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心もカラダも夏バテ知らず!?アーユルヴェーダで季節の境目を快適に送る知恵
じとじとした梅雨が早く終わらないかな?と思っていたら、気がつけば7月。
あっという間に夏ですね。
海水浴、旅行、お祭りなど、夏だからこそ楽しめるたくさんのイベントを満喫されていると思いますが、同時にふとした瞬間に、カラダがだるい、食欲がないなど、不調を感じている方もいるかもしれません。
今回は、この暑い時期に起こるさまざまな症状、特に倦怠感や疲れを代表とする『夏バテ』に焦点を当て、アーユルヴェーダの知恵で夏バテが起きる原因と、その対処法をご紹介します。
夏真っ盛り!ドーシャが心とカラダに与える影響とは?
「夏」を3つのドーシャ(アーユルヴェーダの概念・人が持った生命エネルギー)の「ヴァータ(空・風)」、「ピッタ(火・水)」、「カパ(水・地)」に当てはめてみると、どのドーシャが頭に浮かびますか?
もうお分かりですね。
そう、火のエネルギー(ピッタ)です。
1年の中で太陽の光が強く、太陽が大地や空気を乾燥させる時期。私たちのカラダは汗をかき、潤いがなくなり、カラダも疲れやすくなりますよね。
そう、まさしく火のエネルギー(ピッタ)が多くのものを照らし、体力を奪っていく時期なのです。
そして、アーユルヴェーダでは、体力とともに『消化力』も落ちていくと考えます。
現代医学でも、日照時間とともに、消化力が低下することが分かっています。
火のエネルギー・ピッタが増大すると、どうなるの?
アーユルヴェーダを学び、理解を深めていくうえで助けになるのは、「想像すること」です。
今回、想像するのは『夏を象徴するエネルギー・火のエネルギー(ピッタ)が、私たちの心とカラダに与える影響』です。
では、実際にどうやって想像しながら理解を深めるか、一緒にやってみましょう。
■夏を象徴するエネルギー・火のエネルギー(ピッタ)
火のエネルギーなので、分かりやすく火を使うお料理でイメージチャレンジです。
例えば、野菜を食べようと野菜をフライパンに並べ、コンロに火をつけます。フライパンは熱くなり、野菜はフライパンの熱によって水分が外へと出て、汗をかいているようになる。そのまま、火をつけ続けるとどうなるでしょう。
野菜の水分が出続け、水分がなくなり、身の部分が少なくなり、繊維が残る。それでも火をつけ続けると、焦げはじめ炭のようにスカスカに軽くなっていく。
皆さんもそんな経験があるのではないでしょうか?
火のエネルギーが強すぎたり、必要以上に火のエネルギーを受けすぎたりすると、素材そのものにまで影響が及びます。
もっと想像を膨らませ、その素材が私たちの心とカラダに置き替えたとすると、疲れたり不調を感じたりする仕組みがだんだんと見えてくると思います。
ピッタが強い夏!具体的にどんな不調、症状がカラダに現れるの?
それでは、火のエネルギー(ピッタ)が強い、または多いと私たちの心とカラダにどのような影響があるのか想像してみましょう。
ヒントは先ほどお話した、フライパンと野菜のお話の中にあります。
火のエネルギーが過剰になることで、カラダはフライパンのように熱を持ちます。
フライパンの熱はすぐ冷めないですよね?
カラダも同じように熱を持ち、熱がこもる。熱がこもり続けることで野菜が変化していったようにカラダにも変化が起こります。
こもった熱はカラダの水分を排出し、乾燥肌としてカラダに現れます。
さらに、内臓の機能が低下し、食欲がなくなり体重が減る。体重が減ることで体力が落ち、カラダのだるさ、心の潤いがなくなり不安定さが起きる。
という具合に、カラダに不調として現れ始めるのです。
アーユルヴェーダの知恵を拝借!夏バテを乗り切る2つの対処法
では、いよいよ本題です。
予防医学のアーユルヴェーダの知恵を使って、『夏バテ』から夏を楽しめる心とカラダをつくるのか?
数多くあるアーユルヴェーダの知恵から、簡単に取り入れやすい2つの対処法お伝えします。
【対処法1】消化に良い食べ物を食べる
暑い夏、皆さんは何が食べたくなり、何が飲みたくなりますか?
思い浮かぶのはキンキンに冷えた飲み物や食べ物、海に行けばこってりとしたもの、塩分の高い食事、などではないでしょうか?
これらの食べ物は、アーユルヴェーダでは消化不良の原因になるもの、と考えます。
冷たい食べ物は、消化力を低下させ、不調を加速させます。体力が奪われる夏には消化に良い食べ物を食べましょう。
おススメは、夏野菜と少量の塩を使った温かいスープです。
スープから適度な水分が補充でき、消化力もアップされカラダを滋養してくれるでしょう。
【対処法2】オイルを生活に取り入れる
アーユルヴェーダでは、夏こそオイルケアが大切だと考えます。
オイルケアって?冬の乾燥した時期にやるのでは?という声が聞こえてきそうですね。
夏は火のエネルギーが増大することで、カラダの水分が汗で出ていくとお話をしましたね。
汗とともにカラダを膜のように守る脂質も一緒に流れていくことで冬よりも乾燥している方が多いのです。乾いた心をオイルで潤すように、優しくオイルを肌に塗ることでカラダを守ってくれます。
夏場はココナッツオイルを使うとより、火のエネルギーを鎮静させる効果が期待できます。そしてカラダの外だけでなく、カラダの内側からもオイルでアプローチしましょう。カラダの内側も乾燥しています。
先ほど【対処法1】でお伝えした、暖かいスープにも少量のオイルをプラスしましょう。
アーユルヴェーダでは無塩バターから作る『ギー』というオイルがあります。
冷静の質を持ち合わせているため、カラダの過剰な熱をカラダから排出し、カラダを潤してくれるでしょう。
まだまだ暑い夏が続きます。
季節が毎日移り変わるように、私たちの心とカラダも体調も変化していきます。その変化を丁寧に観察して、毎日少しずつ快適にしていくことで、大きな不調につながる前の予防になります。
長い歴史がある“アーユルヴェーダ”を、現代の環境に取り入れることが健康への第一歩です。
ぜひ毎日の生活に取り入れてみましょう。
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