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東洋医学の視点から見る「体質改善」その10 病は気から
皆さん、こんにちは。「羅さんの未病予防ってなぁに?」東洋医学普及活動家の羅予澤(らよたく)です。
東洋医学の考え方をもとに、未病予防や体質改善について、さまざまな事例を交えてご紹介していきますね。
~体質に影響する後天的要因~
前回のコラム「東洋医学の視点から見る「体質改善」その9 続・2023年の養生の重要ポイント」では、体質の先天的要因と、2023年の運気を整えるおススメのツボ「足三里(あしさんり)」・「太白(たいはく)」を紹介しました。
今回テーマは、体質の後天的要因についてお話させていただきます。
東洋医学では、森羅万象、ありとあらゆるものに対して「陰」と「陽」があると考えています。
この「陰」と「陽」のバランスが整っている状態が健康とされ、そのバランスが乱れると病気になりやすいという発想があります。
特に病気を引起す要因が、「六淫(ろくいん)」(淫=過剰、過ぎる)にあると考えます。
■六淫の概念と特徴について
【一】六気(風・寒・暑・熱・燥・湿)など自然の変化及びそれに対する対処法
【二】過剰な七情:怒・喜・思・憂・悲・恐・驚
【三】食べすぎ、飲みすぎ、過労、安逸
【四】外傷
【五】痰飲(たんいん):水毒や老廃物の滞り
【六】淤血(おけつ):気血水の滞り
上記六淫のうち、痰飲と淤血は、六淫のうち【一】から【三】がもたらした結果で、【四】の外傷はアクシデントによるものですから、実際、ほとんどの病気を引起す主な要因は、六淫の中の【一】から【三】ではないかと考えられています。
そして、六淫の【一】から【三】は、体質の後天的要因でもあると言われています。
【一】六気(風・寒・暑・熱・燥・湿)による体質への影響
【二】過剰な情緒の浮き沈み(七情:怒・喜・思・憂・悲・恐・驚)
【三】不良な生活習慣(食べすぎ、飲みすぎ、過労、安逸、薬の乱用)
では、それぞれ体質に及ぼす影響について、例をあげながら、話していきましょう。
【一】六気(風・寒・暑・熱・燥・湿)による体質への影響
お風呂のあと、髪の毛が濡れたまま寝てしまったり、足をきちんと拭かず、濡れたまま部屋の中を歩いたりすると、寒気が皮膚を通して体内に侵入し、筋肉や内臓の中に寒気または湿気が溜まりやすくなります。
その積み重ねで、年齢を重ねるにつれて、肩が痛くなったり、足の関節が痛くなる体質になります。
【二】過剰な情緒の浮き沈み(七情:怒・喜・思・憂・悲・恐・驚)
普段、怒りっぽかったり、イライラしやすかったり、または落ち込んだり、考えすぎたりすると、排気ガス(気)が体内に溜まりやすくなります。
排気ガスが溜まり、気の流れが滞ると、胸焼け、頭痛、お腹の張り、胸の張りなどの不定愁訴が増え、ひどくなると、乳腺の詰まり、子宮や卵巣の詰まり、臓器の下垂などの病が発症しやすくなります。
気の滞りは血の滞りの主因だと東洋医学では考えますので、情緒の過剰な浮き沈みは三大疾病(がん・心疾患・脳血管疾患)をもたらすだけではなく、心脳血管に関わる病気になる原因にも関係しています。
【三】不良な生活習慣(食べすぎ、飲みすぎ、過労、安逸、薬の乱用)
一方、冷たいものや甘いもの、脂っこいものを食べすぎると、陽虚や痰湿、血淤体質になりやすく、辛いもの、しょっぱいものの食べすぎは、湿熱、陰虚の体質を招きます。
不良な生活習慣のほか、薬害も現代人の体質に影響を及ぼす大きな要因のひとつ。
抗生物質やステロイドホルモン、解熱剤を乱用すると腎陽を損ない、陽虚や気虚の体質を作り出します。
利尿剤や降圧剤をのみすぎると、腰痛、頻尿などの病気を招きます。
そして、気血水の流れが滞ったままでのカラダに健康食品を与えても、消化吸収することができず、カラダに一層の詰まりをもたらします。
健康食品の効果を高めるためにも、普段から「陰」と「陽」のバランスが乱れないような生活や適切な対処、つまり未病予防を行うことをおススメします。
次回は、【一】六気(風・寒・暑・熱・燥・湿)による体質への影響についてもうすこし詳しくお話をします。
お楽しみに♪
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