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スポーツ雑学王への道!② 水泳と陸上で違うの?決勝で同着の場合の金メダルの行方

2018年5月23日 13:30配信

スポーツには意外と知られていない豆知識が山のようにあります。親子や恋人とのスポーツ観戦中にちらっとそんな豆知識を披露すれば、尊敬の眼差しで見てもらえるようになるかも?

『スポーツ雑学王への道!』。この連載では、ついつい人に話したくなるスポーツの豆知識をお伝えしています!

第2弾の今回は、「グランドスラムよりもっとすごいゴールデンスラム!(テニス)」に、「振らなくても振り逃げ?(野球)」、「決勝で同着の場合の金メダルの行方(競泳&陸上)」をご紹介しましょう!

(文=仲本兼進)

グランドスラムよりもっとすごいゴールデンスラム!

©Getty Images

テニスの4大大会(全豪・全仏・ウインブルドン・全米)において、すべて優勝したプレーヤーにだけ贈られる称号に「グランドスラム」というものがあります! またグランドスラムにも大きくわけて2種類あり、1シーズンで達成することを「年間グランドスラム」、生涯をかけて達成することを「キャリアグランドスラム」と呼ばれています。ここまでは何となく知っているという方もきっと多いのではないでしょうか?

実は、このグランドスラムよりもさらに高い名誉とされているのが「ゴールデンスラム」と呼ばれる称号なのです!

「ゴールデン」という名前がついていることから想像できるかもしれませんが、4大大会に加えオリンピックで金メダルを獲得することで得られる称号です。こちらも年間またはキャリアの2種類がありますが、言わずもがなオリンピックは4年に一度の大会ですから、達成するのは非常に難しいものとされています。そんな中で、キャリアゴールデンスラムを達成したのは男女シングルス・ダブルスを含め12選手のみ! そのうち、セリーナ・ウィリアムズ選手は唯一、シングルスとダブルスで達成しているのです!

一方、キャリアゴールデンスラムよりもさらに難しい年間ゴールデンスラムを達成した選手が存在するのかと言いますと、なんと一人だけいるのです!! 女子シングルスで活躍した伝説の女王、シュテフィ・グラフさんがソウルオリンピック開催年の1988年に達成しています!!

ちなみに、グラフさんの夫であるアンドレ・アガシさんは、1996年のアトランタオリンピックの時に金メダルを獲得し、キャリアゴールデンスラムを達成しています! 夫婦そろってのゴールデンスラム達成は、今のところ、アガシさん・グラフさん以外に存在しないのです。

振らなくても振り逃げ?

©Getty Images

野球のワンシーンで、バッターが三振をしてもキャッチャーがボールを補給できず後ろに逸らした時、バッターが進塁するケースがありますよね。いわゆる「振り逃げ」というルールで、ワイルドピッチやパスボールの頻度が高い草野球や少年野球によく見られます。

この「振り逃げ」という名前から、空振りをしなければ一塁に向かって走れないと思っている方も結構多いのかもしれませんが、実はそれ、間違いなんです!! 実は見逃し三振でもキャッチャーが捕球できなれば、走っちゃってもOKなんです!

振り逃げが成立するには、以下の3つがすべて備わっていることが条件となります。

・審判から第3ストライクが宣告された時

・その際、キャッチャーがボールを正規捕球できなかった時

・2アウトの場面を除き、1塁にランナーがいない時

1つ目の「第3ストライクが宣告された時」というのは、第1ストライクや第2ストライクの時に振り逃げはできないということ。三振となった場面で振り逃げが可能となります。ちなみに振り逃げが成功しても、バッターは記録上「三振」となります。そのため、振り逃げを含め「1イニング4奪三振」といった記録もまれに生まれたりします。余談ですが、かつてプロ野球で「1イニング5奪三振」を奪ったピッチャーが存在します! 2010年、当時楽天イーグルスに在籍していた木谷寿巳さんが3暴投を含めて記録しているのです!

2つ目の「キャッチャーがボールを正規捕球できなかった時」ですが、正規捕球とはキャッチャーがノーバウンドでボールを捕ることを意味します。逆にワンバウンドしたり、ノーバウンドでもミットに収まらなかった場合、正規捕球にはなりません。キャッチャーが捕れない球は比較的ボール球である時が多いことから第3ストライクが成立するのは空振りの時が多く、そのため「振り逃げ=空振り三振」というイメージが強いのかもしれませんね。

最後に「2アウトの場面を除き、1塁にランナーがいない時」ですが、ノーアウトまたは1アウトの時に1塁ランナーがいる場合、第3ストライクが宣告された時点でバッターはアウトとなります。その理由として、もしも2アウトの時以外でキャッチャーがわざと落球して振り逃げの条件が満たされると、簡単にダブルプレーを取ることができてしまうためです。しかし2アウトの時は1塁にランナーがいても振り逃げは可能なので、バッターはもちろん塁上のランナーもただちに走らないといけません!

振り逃げが成立した時、守備側がアウトを取るにはバッターをタッチするか、1塁に送球すればアウトとなります。2アウトで1塁走者がいる場合は2塁に送球してもフォースアウトを取ることができます。振り逃げひとつをとっても意外と複雑なルールが入り組んでいるんですね!

決勝で同着の場合、金メダルの行方は?

©Getty Images

2000年に開催されたシドニーオリンピック競泳男子50m自由形決勝。この時、珍しい記録が達成されました。アメリカのゲーリー・ホール・ジュニア選手とアンソニー・アービン選手が両者ともに21秒98の同じタイムでゴールしたのです! 競泳では「1/100秒単位で差がなかった場合、同着とする」というルールがあります。このため、1/100秒の誤差もなく同時にタッチをしたこの2選手は「同着」と認定され、2つの金メダルが授与されるという奇跡を起こしたのでした!!

一方、陸上の場合、1/100秒まで表示することは競泳と同じですが、同着は認められていません。かつて1980年モスクワオリンピックの男子100mで金メダルのアラン・ウェルズ選手(イギリス)と銀メダルのシルビオ・レオナルド選手(キューバ)は、それぞれ10秒25を記録。また1996年アトランタオリンピックの女子100mでは金メダルのゲイル・ディバース選手(アメリカ)と銀メダルのマリーン・オッティ選手(ジャマイカ)が10秒94の同タイムとなりましたが、写真判定によって最終順位が決定されたのでした!

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