dmenuスポーツ

東京五輪2020

コラム

ボルダリングブームが沸騰中! 金メダルに期待大のスポーツクライミング 2020新採用競技紹介

2017年12月24日 07:00配信

記事提供:

ここ数年で急激に知名度が上がったスポーツの一つに『ボルダリング』があります。名前を知らなくても、色とりどりの突起物がついた人工の壁を身体ひとつで登る様子を目にした人は多いのではないでしょうか? 比較的狭い土地でも行えるため、都心部を中心に注目を集めるボルダリングは、東京2020オリンピックで採用されたスポーツクライミングの1種目です。

©Getty Images

都会にマッチ? 大ブームになったボルダリング

「クライミング」と聞くと、大自然の中で専用の道具を使って岩壁を登っていく壮大な光景を思い浮かべる人も多いのではないでしょうか? 特別な道具を必要とせず、人口の壁さえあればどこでも行えるボルダリングはこうしたクライミングのイメージを一変させました。普及のきっかけとなったのは都心で気軽に行える「クライミングジム」の存在でした。都心でも急激に増加しているクライミングができるジムは老若男女問わず人気を集めています。1989年に大阪で誕生したのが日本初の民間クライミングジムとされていますが、そこから2000年代までは目立った動きがなく、2010年代に入って一気に人気に火がつきました。2009年には114だったジム数は、14年末には300を突破、現在は都心を中心に400を超えるジムがあるといわれています。

特に土地代の高い東京都心では、土地面積を必要としないこと、道具を必要としないため仕事帰りのビジネスパーソンの集客が見込めることなどから新たなジムが続々と誕生しています。

ボルダリング、クライミングブームを後押ししたのが、ファッションとの親和性でした。若者の間で高機能アウトドアウェアをタウンユースとして着こなすファッションが流行していることもあり、「ボルダリング=おしゃれ」というこれまでなかった概念が生まれたのです。若者の街・渋谷から原宿にかけての明治通り沿いには数多くのアウトドアブランドの路面店がありますが、それと並ぶようにボルダリングジムがあり、近隣の宮下公園にクライミング施設が誕生したことからも、ボルダリングが若者を中心に「やるスポーツ」として受け入れられていることがわかります。

©Getty Images

ボルダリングは五輪競技スポーツクライミングの1種

今回オリンピック競技に採用されたスポーツとしてのクライミングについても説明しておきましょう。東京2020オリンピックでの「スポーツクライミング」は、お馴染みのボルダリングのほかにリード、スピードを合わせた3種目が複合競技として実施されます。

●登り切った数を競うボルダリング

ボルダリングは人口の壁を登っていくシンプルな種目ですが、ただ頂上を目指せばいいのではなく、競技として詳しいルールも定められています。壁の高さは5メートル以下で、壁に配置されたホールドと呼ばれる人工の突起物によって設定されたコースを制限時間内にどれだけ登れたかを競います。

●高さを競うリード

リードは制限時間内でどれだけ高い位置まで登れたかを競う種目です。ロープとハーネスをつけた選手が、高さ12メートル以上の壁を攻略しながら、設定された制限時間内にできる限り登ります。途中で落下したらその時点までが記録となり、結果的に一番高い位置まで登った選手が優勝となります。トップまで登った場合は、「完登」となり、複数の選手が完登した場合は登頂時間の短い選手が上位になります。

●文字どおり速さを競うスピード

スピードは選手たちが同一条件で速さを競うタイムアタックです。高さ15メートルに設定されたスピード競技用のコースは世界共通。どの大会でも同じコースが用いられます。世界のトップレベルともなると、男子は5秒台、女子は7秒台という早業で登っていくため、陸上のスプリント競技のようなエキサイティングな展開が醍醐味です。

©Getty Images

金メダルより厳しい国内代表争い? メダルの期待大の日本勢

東京2020オリンピックでは、この3種目の総合点でメダルが争われます。

すでにメディアを騒がせていますが、日本はスポーツクライミング強豪国の一つ。普及が進むボルダリングでは、世界ランキング4年連続世界1位、男女ともに優勝の常連になっています。メダル有望なことに加え、若くてビジュアルの良い選手も多く、オリンピックに向けてますます露出が増えることが予想されます。

女子では、2014、15年の年間王者で安定した力を発揮する野口啓代、野口に肉薄する若手の野中生萌、1998年生まれの大場美和、2002年生まれの伊藤ふたばなど次世代も続々と台頭しています。

男子でも2016年の世界王者、楢崎智亜、藤井快らワールドカップ優勝経験もある日本勢がトップレベルで切磋琢磨している。この2人に加え、渡部桂太、緒方良行など優勝を狙える力のある選手が複数控えていて、男女ともにオリンピックより熾烈な国内代表選手選考になりそうという「うれしい悲鳴」状態になっています。

競技の普及と底上げ、強化と世界大会での結果が見事にリンクしている日本のスポーツクライミング。東京2020オリンピックに向けてますます目が離せない競技になりそうです。

コラム一覧に戻る

トピックス

競技一覧
トップへ戻る