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マラソン代表3枠目の行方 来年3月に決まる残り1枠を勝ち取る選手は誰?

2019年11月13日 15:00配信

 9月15日に開催されたマラソン・グランド・チャンピオンシップ(MGC)で、東京オリンピックに出場するマラソン競技の代表選手が決まった。しかし、代表枠は男女ともに残り1枠が残されている。その選手はどのように決められ、誰が勝ち取ることになるのだろうか――

(文=和田悟志)

(C)Getty Images

残り1枠の選考基準は“速さ” MGCファイナル設定記録突破は難易度高

 東京オリンピックのマラソン日本代表選考レースとして開催されたMGCは、白熱したレースが繰り広げられた。だが、ここで決まったのは男女2人ずつに過ぎない。代表枠は3枠。あと1枠が残されている。

 残り1枠は来年3月に決まるが、この1枠を巡る争いも大きな注目を集めている。

 3枠目の選考基準は、「MGCファイナルチャレンジで、MGCファイナル設定記録(男子:2時間5分49秒、女子:2時間22分22秒)を突破した記録最上位の競技者」とある。専門用語がややこしく見せているが、“速さ”が選考の基準となっており、いたってシンプルだ。

 MGCファイナルチャレンジは男女3レースずつ指定されていて、男子は「福岡国際マラソン」、「東京マラソン」、「びわ湖毎日マラソン」となっていて、女子は「さいたま国際マラソン」、「大阪国際女子マラソン」、「名古屋ウィメンズマラソン」となっている。これらのレースで上記の“MGCファイナル設定記録”を破ることが条件で、複数人いる場合は最上位の選手が選ばれる。該当の選手が出なかった場合は、MGCで3位だった男子は大迫傑(Nike)、女子は小原怜(天満屋)に決まる。

 また、「MGCシリーズに出場(完走)、またはMGC出場資格を有することを条件とする」と注釈があり、MGCで敗れた選手だけでなく、MGCシリーズ(※2017年夏から2019年春に行われた国内の男子5大会、女子4大会)を走った多くの選手にも、最後の1枠に滑り込むチャンスがある。

 しかし、MGCファイナル設定記録を突破するのはかなりハードルが高い。

男子は、大迫がもつ日本記録を1秒上回ることが条件。女子は男子に比べれば難易度は下がるが、日本歴代9位の松田瑞生(ダイハツ)の記録が基準となっており、簡単なことではない。

3枠目の有力候補選手 「MGCファイナルチャレンジ」は12月〜来年3月に開催

 MGCファイナル設定記録突破の可能性があるとすれば、男子は2時間6分台の記録をもつ設楽悠太(Honda)や井上大仁(MHPS)だろう。過去の東京マラソンでは高速レースに食らいついており、気象条件にもよるが好条件に恵まれれば可能性もある。その他にも3枠目を狙いにいくことを表明している選手は多く、またしても激戦となりそうだ。MGCには出場できなかったが、MGCで優勝した中村匠吾と駒大時代に同期だった村山謙太(旭化成)も評判が高い。名門・旭化成の選手として3枠目を狙う準備を着々と進めている。

 大迫は他の選手の結果を待つか、それとも自らも記録更新を狙うか、まだ決めかねているがどんな選択をするかにも注目したい。

 女子はトラックで活躍してきた選手がMGCを前にマラソン転向に相次いだという事情があり、MGCファイナル設定記録を超える選手が出てきても不思議ではない。特に、一山麻緒(ワコール)、上原美幸(第一生命グループ)、関根花観(日本郵政グループ)といった若い面々は、マラソンの経験が浅く未知数の部分がある。設定記録突破を狙って、思い切ったレースを仕掛けてきそうだ。もちろん松田も有力候補の一人となる。

 男子同様に、MGCで3位に入った小原の選択も気になるところ。前回のリオデジャネイロオリンピックでは1秒差で代表入りを逃しているだけに、今回こそという思いは強いだろう。

 男子のMGCファイナルチャレンジは、今年12月に「福岡国際マラソン」、来年3月に「東京マラソン」と「びわ湖毎日マラソン」がある。女子は、今年12月に「さいたま国際マラソン」、来年1月に「大阪国際女子マラソン」、3月に「名古屋ウィメンズマラソン」がある。男子は、高速コースの東京に集中することが予想される。女子は、大阪か名古屋(もしくは両方)に分かれそうだ。

 東京オリンピック代表の座をかけた熱狂は、来年3月まで続く。

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