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セルジオ・パリセ
イタリア
注目ポイント!5大会連続出場の「ミスターアズーリ」
セルジオ・パリセは、イタリア代表の一員として2019年の第9回大会のメンバーとなった。2003年の第5回大会を皮切りに5大会連続出場。人呼んで「ミスター・アズーリ」。生けるレジェンドとして夢舞台に立つ。レジェンドは数字で物語る。代表戦にあたるテストマッチ出場数を139キャップとし、2000年代のオーストラリア代表スクラムハーフとして活躍したジョージ・グレーガンに並んで世界歴代3位となった。
優勝候補のニュージーランド代表、南アフリカ代表などと同組になった予選プール全試合に出場すれば、元アイルランド代表センターのブライアン・オドリスコルの通算141キャップを抜き、決勝トーナメントを勝ち進めば、元ニュージーランド代表フランカー兼主将のリッチー・マコウが持つ通算最多記録、148キャップにも迫る。
アルゼンチンのラプラタ生まれ。家ではイタリア人の両親とともにイタリア語を話し、イタリア料理を食べ、イタリア人学校へ通った。ラグビーを始めたのは6歳の頃。父の影響だった。イタリア選手権で優勝経験のある父の血を受け継ぎ、17歳で当時アルゼンチンに合宿中だった19歳以下イタリア代表へ呼ばれた。高校卒業後は拠点をイタリアへ移し、プロ生活を始めた。
ワールドカップ初出場を果たしたのは20歳の頃。2005年にスター集団のスタッド・フランセに加わると、所属する強豪国代表選手との練習や試合を通して急成長。2008年にイタリア代表の主将となり、2011年のワールドカップ第7回大会でも船頭役を務めた。
身長196センチ、体重110キロの大型ナンバーエイト。鋭いラン、ここぞという場面でのタックル、スクラムやモールでの献身的な押し込みが光る。今年9月で36歳と年齢の上では大ベテランの域に突入したが、多くのプレーに絡んで首脳陣の信頼を勝ち取る。先日、フランスのトゥーロンと1年契約を結んだと発表。大会終了後も現役を続ける。上位国に挑んできた競技人生を、どんなエピローグで締めるだろうか。
(文=向 風見也)
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