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日本の「偉大なるオリンピアン」を米放送局が選出 日本は体操、柔道、レスリング王国

2020年5月21日 13:00配信

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 1896年に始まったオリンピックの長い歴史のなかで偉大な記録を打ち立ててきたアスリートは、世界的な名声を得て今もなお称賛されている。日本人アスリートにも金メダルを獲得し、世界的に有名になった選手は数多くいる。アメリカの放送局NBCは、そういった世界的な名声を得た「偉大なるオリンピアン」を紹介している。

(文・編集)

Victory Sports News編集部

(C)Getty Images

日本の「偉大なるオリンピアン」6人を選出 いずれも連覇を成し遂げた金メダリスト

 東京オリンピック・パラリンピックの放映権を持つアメリカの放送局NBCは、「偉大なるオリンピアン」を国ごとに紹介している。第1回目は開催国の日本で、世界的に名を馳せた6人のアスリートが選ばれている。

 1人目にはフィギュアスケートの羽生結弦が選ばれており、「史上最高のフィギュアスケーターとして広く認知されている」と称賛されている。

 これまでに数々のタイトルを手にしてきている羽生は、2014年のソチ大会でオリンピックに初出場し、男子シングルスでアジア人初となる金メダルを獲得している。続く、2018年の平昌大会では負傷により長期離脱を余儀なくされたなかで優勝。アメリカのディック・バトン以来66年ぶりのオリンピック連覇を達成した。

 こういった功績が認められ、同年には国民栄誉賞を受賞。国民的な英雄として海外でも広く知られる存在となっている。

 1994年生まれの羽生は現在25歳。前人未到のオリンピック3連覇も十分に期待できる。

 続いては、女子レスリングの伊調馨の名が挙げられている。「伊調はリオデジャネイロオリンピックで、個人としてオリンピック4連覇を成し遂げた初めての女性」と称されている。男子を含めてもオリンピック4連覇を達成した選手は少なく、競泳200メートル個人メドレーで達成したマイケル・フェルプス(アメリカ/2004年アテネ、2008年北京、2012年ロンドン、2016年リオデジャネイロ)、陸上の走り幅跳びで成し遂げたカール・ルイス(アメリカ/1984年ロサンゼルス、1988年ソウル、1992年バルセロナ、1996年アトランタ)、陸上・円盤投のアル・オーター(1956年メルボルン、1960年ローマ、1964年東京、1968年メキシコシティー)、セーリングのベン・エインズリー(イギリス/2000年シドニー、2004年アテネ、2008年北京、2012年ロンドン)セーリングのポール・エルブストローム(デンマーク/1948年ロンドン、1952年ヘルシンキ、1956年メルボルン、1960年ローマ)の5人となっており、伊調が6人目の選手となった。

 前人未到のオリンピック5連覇に挑んだが川井梨紗子に敗れて世界選手権の出場を逃し、その後東京オリンピック出場の夢が絶たれてしまった。

 次に、「日本人オリンピアンで最も金メダルを獲得した選手」と称賛される体操の加藤沢男が選出された。1968年のメキシコシティー大会でオリンピック初出場を果たした加藤は団体総合、個人総合などで金メダルを獲得。次大会の1972年ミュンヘン大会でも団体総合、個人総合で連覇を達成。その他にも平行棒など3つのメダルを獲得している。そして、1976年モントリオール大会では個人総合で銀メダルとなり個人での3連覇こそ逃したものの、団体総合では金メダルを獲得し3連覇を成し遂げている。

 3大会で獲得したメダル総数は12個のメダルを獲得。金メダルは8個という偉大なる記録を保持し、“体操王国ニッポン”の名を世界に知らしめたアスリートの一人となっている。

 4人目には、「史上最高の平泳ぎ選手」として紹介された北島康介が選ばれている。「チョー気持ちいい」や「なんも言えねえ」といった名言と共に金メダル獲得のシーンが思い出される北島は、2000年シドニー大会でオリンピック初出場を果たす。同大会では決勝まで進出したが、4位入賞という結果で終わった。続く、2004年アテネ大会では100メートル平泳ぎで金メダルを獲得した後、200メートル平泳ぎでも金メダルを獲得した。その4年後の北京大会では、100メートル平泳ぎで世界記録を更新して金メダルを獲得。有言実行を成し遂げたことでも話題となった。また、200メートル平泳ぎでも優勝。2大会連続2冠という離れ業を見せつけた。2012年ロンドン大会では個人でのメダル獲得とはならなかったものの、400メートルメドレーリレーで銀メダルを獲得した。

 4大会のオリンピックに出場した北島は、4つの金メダルを含む計7つのメダル獲得を成し遂げている。

 オリンピックにおけるメダル獲得数が、体操に次いで多い柔道からも「偉大なオリンピアン」が選ばれている。1964年東京大会で正式種目となった柔道は、これまで84個のメダルを獲得。そのうち39個が金メダルで、頂点に立った回数では体操を抜いて1位となっている。

 その39個のうち3個の獲得に貢献した野村忠宏が選出。柔道一家に生まれた野村は、1996年アトランタ大会に60キロ級で出場し金メダルを獲得すると、続く2000年シドニー大会でも同階級で優勝し連覇を達成。2004年アテネ大会でも金メダルを獲得し、柔道競技で初のオリンピック3連覇を成し遂げている。

 2008年北京大会での4連覇を目指したが、負傷の影響もあり国内選考会で敗退。本大会には出場できずに4連覇は夢と終わった。

 最後は体操の内村航平が選出。NHK杯個人総合、全日本選手権個人総合で10連覇を達成した内村は、世界選手権の個人総合でも6連覇を成し遂げ、「キング」と称されている。オリンピックでは2008年北京大会に19歳で初出場し個人総合で銀メダル、団体総合でも銀メダルを獲得している。2012年ロンドン大会では個人総合で金メダルを獲得。続く、2016年リオデジャネイロ大会でも個人総合で金メダルを獲得し、先に紹介された加藤沢男以来となる個人総合での連覇を達成している。リオデジャネイロ大会では団体総合でも金メダルを獲得しており、これまでに獲得したメダルは金が3個、銀が4個となっている。

 現在31歳となった内村だが、東京オリンピックでは前人未到の3連覇を目指している。

 NBCは6人のオリンピアンを紹介しているが、読者それぞれに「偉大なオリンピアン」を思い浮かべることだと思われる。体操の内村に代表されるように、東京オリンピックで偉大な記録に挑むアスリートが多数いる。これら6人のオリンピアンのように、東京オリンピックでも日本人選手が世界的な名声を得る姿が待ち望まれる。

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