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JRA-VANコラム

実力拮抗の混戦模様と評される今年のオークスで有望な馬は?

2022年5月19日 16:00配信
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2022/3/5 阪神11R チューリップ賞(G2) 1着 6番 ナミュール

5週連続東京G1の3週目は、牝馬クラシックのオークス。桜花賞組では二冠を目指すスターズオンアース、ハナ差2着から逆転を目指すウォーターナビレラのほか、2歳女王サークルオブライフやチューリップ賞勝ち馬ナミュールなども逆襲を狙う。もちろん、忘れな草賞を快勝したアートハウスなどの別路線組も虎視眈々と食い込みを狙う。果たしてどの馬が有力なのか、過去10年の結果をもとにデータ傾向を調査していこう。データの分析には、JRA-VAN DataLab.とTARGET frontier JVを利用した。

■表1 人気別成績

表1は人気別成績。1番人気は5勝、複勝率80.0%の好成績。2番人気も複勝率70.0%としっかり走り、3番人気も昨年のユーバーレーベンなど3勝を挙げている。ダークホースは13年に9番人気のメイショウマンボが勝ち、2、3着にもぽつぽつ来てはいるが、全体としては上位人気が強いG1とみていいのではないか。

■表2 馬体重別成績

表2は馬体重別成績。当日「460~479キロ」が6勝を挙げ、好走率、回収率ともに群を抜いており、やや大きめの中型馬が好走しやすい傾向が見て取れる。ほかに1着馬が出ているのは「420~439キロ」と「440~459キロ」で、それぞれ2勝をマーク。一方、牝馬としては恵まれた「480~499キロ」や大型の「500キロ以上」はあまり振るわず、やや意外な印象もある。

■表3 前走レース別成績

※好走例のある前走のみ。格付けは現在のものに統一

表3は前走レース別成績。出走例、好走例ともに多い桜花賞とフローラSが重要な前走であるのは明らかで、この両レースについては表4と5の項で改めてデータを見ていきたい。

ほかに複数の好走馬を出しているのは、桜花賞と同日に行なわれる忘れな草賞。15年のミッキークイーン、19年のラヴズオンリーユーと2頭のオークス馬を出しており、好走率では桜花賞をも凌ぐ。一方、スイートピーSはそれなりに出走例があるものの、オークス好走は19年2着のカレンブーケドールだけ。なお、前述のミッキークイーン、ラヴズオンリーユーと合わせ、前走桜花賞およびフローラS以外でオークス連対を果たした3頭はいずれもディープインパクト産駒という共通点がある。

■表4 前走桜花賞出走馬のデータ

表4は前走桜花賞出走馬に関するデータをまとめたもの。まずは「人気」から見ていきたい。桜花賞で1、2番人気だった馬は、いずれも複勝率60.0%を超える好成績。特に2番人気が4勝を挙げている点は注目に値する。一方、6番人気以下は合わせて【0.0.1.41】と苦戦しており、桜花賞で5番人気以内には入っておきたいところだ。

続いて「着順」。桜花賞の1、2着馬はどちらも複勝率50.0%以上、3着馬も複勝率40.0%と有望。しかし、4着以下馬は好走率を落とし、合算して【1.2.1.50】と巻き返しは容易ではない。その数少ない桜花賞4着以下からオークス好走を果たした馬を具体的に挙げると、13年1着のメイショウマンボ、15年2着のルージュバック、17年3着のアドマイヤミヤビ、21年2着のアカイトリノムスメの4頭で、いずれも「桜花賞の前走で重賞1着」という共通項がある。

もうひとつ、桜花賞の「4角通過順」もチェックしておきたい。複勝率20%以上かつ勝ち馬が出ているのは4角5~6番手、7~9番手、10~12番手、16番手以降となっている。ただし、16番手以降に関しては、好走した3頭というのが14年2着のハープスター、17年3着のアドマイヤミヤビ、18年1着のアーモンドアイで、オークスで1、2番人気に推された実力馬ばかりだったことは留意しておきたい。逆に、4角1、2番手だった馬の好走例はなく、3~4番手だった馬が勝った例もない。この通り、桜花賞で差し・追い込みの競馬をしていたほうがオークスでは好走しやすく、逃げ・先行していた馬は苦戦の傾向が見て取れる。

■表5 フローラS出走馬のデータ

表5は前走フローラS出走馬に関するデータをまとめたもので、注目のファクターは「着順」と「上がり3F順」のふたつだ。まず「着順」については、フローラS1、2着馬と3着以下馬に分けたとき、前者は複勝率31.6%、後者は複勝率7.7%と大きな差がついている。18年以降、フローラSでは1、2着馬にオークスの優先出走権が付与されていることを考えても、妥当な傾向と言えそうだ。

