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過去2年、3歳初戦の馬が連覇した皐月賞をデータから占う

2021年4月15日 13:15配信

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ソダシが白毛馬初のクラシック制覇を飾った桜花賞に続き、今週は皐月賞が行なわれる。その桜花賞では暮れの阪神JF以来の出走となった2頭がワンツーを決めているが、こちら皐月賞もサートゥルナーリア、コントレイルと3歳初戦の馬が連覇中。こうしたローテーションの移り変わりにも注目しつつ、今年のレースをデータから占ってみたい。集計期間は、東京で行なわれた11年を対象から外し、中山開催の12~20年の9年間とする。データ分析にはJRA-VAN DataLab.とTARGET frontier JVを利用した。
■表1 人気別成績
表1は人気別成績。1着馬の内訳から見ていくと、1番人気が3勝と頭ひとつ抜け出してはいるものの、2~4番人気および7~9番人気も綺麗に1勝ずつと幅広い人気から勝ち馬が出ている。ただし、10番人気以下は17年3着のダンビュライト(12番人気)が唯一の好走例で、人気薄の激走はなかなか見られない。また、ひとケタ人気のなかでも1~4番人気もしくは7~9番人気に好走馬が集中し、その間の5、6番人気から1~3着に入った馬はゼロという結果も興味深い。
■表2 デビュー月別成績
表2はデビュー月別の成績(中央デビュー馬のみ)。1着馬9頭は2歳の10月までにはデビューしており、11月以降にデビューした馬が勝った例はない。皐月賞制覇を目指すのであれば、遅くとも2歳10月までにはデビューを済ませるのが現在の定石と言えそうだ。
■表3 キャリア別成績
表3はキャリア別成績(中央デビュー馬のみ)。好走例の大半はキャリア3~5戦に集中し、そのなかではキャリア3戦の好走率がもっとも高い。しかし、6戦以上のキャリアを重ねた馬の好走率はかなり下がってしまい、最後の好走例も14年3着のウインフルブルームまで遡らなければならない。この通り、さほど経験を必要としない現在の皐月賞だが、キャリア2戦以下で臨んだ5頭は好走に至らず、さすがに経験不足ということか。
■表4 前走距離別成績
表4は前走距離別成績(芝のみ)。好走例の多くは前走で1800mか2000mのどちらかを走っており、1着馬に限ると9頭中7頭は前走1800mとけっこう偏っている。とはいえ、近2年の1着馬であるサートゥルナーリアとコントレイルはともに前走2000mで、これをどう考えるかがポイントになりそうだ。また、前走1600mは出走例が少ないものの、4頭中2頭が2着(17年ペルシアンナイト、20年サリオス)と侮れない。そのほか、前走で2200m以上を使っていた馬の出走例もそれなりにあるのだが、いまだ好走には至っていない。
■表5 前走着順別成績
表5は前走着順別成績。なかなかシビアな傾向が出ており、皐月賞1~3着馬の3分の2にあたる18頭を前走1着馬が占める。前走2~4着でも好走例はあるが、好走率はダウン。そして、前走5着以下だった30頭はすべて馬券圏外と厳しい結果に終わっている。
■表6 4角通過順別成績
表6は4角通過順別成績で、上半分が今走(皐月賞)、下半分が前走のものを表している。今走から見ていくと、好走率が高いのは4角3~4番手や5~6番手。いっぽう4角1番手や2番手の連対例はなく、積極的な競馬はなかなか結果に結びつかないようだ。かといって4角を10番手以下で回ると、好走率はさらに下がってしまう。このデータを見る限り、皐月賞では逃げ・先行馬を伺うようなポジションにつけるのが理想で、少なくとも4角を9番手以内で回って最後の直線に挑みたい。

予想をするうえでは、前走における4角通過順も参考になりそうだ。順に見ていくと、前走4角1番手の成績があまりよくなく、これは先に見た今走4角1~2番手の不振という傾向にもリンクする部分。同様に、前走4角10番手以下も18頭で2着1回だけと苦しい。好走例が多く、好走率も高いのは、前走4角2番手、3~4番手、7~9番手といったところだ。

■表7 12~19年の皐月賞1~3着馬とその前走
表7は、12~20年の皐月賞1~3着馬と、その前走を一覧にしたもの。表6までの項で述べたことと重複する部分もあるが、総まとめとしてご覧いただければと思う。なお、色分けは「前走が同年1800m=黄色」「前走が同年2000m=青」「前走が前年=赤」を表す。

まず、18年までは前走が同年1800m(共同通信杯、スプリングS、毎日杯など)の馬が7連勝。そして、前走が同年2000m(弥生賞、若葉Sなど)の馬が2着に入るケースが多かった。この傾向に変化が見られたのは19年のことで、前年末のホープフルS以来となったサートゥルナーリアが史上初めて3歳初戦で皐月賞を勝利。翌20年にもコントレイルが同じローテーションで三冠への第一関門を突破し、2着にも朝日杯FS以来のサリオスが入った。年明け初戦で好走した3頭はいずれも2歳G1を制していることで共通する。ただ、今年は休み明けで出走する2歳G1馬はおらず、むしろ18年までの様相に近いとも考えられる。このあたりを踏まえて、今回のデータ分析の結論を述べたい。

【結論】

今年の皐月賞登録馬はフルゲートちょうどの18頭。ただし、オーソクレース、ボーデンの2頭が回避を表明済みで、3年ぶりにフルゲート割れで行なわれる見込みとなっている。

まず焦点となりそうなのが、3歳初戦で出走する馬の3連覇はなるか、ということ。前述したオーソクレースの回避により、今年該当するのは朝日杯FS以来のレッドベルオーブだけとなる。表4の項目で述べた通り、前走1600mは4頭で2着2回と悪くない臨戦。惜しむらくは前走3着という勝ち切れない条件に合致する点だが、好走の資格は持ち合わせているのではないか。

もし3歳初戦馬による3連覇がないとみれば、18年までのように前走1800m出走馬を重視する手は考えられる。そこで浮かび上がってくるのが、共同通信杯1着のエフフォーリアとスプリングS1着のヴィクティファルス。特にエフフォーリアは10月までにデビューを済ませ、キャリア3戦、前走4角3番手と好条件が揃う。

前走2000m出走馬で注目度が高いのは、やはりホープフルS1着のダノンザキッドだろう。今年は弥生賞ディープインパクト記念を使って3着。タラレバでいえば直行したほうが各種データで好材料が揃っていた感はあるのだが、とはいえ致命的なデータに抵触するわけではなく、巻き返しの可能性はあるだろう。むしろ、このレースを4角1番手から制したタイトルホルダーのほうが脚質面で不安かもしれない。ほかに、今年は2000mで行なわれたきさらぎ賞で1着のラーゴムと同2着のヨーホーレイク、若葉S1着のアドマイヤハダルの3頭も、明らかな弱点がない馬として名前を挙げておきたい。

一方、京成杯1着のグラティアスはキャリア2戦、昨年の朝日杯2着のステラヴェローチェは前走5着、すみれS1着のディープモンスターは前走2200mと、それぞれ好走例がない条件に合致。今回の分析結果からは推しづらいものの、いずれ劣らぬ実力の持ち主だけにデータを覆す走りを期待したい。

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