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【安井シンジの台所】まん丸とした旬野菜のカブ。まるごと食べてマルっと栄養いただこう!
こんにちは!フードヘルスコーチの安井シンジです。
すっかり季節が変わり、過ごしやすい時期になりました。爽やかな秋風が吹いて空気が澄み、自然が色づく美しい季節。旬を迎える食べ物もたくさんあって魅力的なシーズンですね。
さて、今回取り上げるのはカブ。
カブの旬は年に2回あり、秋冬(10月~12月頃の寒い時期)と春(3月~5月頃)です。秋冬のカブは甘みが増し、春のカブは柔らかいという特徴があります。
今回は甘みが増したこの季節、秋冬の旬カブにスポットライトを当てたいと思います。
そんなにあったの?カブは種類が豊富!
普段スーパーで見かけるカブは白い小ぶりのカブですが、実はカブの品種は非常に多く、全国各地に地野菜として特有の品種があります。
見慣れた5センチほどの小カブから、日本最大種とされる聖護院(しょうごいん)カブ、西洋系品種の黄金カブまで実にさまざま。こまごまとしたものを合わせると80品種ほどあると言われています。
聖護院カブや京小町カブ、木曽紅カブ、日野菜カブなど日本各地に地のものがあるので、日本の伝統野菜という印象があるカブですが、実は海外出身。
原産地は地中海沿岸のヨーロッパ周辺もしくは中央アジアという説があるようです。
日本に渡ったのは弥生時代という説があったり古事記に登場したりと、とっても歴史がある野菜です。
えっ、そっちに栄養があったの?!
いきなり結論を言ってしまいますが、カブは白い根の部分より葉っぱの方が断然栄養があります。だから出来れば葉っぱが付いた状態で買って、葉っぱまで一緒に食べるのがおススメです!
葉っぱは緑黄色野菜なのでβカロテンがとっても豊富。
抗酸化作用が高く免疫力を高めたりする働きがあるβカロテンですが、カラダの中でビタミンAに変換され、美肌美髪をつくるお手伝いもしてくれます。
またビタミンCも豊富なので、風邪の予防や肌荒れ予防に効果的!その他には意外にもカルシウムが豊富。
カルシウムは骨や歯を丈夫にする以外に、精神を安定させる効果も期待できます。
そして、通常私たちがいただく白い根の部分。根の部分に栄養がないかというとそうではなく、ちゃんと特徴的な栄養が含まれています。
それはイソチオシアネート。
アブラナ科の野菜に含まれるフィトケミカルの一種で、ツンとした辛味成分のもとになっています。大根おろしを食べた時のわさびのようなツンとした辛味はこの成分。
この「イソチオシアネート」は抗酸化作用がとっても高く、抗がん作用も期待できると言われています。また有害物質の解毒・排出効果もあると言われているので、デトックスしたい時には是非取り入れたいですね。
その他には消化酵素のアミラーゼを含んでいるため、胃もたれや胸やけを解消する整腸作用が期待できます。
根も葉っぱもすべて食べて欲しいカブ。
そして根の部分は剥いた皮もいただいて欲しいのです。皮付近には食物繊維や栄養がたっぷりなので、皮を剥いたらそれをきんぴらにしたり、醤油漬けにしたりして食べてみてください。
これぞ一物全体食!自然の恵みから栄養をマルっといただきましょう!
美味しいカブはこう選ぶ!
根も葉も皮も食べて欲しいカブは、選ぶときにも全体をチェック!
■根をチェックするときのポイント
・まん丸でツヤのあるものを選ぶ
・ずっしりしたものを選ぶ
・傷やシワがないものを選ぶ
・根の先がついているものは、先が長いものを選ぶ
■葉をチェックするときのポイント
・葉脈が左右対称のものを選ぶ
・色鮮やかでみずみずしいものを選ぶ
カブを買う際に、美味しいカブを選ぶための合言葉は「まん丸ツヤツヤずっしり根っこ・左右対称しっかり葉っぱ」。
大事なのでもう一度言います、「まん丸ツヤツヤずっしり根っこ・左右対称しっかり葉っぱ」。
これを覚えておけばマルです!
今回はこれからが旬のカブについてお話ししました。
次回はカブを使ったカラダが喜ぶレシピをご紹介します!
旬の食材、季節の恵みを感じられるお野菜を食べて、心とカラダを元気にしましょう!
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