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【連載】ヨーガスートラ:ニヤマの5つの教え「タパス」とは?
これまで【連載】ヨガの八支則ってなぁに?(1)~(8)では、ヨーガスートラの八支則をお伝えしてきました。
この連載では、ヨーガスートラの八支則から、「ヤマ」と「ニヤマ」について解説していきます。また、おススメのヨガポーズもご紹介しますので、ぜひ行ってみてくださいね。
では「ニヤマ」の5つの項目についてひとつずつ見ていきます。今回は3つ目「タパス」についてです。
自分が決めたことに責任を持つ「タパス」
「タパス」とは「熱」と訳されます。
「苦行」や「規律」と解釈されることもあります。
熱した鉄を打つことで不純物を取り除き、強く、しなやかな鋼を作り出すことに例えられることもあります。
言い換えれば、自分の決めたことに責任を持ち、全うするために規律をもって生活を送るということです。
自分の声に耳を傾けながら、ゴールに進む道を選択し続けること
例えば、あなたが冬休みの間に食べ過ぎたことを反省し、ダイエットをすることに決めたとしましょう。
目標は3か月でマイナス3キロ。
1か月1キロ落としていくために食事と運動の計画を立てたとします。
「よし、まずは禁酒しよう!」と心に誓ったその日に飲み会のお誘いが…。そして友人からもらったお土産は、あなたの大好物の甘いお菓子。
心の中では「ダイエットは明日から♪」という先延ばしの声が聞こえる…。
さて、目先の幸せに飛びつきますか?それとも心に決めたゴールを見据えて行動しますか?人生は選択の連続です。どちらを選びましょうか。
ダイエットを先延ばしにすればこの魅惑的なお誘い、おいしいお菓子を堪能することができますが、自分で定めたゴールに到達することからは遠のいてしまいますね。
もしこれをずっと続けていたら、いつまでたっても目標を達成することはできず、それが続くうちに自分に対する不信感にもなりかねません。
すると「私って意思が弱いんだよね…」と自分に対するイメージも定着していってしまいます。
STOP妄想!
自分に対する信頼は、自分が選んだ選択の積み重ねで変わるのです。そんな時こそ「タパス」の練習をしてみましょう!
「タパス」とは、自分の決めたゴールへ続く道筋を、五感からの情報で揺れ動く感情に流されることなく着実に進んでいく意志の強さを作ることです。
だからといって、もし誘惑に負けてしまった日があったとしても、自分を責めることはしません。
それは自分に対する暴力になり、ヨガの教えでいうところのアヒンサー/アヒムサ―にならないからです。
一歩一歩、自分の決めたゴールに向けて行いを続けていくことが大切なのであって、自分にダメ出しをすることが「タパス」ではないことには要注意です。
もしも誘惑に負けた!という日は、潔くその誘惑を楽しみつくし、またゴールに向けて試行錯誤しながら歩みを進めていけばよいのです。
自分にとって本当に必要なものを見極め、よりよい方法を模索しながら歩みを続ける練習は、忍耐を培います。
「タパス」を心がけることで、成し遂げるまでは諦めない心の強さとしなやかさを学ぶことができるのですね。
諦めが早いかも?という人にも良い練習になるのではないでしょうか。
おススメのヨガポーズ「続けることを楽しみながら探求しよう!プレイヤーズツイストのポーズ」
プレイヤーズツイストのポーズは、字でも見てもお分かりのようにツイストのポーズです。
背骨をねじり、その形で呼吸をすることは日常生活の中ではあまり行わない動きですよね。ツイストをほどいた後に日常のカラダの使い方による左右差や滞りが流れやすくなり、デトックス効果があるといわれています。
ツイストを深めていく中で呼吸が止まってしまわないか、どこに意識的に呼吸を入れていったらよいのかを繊細に感じていくため、自分のカラダと心に対して責任をもってポーズを深めていくよい練習になります。
「これでいいや」ではなく意識的にカラダを使い、呼吸を深めていく道筋は「タパス」の練習にはもってこいです。
続けることを楽しみながら探求しながら「プレイヤーズツイストのポーズ」を行いましょう。
ぜひ、試してみてくださいね。
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