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アーユルヴェーダ的、消化力の高め方!~その1:カラダの消化力について~
日に日に気温が高くなり、汗ばむ日も多くなりましたね。
今回は、これからやってくる本格的な夏に向けてのカラダの整え方として、アーユルヴェーダで考える「消化力」に注目します。
アーユルヴェーダからみた「消化力」とは?
アーユルヴェーダでは消化力のことを、インドの言葉で『アグニ』と言います。古くからインドではカラダの中には消化の神様がいる、という考え方があり、現在でもアグニ神のお祭りがあるほど、消化力は、大切にされています。
また、アーユルヴェーダでは、アグニのバランスが正常に取れていることが「健康の定義の中の一つ」とされているほど、健康になるためのカギとも言えるのです。
私たちが消化するものは、食べ物だけの消化だけではない?!
私たちが食べ物を摂取すると、消化され必要なところに運ばれてカラダが作られていきます。
消化しきれないと、未消化物となりカラダに蓄積されています。その蓄積された未消化物がカラダの巡りを滞らせ、いつしか不調としてカラダに現れることになるのです。
アーユルヴェーダでは、カラダに摂り入れるものすべてが食べ物と考えるため、聞いたり、見たり、生活の中での情報や感情にも消化力が必要になるのです。では消化力を整え、低下した消化力を上げるにはどうしたらいいのでしょうか?
今の自分の消化力を観察してみよう。
【消化力が乱れているときの症状チェック】
(1)寝起きがスッキリしない
(2)便秘やガスが溜まる
(3)肌荒れ、くすみ
(4)食欲不振
(5)最近太ってきた
(6)イライラや怒りの感情
(7)倦怠感など
1つでも当てはまったら、消化力が落ちているサインかもしれません。
アーユルヴェーダ的!カラダの消化力を整える食べ方とは?
【その1】 自分に合った適量を食べることが第一歩
いつもの食事を振り返ってみましょう。
お腹がいっぱいになるまで食べていないでしょうか?そして、たくさん食べた後には眠気との闘い。翌朝カラダがだるい、なんて経験をしたことがある方もきっと多いですよね?
それは、自分の適量以上の食べ物を摂取したことで、アグニがうまく働かず、消化しきれなかったのかも知れません。
アーユルヴェーダでは、アグニが消化できなかったものは、未消化物として、カラダの中に蓄積していくと考えます。蓄積したものがカラダの重さやだるさの原因となると考えるのです。
まず、第一歩として食事の量を見直すことをおススメします。
アーユルヴェーダでは「腹7分目程度の食事」がススメられます。目安の量としては、両手の小指側を合わせた両手のひらの分量です。
注目していただきたいのは、人によって食べる量が違うということです。まずは量を見直して次の日のカラダの調子を観察してみてください。
【その2】 食べることに集中し、感謝の気持ちで食事をいただく
現代はスマホやPCなど便利な情報ツールがたくさんあります。ご飯を食べる際も便利なツールを使用しながら、「ながら」食べをしている方も多いのではないでしょうか?
食事の際は、食べることに集中し、しっかり噛んでいただくことで、脳の満腹中枢が刺激され、満足感を得られます。
心の満足感はアグニのバランスを取ることにも必須なのです。
そして、目の前の食事に向き合える喜びや、食べられることに感謝をしながらいただきましょう。そして、「ながら」食べをすると、何をどのくらい食べたのか?が分からなくなりがちです。これは食べすぎにもつながってくるのです。
自分の適量を食べること、【その1】にもつながりますね。
【その3】 冷たい飲み物や食べ物を減らす
夏に向けて気温が上がると、冷たい飲み物や、食べ物などに目を奪われやすくなります。
しかし、アグニは冷たいものが苦手なのです。よく燃えていた火に、冷たい水をかけるとどうなるか、想像してみてください。そう、火が弱まったり消えることがイメージできますよね?
できれば、常温で飲み物はいただき、冷たい食べ物を食べた後には温かいお茶などでホッと一息ついてみてください。
次回『心の消化力を上げる方法』をお話していきますね。
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