【サンウルブズ最終戦で大活躍!両CTBの素顔】 前編
2017年7月19日 17:06配信
7月15日に行われたスーパーラグビー最終戦。サンウルブズは見事NZの強豪ブルーズに勝利した。猛暑の中での試合とはいえ、8トライを決めての勝利は、まさに快挙といえよう。今回はその最終戦で3トライを挙げるなど大活躍した、ティモシー・ラファエレ選手、ディフェンスで大きく貢献した、ウィリアム・トゥポウ選手の素顔に迫りたいと思う。
2人をよく知る、コカ・コーラレッドスパークスでチームメイトのFL山下昂大選手、WTB築城昌拓選手に両選手の活躍から、プライベートに至るまでお話を伺った。
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1.ラファエレ選手とトゥポウ選手は「最高のコンビ」
―本日はよろしくお願いいたします。
早速質問に入らせていただきますがサンウルブズの最終戦について。
お二方もご覧になったと思いますが、ラファエレ選手、トゥポウ選手の活躍はどう映りましたか。
築城:まずはラファエレ選手、見事なハットトリックでしたね。彼のすごいところはやはりポジショニング。そこにいるのか!と毎回思いました。(笑)彼がそこにいるから取れたトライが多かった。ポジショニングは感覚的なものだから、センスというか、嗅覚が長けているなぁと。
前半17分のトライとか、最初はラックの後ろから狙っていたけど、自分で開いて、角度を変えて入って行ったよね。あれは気持ちが伝わるプレーだった。俺の指示通り、狙っていましたね、あいつは。
―指示したんですね(笑)
築城:指示しました。(笑)でもあそこに行くまでにトゥポウがチャンスメイクしていましたね。
トゥポウがいたから生まれたトライとも言える。やはり2人は最高のコンビですね。
―山下選手はいかがでしょうか。
山下:そうですね、ティモシーのトライも良かったですし、後半59分の認定トライのシーンは、トゥポウとティモシー、2人ともラックに入っていたのが印象的でしたね。うちのチームでも入って欲しいなと思いました。
―あまり入らないのでしょうか。
築城:あまり入らないよね?
山下:基本入らないね。
築城:あれはサンウルブズのシステムなのかな?戦術を2人がしっかりと理解して、それを体現していたよね。
山下:2選手がセンターでレギュラーとして出場していたので、かなり応援しがいがありました。
―ラファエレ選手とトゥポウ選手。一言で言うならどんな選手ですか。
山下:ラファエレはフットワーク使って、裏に抜けていくタイプ。ディフェンスでは自分のターゲットをしっかりと捕まえるようなタイプですね。
築城:トゥポウは体が強いので、ぐっと縦に入っていくタイプ。ディフェンスの時にはレンジが広いです。
山下:ラファエレは最初シャイだったけど、代表に入ってからはリーダーシップを発揮するようになってきたよね。試合中に言葉で引っ張るようになって、チームのリーダーになっています。
2.途中離脱で悔しさも。最終戦への2人の意気込み。
―ありがとうございます。今回両選手とも、途中で離脱し最終戦にチームに復帰しました。築城選手が知っている復帰エピソードを教えてください。
築城:すごいありますよ。(笑)まず2人で一緒に走っていました。メニューが与えられていたとはいえ、炎天下の中で走りこんでいましたね。しかもサボらないあたりはやっぱり意識高くて。インターバルの時間が3分だったのですが、きっちりと3分でやっていました。普通は4分とか休んでしまうんですよ(笑)
その辺りからも2人の最終戦に向けての意気込みが本当に伝わってきましたよね。ラファエレは肉離れ気味で、代表を離脱していましたからなんとか間に合わせたいと思っていたはず。
山下:3週間ぐらい離脱したかな?
築城:そうだね。トゥポウも3試合出場停止になって。悔しい思いをしていたけど、真面目に練習に取り組んでいる姿勢がとてもよかった。やはり2人の気持ちが表れていました。