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【安井シンジの台所】丸い・長い・細い♪愛嬌たっぷり「ナス」の栄養はいかに!
こんにちは!フードヘルスコーチの安井シンジです。
9月になってもまだまだ暑い日が続きますが、少し遅れてやってくる夏バテを感じている方もいらっしゃるのではないでしょうか?
夏の暑い日を耐え抜くカラダは知らず知らずのうちに疲れが溜まっています。
そんな時は美味しい旬の食べ物を食べて、カラダに栄養を補給しましょう。
今回ご紹介するのは「ナス」
紫色の奇抜なカラーにポテッとしたゆるめのフォルム、そして毛先をカールしたヘアスタイルのようなヘタ。見慣れた外見になので、気に留めることはあまりありませんが、冷静に見ると野菜界の中でもかなりキャラの強い外見をしています。
僕は個人的にナスが好きなので、この季節になると結構な頻度で頂きます。
水分ばかりであまり栄養がなさそうなナス。ですが、これからそのイメージをくつがえします。ナス愛好家として僕がナスの魅力を語ります!
ナスは夏の野菜?それとも秋の野菜?
夏野菜カレーには必ずと言っていいほどナスがのっていますね。でも「秋ナスは嫁に食わすな」という言葉もあります。
では、ナスの旬っていつ頃でしょうか?
実はナスの旬は夏~秋にかけて。でも夏ナスと秋ナスでは少し風味や食感が違います。
夏ナスは強い日差しの中で生長するため、皮が少し厚くなり、実もギュッと引き締まっています。
一方、秋ナスは日差しが穏やかになり、昼夜の寒暖差も大きくなる環境で生長するため、皮は柔らかく実もしっとりジューシーなものになります。
この特徴から、夏ナスは調理をしても型崩れしにくいため煮物や炒め物が向いていて、秋ナスは柔らかいため焼きナスや浅漬けなどに向いています。
またナスには実にたくさんの品種が存在します。
僕も調べて驚いたのですが、外国産の品種もあわせると実に40品種以上あるようです。丸いもの、細長いもの、小さいもの、白いもの、緑のもの、トマトのような赤いものなどなど。ピンク色のまん丸なナスなんてもう可愛くてたまりません♪
実際に見たことも食べたこともないものばかりですが、ナス愛好家としてはいつか出会ってみたいと願っています。
水分だらけのナス、ほんとに栄養あるの?
ナスは90%以上が水分。
「な~んだ、ほとんど水分だったらやっぱり栄養ないじゃん」と思ったあなた。
いやいやご心配なく!残りの部分にはきちんと素晴らしい栄養がございます!見ていきましょう。
■カリウムで水分・塩分バランス調整
余分な塩分をカラダから排出して、体内の水分・塩分バランスを調整してくれます。夏の暑い間は熱中症を防ぐために塩飴を舐めたり、とにかく水分と塩分をこまめに摂ることを気をつけた方も多いのではないでしょうか?
ただし、塩分の摂りすぎは気がつかない間に進みます。気づいた頃には高血圧!とならないように、カリウムを含んだナスなどを食べて、体内の水分・塩分バランスを正常に保つようにしましょう。
■不溶性食物繊維でデトックス
食物繊維もたっぷり!
ここでちょっとだけ食物繊維についてのお話。食物繊維の主な働きはお腹の調子を整えること。腸内の善玉菌のエサになったり、便通を良くしたりすることで腸内環境を改善します。
さらに細かく言うと食物繊維は2種類、「水溶性と不溶性」に分かれます。
簡単に言うと水溶性は「水に溶けやすい」性質、不溶性は「水に溶けにくい」性質です。水溶性食物繊維は水に溶けると粘性が生じるため、消化器官の中をゆっくりと移動します。そのため満腹感が持続して食べ過ぎを防いでくれます。
また糖質の吸収を穏やかにして、血糖値の急上昇を防いでくれます。
一方、水に溶けにくい不溶性食物繊維は、消化器官の中で水分をキャッチして膨らまします。そうすることで便のカサを増やし、排便をスムーズにしたり、カラダから有害なものを排出する手助けをしてくれます。
ナスに含まれる食物繊維は後者の不溶性食物繊維が主なので、ナスを食べることで腸内環境を整え、デトックスが期待できます。
■葉酸で細胞から元気に
ビタミンB群に属する栄養素で、赤血球をつくるため造血ビタミンとも呼ばれます。また細胞の生産や再生を助け、カラダの発育にも重要なので、妊娠中の方にも大切な栄養素です。
■アスパラギン酸で夏バテ防止
アスパラガスのコラムでご紹介したアスパラギン酸。エネルギー代謝に関わる栄養素で疲労回復などに効果が期待できます。夏バテにはもってこい!
奇抜な紫、その色に隠された栄養
紫色をした野菜ってあまりないですよね。
パッと頭に浮かぶのは紫キャベツ、紫芋、紫玉ネギなどでしょうか?
果物だとブルーベリーがすぐ頭に浮かびますね。
例えばブルーベリーだとサプリメントになっているので有名ですが、目の健康維持にかかせないアントシアニンというポリフェノールが含まれます。この栄養はブルーベリーの紫色の色素に含まれる成分です。
同様にナスの皮の紫色にも、特徴的な栄養が含まれます。
その名も「ナスニン」。何とも可愛らしい名前ですね♪
高い抗酸化作用があり、免疫力の向上やアンチエイジング、がん予防にも期待できる成分です。愛嬌のある名前とは裏腹にしっかり僕たちのカラダをサポートしてくれます。
ナスは「カラダを冷やす」はホント?
「秋ナスは嫁に食わすな」という言葉があります。「美味しい秋ナスを嫁に食わしてなるものか!」という姑の嫁いびりだという説もありますが、一般的には「ナスはカラダを冷やすから」というお嫁さんを気遣った言葉だとされていますね。
実際にナスは水分が多いこと、また先ほどお話しした通り、利尿作用のあるカリウムの影響で排尿時にカラダから熱を奪うため、カラダを冷やすことは事実です。
ただ、通常食べる量では、健康を左右するほどの体温低下は考えにくいので、あまり心配する必要はないかと思います。
心配な方は、カラダを温める生姜などと一緒に食べることをおススメします!
いかがでしたでしょうか?
僕はナスが大好きなので、ナスが美味しい季節になるとナスを使った料理が楽しみで仕方がありません!
旬の食材、季節の恵みを感じられるお野菜を食べて、心とカラダを元気にしましょう!
次回はナスを使ったレシピをご紹介しますね。お楽しみに!
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