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東京五輪2020

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本大会を目指す女子ボクシング日本代表が決定 メダルを狙える逸材が揃う

2020年1月16日 13:00配信

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 東京オリンピックを目指す女子ボクシング競技の日本代表選手が決定した。今後は海外勢と対戦して出場権獲得を目指す彼女らは、どのような選手なのだろうか――

 代表となった5人の女子ボクサーに迫る。

(文・写真=善理俊哉)

国内予選を勝ち抜いた5人の女子ボクサー 代表権獲得を狙っていざ国際大会へ

 過酷な減量を乗り越え、男たちがリングでの死闘に足を踏み入れていく――

 そんなボクシングのイメージは21世紀に入った頃から大きく変わり、今やボクシングジムと言えば世界中のどこに行ってもフィットネス目的の女性会員を見かけるようになった。そのような流れのなかで、2020年東京オリンピックでは女子ボクシングの日本代表も誕生することになる。その予選代表を決める決定戦が12月8日、「ボックスオフ」と題されて、東京の東洋大学キャンパス内で開かれた。

 フライ級(48キロから51キロ)の代表には並木月海(自衛隊体育学校)が選ばれた。身長153センチと小柄だが、男子も驚くパンチ力を生かしてグイグイと攻め込むスタイルで、まさにパワフル。国際大会での勝率は男女合わせて抜きん出ており、2018年の世界選手権では銅メダルを獲得した。

 フェザー級(54キロから57キロ)の代表は入江聖奈(19=日本体育大学)に決まった。今回のメンバーで最年少の入江は東京オリンピックについて、「小学校6年生の頃から目指してきた」と振り返る。しかし、その本音は2024年以降のオリンピックでなければ「間に合わないと思っていた」という。年上の国内ライバルたちを退けた今は、夢だったことを明確な目標としてメダル獲得を狙っている。

 ライト級(57キロから60キロ)では濱本紗也(日本大学)が選ばれた。上述のボックスオフでは、長年この競技のトップに君臨していた釘宮智子(警視庁)を僅差で破って代表権を獲得。どんな舞台でも物怖じしないハートの強さがある。そして、チャンスがあれば体重を短期間に大きく調整して、さまざまな階級にエントリーする。その姿勢には若さを感じさせる。

 ウェルター級(64キロから69キロ)で選ばれた鬼頭茉衣(中京大学・大学院)はスポーツ社会学で博士を目指している研究生で、ボクシングのことも「勉強したもの勝ち」と考えている。そんなインテリジェンスなポリシーとは対照的にファイトスタイルは身体の頑丈さが持ち味で、タフな打ち合いも好む。

 ミドル級(69キロから75キロ)では日本出身の父とタヒチ出身の母を持つ津端ありさ(西埼玉中央病院)が代表権を獲得した。ボクシングは80キロ以上あった体重を落とすためのダイエット目的で始めたとのこと。現在は、外科の看護師をしながらオリンピックを目指している。 これまでは練習時間を十分に割くことが難しかったが今は職場の理解を得たシフトになり、2020年はオリンピックモードに専念できるようだ。

 この5階級の代表は、2月に中国の武漢で行われるアジア・オセアニア予選に、5月にはフランスのパリで開催される世界最終予選に臨み、東京オリンピックの代表権を目指す。そのほかにも全体で2枠を保証された開催国枠の候補にもなる。栄光への扉をパンチで突き破るような常識破りの強さを日本の女子代表選手にも期待したい。

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