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JRA-VANコラム

1強か、逆転か? チャンピオンズCを分析する

2020年12月3日 13:15配信

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今週は中京競馬場でダート界の頂点を決めるG1、チャンピオンズCが行われる。昨年は3歳馬クリソベリルが優勝。同馬は今年2月のサウジカップで7着に敗れたものの、国内では8戦全勝と無類の強さを誇っている。チャンピオンズC連覇を狙う今回は1強なのか、他馬の逆転はあるのか。チャンピオンズCが中京ダート1800mで施行されるようになった2014年以降・近6年のデータを交えて分析していきたい。なお、データ分析にはJRA-VAN DataLab.とTARGET frontier JVを利用した。

■表1 チャンピオンズC近6年の3着以内馬一覧

まず表1はチャンピオンズC近6年の3着以内馬一覧。近6年すべて良馬場で行われ、勝ちタイムが速くなっていることがわかる。2016~18年にかけては3年連続で1分50秒1と並んでいたが、昨年は1分48秒5と1秒6も速い決着となった。

14年~16年にかけては上がり36秒以上掛かっている馬が大半なのに対して、17年以降の近3年は34秒台~35秒台と速い上がりでまとめた馬が多く好走している。特に昨年は逃げたインティが上がり35秒9で粘れており、中団・後方馬は出番がない展開だった。先行策から上位を占めた昨年の1~3着馬は今年も揃って出走を予定しており、前半の流れや上がりタイムに注目が集まる。

3着以内馬の年齢では、近2年は3歳馬が続けて勝利しているものの、6歳馬も2勝をあげており、7歳馬も17年にコパノリッキーが僅差3着に入っている。5歳馬・6歳馬が3着以内に6頭ずつと多いものの、それほど年齢による偏りは見られない。

人気順を見ると、14年~18年にかけて毎年1頭は8番人気以下の伏兵が好走していたが、昨年は2→1→3番人気と人気上位の決着で堅くおさまっている。

■表2 チャンピオンズC近6年の枠番別成績

表2は近6年の枠番別成績。勝ち馬6頭は2枠~5枠から出ている。複勝率では1枠が30.0%、2枠が41.7%と内枠優勢の傾向が出ている。対して、大外の8枠に入った馬は3着以内馬なしと不振傾向にある。

■表3 チャンピオンズC近6年の前走場所別成績

表3は前走場所別成績。前走地方のレースを使われた馬がすべての年で勝利しており、連対率22.9%・複勝率28.6%と高い。3着以内馬18頭中10頭を占めており、複勝回収率も100%を超えている。

前走京都もしくは東京だった馬は勝ち星がなく、2・3着止まりとなっている。

■表4 チャンピオンズC勝ち馬の近1年以内におけるG1勝利実績

表4は勝ち馬6頭の近1年以内におけるG1勝利実績。15年サンビスタを除く5頭はいずれもG1勝利実績があった。そのうちゴールドドリーム以外の4頭はいずれも大井ダート2000mの東京大賞典もしくはジャパンダートダービーを制している。ゴールドドリームも後に帝王賞(18年)を勝利しており、単にG1タイトルだけでなく、ダート2000mをこなせるスタミナが必要といえるだろう。

■表5 昨夏ジャパンダートダービー以降のクリソベリルの成績(海外除く)

表5は今回連覇を狙うクリソベリルの昨年のジャパンダートダービー以降の日本における成績。昨年のチャンピオンズCのみクビ差で、その他の4戦は2着に2馬身以上の完勝を決めている。昨年のチャンピオンズCでは残り200mから100mにかけての脚色は2着ゴールドドリームの方に勢いがあり、ゴール前で差し返してクリソベリルのクビ差勝利となった。クリソベリル55キロ、ゴールドドリーム57キロと斤量差があったことを考慮すると、ほぼ互角だったといえるのではないか。

近2戦の帝王賞、JBCクラシックは、ともに2着オメガパフューム、3着チュウワウィザードとなった。この2・3着を超える力量のある馬でないとクリソベリルを逆転することは難しい。

■表6 今年のシリウスSと翌日の3勝クラス・白川郷Sの比較

表6は今年のシリウスSと翌日に同コースで行われた3勝クラス・白川郷Sとの比較。シリウスSは3歳馬カフェファラオが勝利したが、白川郷Sの方が勝ちタイムは1秒5速かった。上がり3Fでもハギノアレグリアスの方が速く、前走のカフェファラオはタイムを評価できない。僅差2着だったサクラアリュールは次走JBCクラシックで8着に敗れており、カフェファラオも前走のパフォーマンスのままだと今回は厳しいだろう。

■表7 今年のチャンピオンズCの出走予定馬(12/2現在)

<結論>

今年の出走予定馬は表7のとおり。

断然の1番人気が予想されるクリソベリルは近2走の帝王賞、JBCクラシックを完勝。川田騎手とのコンビでは7戦7勝と死角らしい死角は見当たらない。また中距離でオメガパフューム、チュウワウィザード以上のパフォーマンスを見せられそうな馬もいない。クリソベリルによるチャンピオンズC連覇の可能性は非常に高いと見る。

逆転の最右翼と見られている3歳馬カフェファラオは表6で示したように前走シリウスSのレベルが高くない。ユニコーンSは強さを見せたものの、2走前のジャパンダートダービーでは7着と脆さもある。古馬の一線級相手だと厳しいのではないか。

クリソベリルの相手となると、やはりゴールドドリームを挙げたい。チャンピオンズCでは、3歳時は12着に敗れたものの、17年1着、昨年はクリソベリルと接戦の2着。前走の南部杯は6着に敗れたが、芝並みの高速決着だったもので問題ない。南部杯を一叩きしての臨戦は17年、昨年と同じで、今回が勝負だろう。7歳で年齢的に衰えているのではないかという予測とルメール騎手からの乗り替わりで人気を落とすようなら積極的に狙っていきたい。

昨年逃げて3着のインティは近2走粘りを欠いている。となれば、昨年4着でその他の戦績も安定しているチュウワウィザードだが、今回はゴールドドリームを上位に推奨したい。他の有力どころは中距離での実績が乏しく、クリソベリルを逆転することはかなり厳しいと見る。

ライタープロフィール

ケンタロウ(けんたろう)

1978年6月、鹿児島県生まれ。早稲田大学社会科学部卒業。初めて買った馬券が大当たりし、それから競馬にのめり込むように。データでは、開催日の馬場やコース適性に注目している。好きなタイプは逃げか追い込み。馬券は1着にこだわった単勝、馬単派。料理研究家ではない。

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