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本格始動したサッカー競技の日本代表 2020年の前半はメンバー選考に向けたサバイバル戦

2020年1月10日 12:00配信

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2019年は東京オリンピックに向けたサッカー競技の日本代表が、本格的に始動した。2020年の前半は本大会のメンバー選考に向けて選手ひとりひとりのサバイバル戦が始まる。現在、最初のサバイバル戦と言えるAFC U-23選手権が開催されている。その見どころとは――

(C)Getty Images

(文=川原宏樹)

東京オリンピックに向けたサッカー競技の日本代表が本格的に始動

 昨年から東京オリンピックに向けたサッカー競技のチームU-23日本代表が、海外組の候補選手を加えて本格的に始動した。12月に行われたEAFF E-1サッカー選手権2019では、A代表という扱いではあったもののU-23日本代表の中核を狙うメンバーが招集され、本大会でのオーバーエイジ枠の選手を見据えたような戦いとなった。続く、キリンチャレンジカップ2019のU-22ジャマイカ代表戦は、東京オリンピック本大会のメンバーに当落線上といった選手たちが招集され、生き残りをかけてアピールする姿が目についた。

 オリンピックのサッカー競技における招集できるメンバーの人数は、ワールドカップの23人とは異なり18人と少ない。さらに、本大会までに行える試合は最大で9試合となっており、決して万全の準備ができるわけではない。また、9試合のうち6試合は1月8日から開催されているAFC U-23選手権で、トーナメントを勝ち上がることで最大6試合を行うことができる。6月に開催されるトゥーロン国際大会でもU-23日本代表で臨む可能性があるが、3月に行われる2試合の親善試合とAFC U-23選手権でメンバーの大枠は決めなければならない状況となっている。

 現在タイで行われているAFC U-23選手権はアジア地区の東京オリンピック予選を兼ねており、開催国枠で出場する日本以外はオリンピック出場を懸けて真剣勝負を繰り広げている。そんななか日本は、国内組と言われるJリーグに所属するメンバーを中心に招集。本大会に向けた選考のひとつとしてふるいにかけられることになる。そういった意味では、U-23日本代表のひとりひとりも真剣勝負を繰り広げなければならない。

オリンピック本大会のメンバーは18人 現段階での有力候補は?

 これまでの大会を振り返るとGKは2人となっており、これまでに6人の選手が招集されているが、その1枠はサンフレッチェ広島の大迫敬介が有力となっている。残る16人の枠をDF、MF、FWというフィールドの選手で争うことになるが、森保一監督が採用するシステムによってもメンバーが変わってくる。U-23日本代表ではこれまでに3バックのシステムを採用することが多かったが、本大会に向けて4バックもオプションとして採用できればと考えているはずだ。その場合、複数のポジションをこなせることが生き残りのカギとなってくるだろう。

 また、このチームのストロンングポイントは、オランダの強豪チームであるPSVで躍動する堂安律とスペインのマジョルカで活躍する久保建英であることは言うまでもない。その他にオランダのフローニンゲンに所属する板倉滉はDFもMFもこなせる選手で、本大会のメンバーに当確していると言える。それに続いて、この世代で常に中心選手だったオランダのズヴォレに所属する中山雄太、ベルギーのロイヤル・アントワープに所属する三好康児が挙げられるが、調子次第ではメンバー外となってしまう可能性がある。その他も当確と言える選手は少なく、それほどメンバー争いの競争は激しくレベルは拮抗しているのだ。

 そして、このチームのウィークポイントは、FWの最前線を務めるトップとMFとしてゲームを組み立てるボランチであることが、これまでの試合から露見している。おそらく、その2つのポジションで23歳以上の選手を招集できる3枠のオーバーエイジ枠を使うものと考えられる。FWではドイツのブレーメンで活躍する大迫勇也、MFはスペインのデポルティーボ・ラ・コルーニャに所属する柴崎岳が本命となるだろう。ただ、ボランチは川崎フロンターレの田中碧、同じく川崎に入団した旗手怜央の成長が著しく、本大会までにオーバーエイジ枠を必要としないほどに成長するかもしれない。

急成長する姿を見逃すな! AFC U-23選手権は本大会に向けたメンバー選考のサバイバル

 この若い世代の選手はきっかけさえあれば、恐ろしいほど早く成長してしまう。旗手怜央が本大会のメンバー候補に食い込んできたように、ひとつの大会やひとつの試合をきっかけにして急成長してしまう。

 現在行われているAFC U-23選手権は、そういったところが見どころとなる。本大会に向けて生き残りを懸けた戦いで、一戦一戦がアピールの場となる。そして、海外チームとの真剣勝負が成長のきっかけとなることは多い。

 ファンとしては残されたわずかの試合で若き日本代表の成長を見届けながら、本大会に招集されるメンバーを予想してみるのも良いだろう。

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