「上がり3F順」はさらに直結度が高いぐらいで、フローラSの上がり1位馬はオークスで複勝率50.0%、上がり2位馬も複勝率40.0%を記録。しかし、上がり3位以下馬は複勝率6.3%まで下がってしまう。

なお、フローラS3着以下からオークス好走を果たした16年のビッシュ(フローラS5着→オークス3着)と21年のユーバーレーベン(フローラS3着→オークス1着)は、いずれもフローラSで上がり1位を記録。つまり、フローラS3着以下からの巻き返しがあるとすれば上がり1位馬ということになりそうだ。

■表6 芝1600m以上・主要レース1~3着馬のオークス成績

※3歳3月以前に行なわれ、1着馬がオークスに3頭以上出走したレースが対象

表6は、3歳3月までに行なわれる芝1600m以上の重賞・リステッド競走で好走した馬がオークスに出走した場合、どのような成績を残しているのかを表したもの。それぞれ1着馬と2、3着に分けた成績を掲載しているが、2、3着馬は全体に苦戦しており、基本的には1着馬について見ていきたい。

オークスと相性がよさそうなのは、勝率66.7%のシンザン記念、勝率22.2%、複勝率44.4%のチューリップ賞、勝率20.0%、複勝率40.0%の阪神JF、複勝率57.1%のクイーンCの各1着馬。該当する馬の出走があれば注目する価値はあるだろう。エルフィンSはまずまずといったところ。一方、アルテミスS、フェアリーS、アネモネS、フラワーCの4レースは、1着馬でも苦戦傾向が見られる。2歳戦のアルテミスSを除く3レースには中山開催という共通項があり、東京のオークスとは求められる適性の違いがあるのかもしれない。

【結論】

以上の分析を踏まえて、今年のオークスで有望なデータに該当する馬を紹介していきたい。

もちろん、まずは桜花賞組から。表4の項で述べた通り、桜花賞で1~5番人気および1~3着に合致すると好走率が高い。今年の登録馬で両方を満たすのは、3番人気で2着だったウォーターナビレラのみ。しかし、表4でチェックしたもうひとつのデータである4角通過順を見ると、同馬は4角を2番手で回っている。すでに延べたように桜花賞で4角1、2番手だった馬のオークス好走は過去10年なく、上位進出のためには展開の助けが必要になってくるかもしれない。その点、スターズオンアースは4角9番手から差し切り勝ち。こちらも桜花賞6番人気以下は苦戦というデータを覆す必要はあるが、脚質的にはオークスに対応しやすいタイプではある。

桜花賞4着以下からの巻き返し条件は、その前走で重賞を勝っていること。特に、オークスと相性のいいチューリップ賞で1着のナミュール、クイーンCで1着のプレサージュリフトの2頭は見逃せないところで、桜花賞で4角12番手のナミュールをより重視したい。なお、この条件に当てはまる馬にはライラックもいるのだが、オークスと直結しないフェアリーSで1着という点が気にかかるところである。そのほか、桜花賞の前走が重賞勝ちという条件からは外れるのだが、オークスで好走率の高い阪神JF1着馬かつ桜花賞2番人気馬のサークルオブライフもマークはしておきたい。

前走フローラS組は、そこで1、2着に入っていることと、上がり1、2位を記録していることが重要だった。しかし、今年1着のエリカヴィータは上がり3位タイ、2着のパーソナルハイは上がり13位にとどまる。そこで、フローラS3着以下から巻き返した例がある上がり1位馬に目をつけると、5着のルージュエヴァイユの名前を挙げておきたい。

オークスで好走率の高い前走忘れな草賞組ではアートハウス。忘れな草賞で1番人気に推され、上がり1位を記録し、3馬身差で1着というのは19年のオークス馬ラヴズオンリーユーと同じで、これは注目の1頭になりそうだ。

これら3つ以外の前走を使うとなかなか好走できないのがオークスというレースだが、触れておくとすればスタニングローズか。フラワーC1着馬のオークス成績はひと息ながら、祖母ローズバドがオークス2着馬、3代母ロゼカラーがオークス4着馬。オークスに限らず、有名な「薔薇一族」に初のクラシック制覇をもたらしたいところだろう。

ライタープロフィール

出川塁(でがわ るい)

1977年熊本県生まれ。上智大学文学部卒業後、出版社2社で競馬専門誌、競馬書籍の編集に携わり、2007年からフリーライターに。「競馬最強の法則」「サラブレ」「優駿」などへ寄稿するほか、出版社勤務時代を含めて制作に関わった競馬書籍は多数。馬券は単勝派だが、焼肉はタン塩派というわけではない。メインの競馬のほか、サッカーでも密かに活動中。

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