を残しており、一発の魅力は十分だ。

ライタープロフィール

浅田知広(あさだ ともひろ)

1970年12月、埼玉県生まれ。立命館大学文学部中退後、夕刊紙レース部のアルバイト、競馬データベース会社を経て、現在はフリー。パソコンが広く普及する以前から、パソコン通信でデータ手入力方式の競馬予想ソフトを公開するなど、競馬のみならずPCやネットワークにも精通。その知識を活かし、Webや雑誌で競馬ライターとして活躍するかたわら、ネットワークの専門誌にも連載を持つ。

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