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1分で前向き!アスリート名言集② 夏休みに子どもと「声に出して」読みたい挑戦するための名言

2018年8月22日 16:38配信

一流のアスリート、オリンピアンの言葉に学ぶ本連載。夏休み真っ盛りにお届けする第2回は、お子さんと一緒に「声に出して読みたくなる」くじけそうなときに勇気をくれる名言をご紹介します。

世界最高を競う舞台で“自分最高”を引き出し、ベストを尽くしたアスリートたちは何より“挑戦し続ける勇気”と“努力する才能”に恵まれていました。子どもたちと過ごす時間の増える夏休み、未来ある子どもたちと一緒に「一歩踏み出す」「前向きになる」ための名言を味わいましょう

「天才は努力しない」は真っ赤な嘘 努力し続ける才能こそ“天才”の必須条件

「“天才”って便利な言葉だよね。だって、“天才”って言ったら、努力もしないで持って生まれたものだけでやってきたように思われるんじゃないかなぁ」

 福原愛(卓球)

©Getty Images

メダリストやオリンピックに出場するようなレベルのアスリートたちは、当然幼少期からその将来を期待され、競技の才能に恵まれた“天才”たちです。しかし、彼、彼女たちも生まれついての天才だったわけでも、持って生まれた才能だけで一流アスリートになったわけではありません。

幼少期から“天才卓球少女”としてテレビに出演し、名実ともに日本のエースになった福原愛選手は、インタビューで自らが“天才”と呼ばれることに違和感があると答えています。

「私、誰よりも練習してるよ。他の子がみんな帰っても、一人で練習してる」

冒頭の言葉に続くのは15才でアテネオリンピック出場、北京、ロンドン、リオデジャネイロと連続出場を果たし、女子団体チームの一員としてロンドンで銀メダル、リオで銅メダルを獲得した自らの努力についての言葉でした。

お茶の間で人気を博した“泣き虫愛ちゃん”が、日本代表として中国の強豪と互角に渡り合う。よくできたドラマを見ているような展開は、福原選手の想像を絶する努力なしには実現しませんでした。周囲の期待と“天才少女”という肩書きを背負ってきた彼女は、見事、日本を代表する選手になりました。その活躍は個人の成績にとどまらず、日本卓球界の黄金期を築くきっかけになったのです。

一方で高校生のときに全日本入りを果たし、バレーボール界のスーパースターとなった木村沙織選手は、努力について興味深い名言を残しています。

「私、努力ってしたことがないんです」

木村沙織(バレーボール)

さすが185センチの身長でオールラウンドにプレーをこなした“天才”は物が違うと思ってしまいがちですが、この名言には続きがあります。

「出来ないことがあったら、出来るまで練習するのは当たり前。苦手なプレーは得意になるまでやる。でも、これって当たり前のことだから、努力とは違うでしょ」

©Getty Images

中学校入学時には163センチしかなかった木村沙織選手の身長が中学3年間で15センチも伸びたことはよく知られている話ですが、木村選手がアタッカーとしての才能に恵まれながら、レシーバーとしての技術を備えているのは、身長が低いときから「自分にいま、できること」を見据えて練習に取り組んでいたことが功を奏したといわれています。

チャンスはいつ来るかわからない、そのためにいまできることをやる。木村選手にとってそれは努力でも苦労でもなく、当たり前のことだったのです。

水泳界のレジェンド、北島康介選手も同様の名言を残しています。

「何も犠牲にしていません。何かを犠牲にしていたら続けることなんて無理です」

北島康介(水泳)

ブレずに積み重ねる一流アスリートの名言

努力し続けることは、彼らにとっては苦労でも、辛いことでもなく、「したいこと」だったり「すべきこと」だということですよね。

しかし、私たち一般人には努力を続けることにはやはり苦労が先に立ち、高いハードルになります。“一流アスリートは、“努力し続ける”才能を持っていると言われますが、彼、彼女たちはなぜ努力を苦もなく続けることができるのでしょう?

「自分が最高に上手にできることがあれば、それをあきらめようとは思わない。私にはそれがテニスだった。

(When you do something best in life, you don’t really want to give that up – and for me it’s tennis.)」

ロジャー・フェデラー(テニス)

©Getty Images

これは、錦織圭選手のライバルとして日本ですっかりお馴染みになった“最強王者”ロジャー・フェデラー選手の名言です。4大大会を制覇するグランドスラムに、北京での金メダルを加えた“ゴールデン・スラム”の達成者で、ロンドンでも銀メダル獲得とオリンピックメダリストでもある彼は、日本の格言にもある「好きこそ物の上手なれ」を証明する言葉を残しています。

好きなことは続けられる。これは子どもたちのスポーツや勉強や習い事、遊び、大人の仕事、趣味にも通じることです。何かに熱中しているときの子どもたちのキラキラした目、時間を忘れて没頭する姿を見ていると、子どもたちの未来に無限の可能性を感じますよね。

「子どもたちは良いけど大人は現実的に行かないと」

そう思ったそこのあなた。子どものときからブレずに夢を追いかけてきたアスリートたちは、成長するにつれて増えてくる“常識”や周囲の「無理」という言葉に惑わされず、挑戦を続けてきました。

「痛い目にあったとしても、失敗すらできない人生よりずっと楽しい」

高橋尚子(マラソン)

シドニーオリンピックの金メダリスト、“Qちゃん”ことマラソンの高橋尚子選手は、大学まで目立った成績を残していなかったにもかかわらず、自らの目標に向かって挑戦を続け、対に金メダルを掴みました。

「最近の自分自身のモットーは『疑うな』です。できない、と思ったら何もできません」

太田雄貴(フェンシング)

北京オリンピックでの銀メダル、ロンドンでの団体銀で日本におけるフェンシングの知名度を大きく高めた太田雄貴選手(現在は日本フェンシング協会会長)は、常識や固定観念にとらわれることの危険性をこんな名言で表現しています。

一流アスリートの名言に隠された“挑戦する気持ち”に気がついたとき、その選手の才能やそれを高め、成長させるための努力や試行錯誤がまた違った味わいを持って受け止められるのではないでしょうか?

平成最後の夏もそろそろ残り時間が短くなってきました。しかし、チャレンジするのに遅すぎることはありません。好きなこと、興味があること、打ち込めることに「常識にとらわれず」チャレンジしてみる、もしあなたが何科に挑戦するお子さんをお持ちなら何事も「疑わず」サポートをしてあげてはいかがでしょう?

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