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スポーツ雑学王への道!実は冷たい競泳プールの水温に、女子だけ音楽OKの競技とは?

2019年7月3日 13:00配信

スポーツには意外と知られていない豆知識が山のようにあります。親子や恋人とのスポーツ観戦中にちらっとそんな豆知識を披露すれば、尊敬の眼差しで見てもらえるようになるかも?

『スポーツ雑学王への道!』。この連載では、ついつい人に話したくなるスポーツの豆知識をお伝えしています!

今回は、「実は冷たい競泳のプールの水温」、「『礼に始まり礼に終わる』柔道」、「女子だけ音楽OKの体操“ゆか”」をお届けします!

(文=仲本兼進)

競泳国際大会のプールは冷たい? 記録向上を左右する水温

(C)Getty Images

近代オリンピックにおいて、男子は1896年の第1回アテネ大会から、女子は1912年の第5回ストックホルム大会が実施されており、日本でも高い注目度を誇る競技の一つが『競泳』です。

1936年ベルリン大会の200m平泳ぎで前畑秀子選手が日本のオリンピック史上初となる女性金メダリストに輝くと、1992年バルセロナ大会では同じ種目で岩崎恭子選手が競泳史上最年少の14歳で金メダルを獲得しました。男子では1928年アムステルダム大会で鶴田義行選手が200m平泳ぎで日本競泳界初の金メダリストに輝き、1932年ロサンゼルス大会では1500m自由形に14歳で出場した北村久寿雄選手が当時の五輪記録を40秒も縮めて優勝。そして2004年のアテネ大会と、続く2008年北京大会で北島康介選手が100mと200mの平泳ぎでそれぞれ連覇を達成するなど、日本の競泳界は長年にわたりオリンピックの舞台で話題をつくってきました。

また、アメリカのマイケル・フェルプス選手やオーストラリアのイアン・ソープ選手などの名選手がオリンピックで世界記録を樹立するたび大きな話題として取り上げられ、競泳は国内外で高い人気を誇るスポーツといえるでしょう。

世界記録といえば、近年ではトレーニング方法の発展や選手が着用する水着の進化などにより世界記録や五輪記録が連発するケースが増えています。記憶に新しいのは、一時期旋風を巻き起こした高性能水着「レーザー・レーサー」。この水着を着用した選手が軒並み好記録を連発し、北京大会では世界記録が25回、五輪記録が65回も更新され話題となりました。ただし2010年からはルール改正により公式大会での使用は禁止となっています。

好記録を生み出す要素は水着だけではありません。実はプールの水温も記録の向上に大きく関わっています。普通のプールの水温は28〜29度程度で、冷たさをあまり感じないぬるめの水温が一般的です。ただし、大会を行う上ではこの水温だと水の中で汗をかいてしまい体力の消耗は激しくなってしまいます。そのためオリンピックなどの国際大会では24〜25度の水温に設定されています。冷たさは感じますが体力の消耗や筋肉をスムーズに動かせるためにもこのくらいの水温がベストといえるのです。

『礼に始まり礼に終わる』 礼儀と精神を重んじる競技・柔道

(C)Getty Images

日本が発祥で、国技といっても過言ではない『柔道』。オリンピックでは1964年の東京大会から行われており、日本は数々のメダルを獲得。お家芸の名にふさわしい活躍を毎大会見せてくれています。ダイナミックな投げ技や押さえ込みなど格闘技らしさをかもし出し世界中で人気の高い柔道ですが、日本の競技ならではの作法も競技の中で重要視されています。

柔道では『礼に始まり礼に終わる』ことが重んじられています。試合に臨む選手は開始前に畳に引かれたテープの位置で向かいあって、立った状態で礼を行う決まりとなっています。そして試合が終われば、再びテープの位置に戻って試合結果を審判が宣告したのち、再び面と向かって礼をすることが義務付けられています。礼をする時の姿勢も重要で、両足を開いたままの姿勢など相手への配慮の足りない見苦しい礼を行った場合は、審判からやり直しを命ぜられます。また審判が指示しているにもかかわらず礼を行わなずに試合場から去った場合はなんと試合に出場する権利を失うこととなり、最悪の場合、メダルがはく奪されるという非常に厳しいペナルティが課せられることもあります。

そして柔道では審判の判断は絶対。そのため、たとえジャッジが不服な場合でも選手とその関係者は審判に異議を唱えたり抗議することは本来認められていません。もしも審判の指示に従わずに抗議、または相手の人格やプレーを否定するような言動や行動を示した場合はルール上“反則負け”となる場合もあります。ただし、近年では2000年のシドニー大会の際に誤審騒ぎがあり、これを契機にビデオ判定が導入されたという事例もあります。際どい判定で目視では判断がつきにくいケースではビデオ検証を行い、その結果判定の訂正も認められるようになったことは、柔道選手にとってはありがたいことなのかもしれません。

とはいえ、どのようなルールにおいても柔道の根底は『礼に始まり礼に終わる』ことです。

世界中に愛好者の多い『JUDO』ですが、日本独特の柔道の精神は今後も絶やさずに根付いていってほしいものですね。

女子だけ音楽OK!体操の『ゆか』で流れる曲は?

(C)Getty Images

日本の男子団体が2004年アテネ大会で28年ぶりに金メダルを獲得した体操。オリンピックでの注目度はますます増しています。近年では内村航平選手がオリンピックで個人総合2連覇。そして女子では村上茉愛選手が2017年世界選手権の“ゆか”で金メダルを獲得しており、東京2020大会での日本の活躍も大いに期待されています。

ところで、男女ともに種目のあるゆかですが、男子と女子とでは大きくルールが異なっています。ご覧になったことがある方はご存知かもしれませんが、実は女子の場合、競技中に音楽を流して演技を行っているのです。

そもそもゆかは、12m四方の床の上で演技を行う種目で、演技中は必ず四隅に一回ずつ到達しなければなりません。これは男女共通のルールなのですが、男女で求められことが異なっています。男子の場合は「強靭さ、柔軟さ、技のダイナミックさ」が採点基準となっている一方、女子は「優雅さ、一定姿勢を崩さないバランス、美しさ、リズム感の良さ」が採点に大きく関わっています。もちろん男子選手にもバランス性は求められますし、女子選手もダイナミックな技を披露すれば評価されますが、大きな得点をとなる要素は男女それぞれ異なっています。そのため、女子の場合は演技構成が重要なファクターとなっており、そのため音楽に合わせて演技をするというわけです。

ちなみに演技の時間もそれぞれ異なっており、男子は70秒、女子は90秒と定められています。もちろん、女子選手の場合は音楽と動きが合っていないと減点の対象となるので、演技構成のみならず芸術的な表現力を最大限に発揮するための曲選びも大変重要となります。音楽の使用がルール化されたのは1958年の世界選手権からとされており、その当時はピアノ伴奏が主流でした。しかし最近では技のダイナミックさを強く表現するためにあえてアップテンポの曲を使用するケースもあります。例えば、葉加瀬太郎さんが演奏する『情熱大陸』や、女子十二楽坊の『自由』、ドラマ『ST 警視庁科学特捜班』のメインテーマ、ジャズの名曲『イン・ザ・ムード』、そして『スパイ大作戦』など、ジャンルや曲調は多種多様。観戦する際、一体どんな曲が流れてくるのかという点にも注目です。

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