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お刺身のつけあわせに「紫蘇」。その深い意味とは?
皆さん、こんにちは。「羅さんの未病予防ってなぁに?」東洋医学普及活動家の羅予澤(らよく)です。
東洋医学の考え方をもとに、未病予防や体質改善について皆さんにさまざまな事例を交えてご紹介していきますね。
~食べあわせ、つけあわせには意味がある~
私たちの食卓に出てくるお刺身。
そのお刺身をいただく時、紫蘇とわさびと生姜は付き物ですね。
それには深い訳があります。
漢方の観点では、海の魚は寒性の強い食べ物。
それを食べるとカラダを冷やし、その寒性を中和するため、熱性(カラダを温める)の食べ物を一緒にいただくことで、陰陽のバランスがとれると考えられています。
そこで、紫蘇やわさび、生姜が登場します。
中国語には『佐料(=調味料の意)』という言葉があります。
この『佐』は補佐の『佐』と同じ意味です。
『補』は補う、『佐』は訂正、行き過ぎや間違いを正すという意味。
お刺身の寒性をカバーするために、一緒に熱性の紫蘇、わさび、生姜をいただく。
なるほどと思いながら、お刺身を美味しくいただいた時に思い浮かんだ意味の深いい(かなぁ?)お話です。
~漢方における紫蘇の「性」と「味」と効果~
漢方における紫蘇の効果は以下の3つがあります。
1.辛温発散、解表駆寒
2.魚介の解毒
3.理気和中
これらの言葉は東洋医学の専門用語で、馴染みがないと思いますのでその意味を今からひとつずつ、説明していきます。
漢方では、薬の「性」と「味」を利用して、気を調節します。
食材の「性」いわゆる性質には、温・熱・平・涼・寒という五種類があります。
また、食材の「味」(味覚と臭覚の二つの視点)には、酸・苦・甘・辛・咸という五種類があります。
東洋医学の経典「黄帝内経」には、これらの「性」と「味」がそれぞれ、五行の木・火・土・金・水に対応すると書かれています。
五性:温・熱・平・涼・寒
五味:酸・苦・甘・辛・咸
五行:木・火・土・金・水
紫蘇の性は「温」で、味は「辛」です。
この辛温の食材は、発散という働きをします。
例えば、辛くて熱いラーメンを食べた時に、汗と鼻水がだらだら出る様子を思い浮かべると理解できるかと思います。
発散の働きによって、皮膚の毛穴を開き、汗を出してカラダの浅いところに侵入している邪気を体外に駆除します。
また、カラダが寒邪に侵されると、皮膚表面の毛穴を閉じ、これ以上の邪気が入らないように防御し始めます。
同時に、カラダの免疫システム(正気)を起動し、体温を上げ、体内に入ってきた邪気と戦います。
この時、「辛温」という薬の気を借りて、体温を上げ、免疫力(正気)を高めると同時に、皮膚の毛穴を開け、侵入してきた邪気を汗で外に駆除すると、風邪の治りが非常に早いです。
寒邪に侵され、風邪を引いた時、漢方により発汗を促すのは、邪気の逃げ道を作ってあげているのです。
寒邪が体内に侵入し、皮膚が収縮して、カラダに「悪寒」、「透明な鼻水」、「くしゃみ」などの症状が出た場合には、すぐ紫蘇を使うと、効果てきめんです。
次回は、「風邪予防と早期治療に役立つ紫蘇の活用法」についてお話しします。
お楽しみに♪
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