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【連載】ヨーガスートラ:ニヤマの5つの教え「イーシュワラプラニダーナ」とは?
これまで【連載】ヨガの八支則ってなぁに?(1)~(8)では、ヨーガスートラの八支則をお伝えしてきました。
この連載では、ヨーガスートラの八支則から、「ヤマ」と「ニヤマ」について解説していきます。また、おススメのヨガポーズもご紹介しますので、ぜひ行ってみてくださいね。
では「ニヤマ」の5つの項目についてひとつずつ見ていきます。今回は5つ目「イーシュワラプラニダーナ」についてです。
見返りを求めずに淡々と生きる「イーシュワラプラニダーナ」
「イーシュワラプラニダーナ」とは「祈念」と訳されます。
「すべての行為を神に捧げるように行うこと」を指します。
よく例えられるのは、漁師のお話でしょうか。
漁師が魚を捕りに行って魚が全く釣れなくても、漁師は海に怒りません。(そんなことをしても結果は変わらないですよね?)ただ、そんな日もあるというだけ。
自分のやるべきことを全うし、その結果がどうであれ淡々と受け入れるだけです。
つまり、ただ生きて、(できれば悔いのないようにできることをやり切って)結果はなるようにしかならないと知っていること=天に任せたらよい、ということです。
とってもシンプルですね。
大切なのは今、心を尽くすこと
結果に執着すればするほど、期待したりがっかりしたりと心が大きく揺れ動きます。
どんな結果であったとしても「すべての行為を神に(この世界と自分に)捧げるように誠心誠意行った、そのお返しとしての結果」。
だから、それがたとえ期待通りでなかったとしても、受け止めて心を健やかに保てるわけです。
言い換えれば、結果を期待して行動していないから、今できることを精いっぱい全うするだけになるということ。
そして、実は私たちはそれしかできません。
今の自分の心とカラダと時間を使ってできることを、悔いのないように行うのみ。
自分でどうにかできる範疇にないことに心を乱さない。それで、良いのです。
たくさんの可能性の種をもって
今の時期であれば新入社員として仕事を始められ、少したった方もたくさんおられると思います。
きっと様々な環境の中、日々頑張っておられることでしょう。
もしかしたら、「こんなはずではなかった」と、思った通りにいかないことを辛く感じる日もあるかもしれません。
そんな時はどうか思い出してください。
より良い方向に向かうことに心の軸を置いて、焦らず一つひとつ、今の自分のできることに心を尽くして行えばよいのだということを。
おススメのヨガポーズ「胸を開いて呼吸を深く橋のポーズ(セートゥバンダサルヴァ―ンガーサナ)」
気分が落ち込む時は心につられてカラダも丸くしぼみがちです。
心の状態を変えようとしても難しいなら、カラダからアプローチしてみましょう!
橋のポーズ(セートゥバンダサルヴァ―ンガーサナ)は後屈のポーズですが、仰向けの状態からお尻を上げて足の付け根を伸ばし、胸を顎へと引き上げてカラダの前面を伸ばしていくポーズです。
オフィスワークで座りっぱなしでは足の付け根を伸ばすことはあまりないので老廃物もたまりやすくなりますが、この橋のポーズ(セートゥバンダサルヴァ―ンガーサナ)ではカラダの前側全体を大きく伸ばしていくため、カラダの巡りを整える効果が期待できます。
また、胸を引き上げて大きく開いていくので呼吸も入りやすくなります。
呼吸を深く行えると気持ちも落ち着いてきて、心も穏やかになりますよ。ぜひ試してみてください。
カラダを大きく使い、心も健やかに保っていきましょう。
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