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オリンピックはスポーツメーカーの博覧会 技術革新の恩恵を正しく発揮する方法

2019年8月21日 13:00配信

 アスリートの力を発揮するためには、その競技で使用するギアは欠かせない。各スーポーツメーカーは4年に1度の祭典に向けて、最新ギアに搭載する技術革新に余念がない。そういった技術革新は我々一般の競技者も恩恵を受けられる。しかしながら、知識不足によってその技術を生かせていない一般競技が多い。正しい知識を身につけて最新の技術革新の恩恵を授かろう。

(C)Getty Images

(文=川原宏樹)

オリンピックではスポーツメーカーによる技術革新にも注目

 4年に1度のオリンピックでは、さまざまな競技による熱戦以外にも各所で戦いが繰り広げられる。その代表例のひとつとして、スポーツ用品メーカーによる技術革新の争いが挙げられる。その争いは我々にも波及をもたらす技術で、来年に迫った東京五輪でも各競技で使用されるギアにも注目して観戦してほしい。

 昨今、最も注目を浴びているギアのひとつといえば、長距離用のランニングシューズだろう。昨年9月に、リオデジャネイロ五輪の金メダリストであるエリウド・キプチョゲが、ベルリンマラソンで世界記録を1分以上更新したことに端を発して注目されることになった。それから1カ月も経たないうちに、大迫傑がシカゴマラソンで日本記録を更新してその注目に拍車がかかり、各メディアがこぞって取り上げるようになった。

 通称「厚底シューズ」といわれるように、その技術革新は主にアウトソールといわれる部分にある。クッション性に優れたうえに反発性も高い。そのうえ、従来よりも軽量性や耐久性にも優れているという。

それは誰が履いても違いがわかるほど革新的な技術が生み出された。

 そういったアウトソールは各社が改良を重ねていて、東京五輪では洗練されたシューズが投入されることになるだろう。そして、その技術は他競技にも波及している。陸上だけではなく、テニス、ゴルフ、バスケットボール、サッカーといった競技の専門シューズでも、その技術は採用され始めている。

 どのスポーツにも共通の“走る”といった動作。だから、陸上シューズでの技術革新は他競技にも取り入れやすいものになっている。マラソンなどのランニング競技を普段は行わない人も、自分が行う競技でその技術革新の恩恵を受けるかもしれない。なので、東京五輪では陸上シューズの技術にも注目して観戦してほしい。

そのシューズのサイズは正しい? ランニングシューズは1〜1.5センチほど大きいものを選ぶ

 シューズの技術革新の話を紹介してきたが、その最新技術を発揮できるように正しいシューズの選び方をできているだろうか?

 某スポーツメーカーの方に取材をしたところ、ほとんどの人が勘違いをしているといった驚きの結果を聞いた。特に、ランニングシューズの選び方が正しくないという。

 昨今のランニングブームにより、本格的なランニングシューズが身近になってきている。しかし、その競技者のほとんどは、本格的なランニングの指導を受けたことがない人が多い。学生時代などは野球、サッカー、バスケなど他競技を行っていた人がほとんどではないだろうか。そういった人はフィット感を重要視して、足のサイズにぴったり合ったものを選ぶ傾向にある。前後左右に動き回る競技においてその選び方は正しいのだが、長距離を走るランニング競技においては正しくないという。

 ランニングシューズにおいては、自分の足のサイズよりも1〜1.5センチほど大きいものを選ぶのが良いとされている。

 ランニング競技はその走る動作のなかで、足が前後にずれる動きが多少なりシューズ内で発生する。足のサイズにぴったりのものを履くと、縦に足がずれたときにシューズの内側とぶつかって痛みの原因になるという。

 また、マラソン競技のように長距離かつ長時間にわたって走った場合は、どうしても足にむくみが発生する。もちろん個人差はあるが、マラソンを走った後は0.7〜0.8センチほど人の足はむくむといわれている。

 縦に動く足のずれと足のむくみを考慮すると、だいたい1〜1.5センチほど大きいシューズがおすすめという。縦に大きいサイズを選ぶと、必然的に横も大きくなる。そのときに、きっちりとひもをしばってフィット感を出そう。そういったフィット感を出すために、ひものしばり方を工夫する人は多い。加えて、ずれにくいひもといったように技術を詰め込んだ専門性の高い靴ひもも別途販売されている。

 普段走る距離や時間、自身の体調などによっても足のむくみ方は変わる。なので、シューズを選ぶ前に、自分の足がどのくらいむくむのか調べておくのも良いだろう。

 このことは1日中履くタウンシューズにもいえることで、普段履きをする靴を選ぶときも足のむくみを計算に入れて選んでみると快適な生活を送れるかもしれない。

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