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東京五輪2020

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新種目で注目のスポーツクライミング 東京五輪代表選手の選考方法が決定!その内容とは?

2019年8月7日 17:30配信

 スポーツクライミングは東京五輪での新種目として採用され、日に日に注目が集まっている。野口啓代、野中生萌、楢崎智亜、藤井快など世界で活躍する日本人選手が多く、東京五輪で誰が代表選手となるのだろうか。熾烈な国内での争いも繰り広げることになるが、5月にその選考方法が決定。その詳細について解説する。

(文=篠幸彦)

(C)Getty Images

新種目であるスポーツクライミングの選考方法が決定 最大で男女2名の出場枠を争う

 いよいよ来年に開催が迫った東京五輪2020。各種目のメダル候補となる選手たちのメディア露出が増え、五輪への熱は益々高まっている。新種目として採用されたスポーツクライミングもまたその一つだ。

 そして、JMSCA(公益社団法人日本山岳・スポーツクライミング協会)より、スポーツクライミングにおける東京五輪JOC推薦選手の選考方法が正式に発表された。オリンピックはIOC(国際オリンピック委員会)主催なので、ワールドカップや世界選手権といったIFSC(国際スポーツクライミング連盟)主催の大会とは異なり、五輪での代表選手選考方法がどうなるのか関係者の間でずっと注目を集めてきた。

 まず各国には最大で男女2名まで出場枠があることは以前から発表されていた。しかし、この2名の出場枠というのは、すべての国に約束されたものではない。あくまでも選手個人が対象の国際大会で結果を残して初めて候補選手の枠に入ることができる。この枠に入る権利を得た選手が同国で男女2名以上いた場合、どのようにしてその2名が選ばれるのかが今回の最大の焦点だった。

 まずは候補選手となるための選考大会は3つあり、それぞれの条件は以下のとおりとなっている。

①世界選手権・八王子大会/2019年8月11日〜21日開催

 条件/上位7名に入った最大男女各2名

②オリンピック予選大会・トゥールーズ/2019年11月28日〜12月1日開催

 条件/上位6名に入った最大男女各2名

③アジア選手権・盛岡大会/2020年4月27日〜5月3日開催

 条件/優勝した男女各1名

 上記のように最大で男女5名ずつが、候補選手として出場権を獲得できる可能性がある。この3大会で各2名しか出場権を得られなければ、その2名がそのまま代表内定者となる。しかし、2名を越える選手が候補となった場合、ここでは最大の5名が候補選手になったと仮定する。

 もっとも優先されるのは①世界選手権で、同大会で7位以内に入り、日本人の中で最上位となった各1名が代表内定者となる。もし7位以内に日本人が2名入ったとしても内定となるのは1名のみだ。

 それでは残りの1名はどう決まるのか。ここで4つ目の選考大会が追加される。

④第3回コンバインドジャパンカップ/2020年5月16日〜17日開催

 出場権を持った残りの4名はこの④コンバインドジャパンカップに出場する。そして、その中で最上位の1名が最後の代表内定者となる。

 ①世界選手権で日本人が誰も上位7名に入れなかった場合、次の順で優先されることになる。②オリンピック予選大会、その次が③アジア選手権だ。この優先順で最初の内定者1名を決定する。

 そして①〜③の大会で各1名しか出場権を獲得できなかった場合、開催国枠が男女各1枠だけ与えられているため、3大会いずれかに出場した選手の中で④コンバインドジャパンカップ最上位となった1名が内定者となる。

 もし①〜③の大会で誰も出場権を得られなかった場合は、上記と同様の方法で開催国枠を使って1名を決める。

選手選考は来年5月までもつれる可能性あり ハイレベルな出場枠争いから目が離せない

 ①〜③の大会で1名しか内定者が決まらないのかはなぜか? 実のところ、他国は①〜③(③は各大陸別選手権)までの成績で内定者2名が決定する。

 なぜ日本はこのような形をとったのか。JMSCAの説明では、世界選手権というビッグコンペティションでもっとも優位な成績を収めた1名をまず内定者として、最後の1名は直前で最も調子の良い選手を選ぶためだという。日本は他国と比べて有望な若手が多く、またその成長も著しい。直前まで猶予を与え、そこでベストな選手を選びたいというのが意図だろう。

 いずれにしても①〜③の大会で最大5名の中に入らなければならず、JMSCAの思惑どおりになるかはわからない。先に決まる内定者はじっくりと調整して本番にピークを持ってこられるが、後に決まる1名はコンバインドジャパンカップに本番同様のピークを持ってくる必要があるだろう。それほどに日本のレベルは拮抗しおり、最後まで何が起こるかわからない。

 五輪代表の内定は、最速で8月の世界選手権で1名が決まる。最後の1名は来年5月までもつれる可能性が十分にあり、誰が代表選手となるのかすべての選考大会から目が離せない。

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