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【アーユルヴェーダで内側から元気に-その1】生命エネルギー「プラーナ」の話
秋の気配を感じられるようになった今日この頃、いかがお過ごしですか?
さて皆さんは、秋から冬にかけて季節の境目にどのような変化を感じているでしょうか。
秋から冬にかけてアーユルヴェーダでは、冷たい、乾燥、不安定な性質が増え、ヴァータというエネルギーが自然界に増える時期と考えられています。
心とカラダのバランスをとっている「プラーナ」
ところで、皆さんは「プラーナ」という言葉を聞いたことがありますか?
アーユルヴェーダやヨガをしていると、耳にする「プラーナ」という言葉はサンスクリット語という古代インドで使われていた言葉です。日本語では「生命エネルギー」、中医学では「気」などと表現されます。
「プラーナ」はこの世に存在するものであり、生きていくためのエネルギーとなるものです。そして、私たち人間もこの「プラーナ」からできている、というのがアーユルヴェーダの考えです。
今回「アーユルヴェーダで内側から元気に-その1」では、アーユルヴェーダの視点から、生命エネルギーであるプラーナの循環を良くすることで、心とカラダのバランスを整える方法をお話していきますね。
「プラーナ」が循環することで起こる変化とは?
プラーナは存在するものすべてが生命エネルギーなので、そのプラーナがカラダに満たされていると、私たちは元気になります。逆に、不足していたり、循環が悪いと不調になってしまうのです。
生命エネルギーの「プラーナ」そのものを見ようとすると、なかなか見えないのですが、普段の生活の中にあるものを例にあげて、その「プラーナ」がどういうものか、見ていきましょう。
例えば、取れたての野菜。そうですね、「トマト」をイメージしてみましょう。
もぎ取られたばかりのトマトは、みずみずしく、色鮮やか、香りもよく、見るからに美味しそう!そう、これが生命エネルギー「プラーナ」に満たされている状態です。
そのもぎたてのトマトを、1週間放置してみるといかがでしょう?
水分が不足し、色が黒ずみ、香りが変化し、みずみずしさが減ってきます。
プラーナに満たされていた状態から時間がたつにつれ、プラーナが減少したと考えると分かりやすいでしょうか。
この野菜の変化のように、プラーナに満たされ、健康に近づくためには、プラーナをカラダにうまく取り込み、取り込んだものを循環させることが採れたての野菜のように健康で生き生きとなれる方法なのです。
アーユルヴェーダでは、食べるものなど採れたてのもの、出来立ての料理などがプラーナに満たされている食べ物として生活に取り入れることが推奨されます。プラーナに満たされたものを取り入れることも、プラーナの循環に必要なことなのです。
プラーナの循環が悪くなる時ってどんな時?良くする方法とは?
カラダはとても繊細で敏感。
私生活でのちょっとしたストレス、食べ物、などに影響を受け、プラーナの循環が滞りを起こすことが多々あります。
特に変化が大きく、誰もが影響を受けるのが季節の変化。
気温の変化による冷えやのぼせ、乾燥、便秘、だるさ、消化力の変化、関節やカラダの痛みなど、季節の変わり目には不調を感じる方も多いのではないでしょうか?
そんな時はプラーナの循環が悪くなっている証拠かもしれません。
例えば、今一つ元気がでないな?ということには、今自分が食べている食事のプラーナが高いか、低いか?を見直してみるのもいいかもしれません。
プラーナが高い食べ物は、新鮮な物や作りたてのものと言われています。
レトルト食品やインスタントはとても簡単で便利な時がありますが、それが毎日、毎食の食事に出てくると、プラーナの低い食べ物をカラダに取り入れているので、私たちの生命エネルギーも下がってしまうと考えます。
元気がないな!と感じたら、新鮮な食材を使った作り立てのご飯を食べるように心がけましょう。
炊きたてのご飯なんて、生命エネルギーが高い最高の食事かもしません。
シンプルでできるところから、アーユルヴェーダの食事法を取り入れて、巡りのよい心とカラダを整えていきましょう。
次回は【アーユルヴェーダで内側から元気に-その2】では、プラーナの循環を助けるもう一つの整え方、オイルを使った『マルマ・マッサージ』の方法をご紹介しますね。
お楽しみに!
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