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【連載】ヨガの八支則ってなあに?(3)心地ちよくあるがままを見るためにカラダを整える「アーサナ」の教え
ヨガレッスンに通っているうちに、「ヨガの教えでは…」と哲学的な考え方を耳にすることはありませんか?ヨガはカラダを動かすだけのものではなく、心の働きを定め、幸せになるための哲学が起源となっています。
この連載では、ヨガの哲学の中でもヨーガスートラの八支則についてひとつずつ解説していきます。
安定していて快適にあることを学ぶ「アーサナ」とは
「アーサナ」は「ポーズ」や「坐法」と訳されます。実は、安定していて快適な姿勢であればそのすべてを指します。
簡単そうに聞こえますが、じっと長い時間、一つの姿勢をとり続けている中で痛みや緊張がない、つまりカラダに苦痛がない状態でいられるかというと、なかなか難しいですよね。
カラダのどこかに違和感があると、そこに心が向き続けてしまいます。
「痛い」「辛い」「嫌だ」と反応し、判断し続けながらその苦痛にしぶしぶ集中するよりも、できるだけ感覚がカラダの違和感を感知しないように、楽にただ「ありたい」のです。
すると心は快適に「今」していること、つまり「あるがままに呼吸をすること」に集中することができるようになります。
しかし思い描いた通りにカラダを動かせるようになるには、柔軟性や筋力、そして脳からの指令がきちんと末端まで届く神経がきちんと働いていることが必要です。
ただ力を抜いてだらけている形が快適というわけではないのですね。背骨やカラダを適切に伸ばし、快適に呼吸がいきわたるように、ヨガのポーズをとってカラダを整え、研ぎ澄まします。
常に頑張らなくてもその形を楽に続けている、そういうカラダには過度な緊張がありません。緊張がないカラダにとどまれば、カラダに気をとられることなく、呼吸に気づき続けることができるようになっていきます。
そしてその呼吸も次第に落ち着き、整っていくのです。
最終的なアーサナの効果とは?
心は動き回る性質があり、いつもたくさんの思考や妄想に溢れています。ですがその動きにすぐに反応し、行動してしまうと、心に翻弄されてしまいます。
動き回る心にカラダを乗っ取られてしまわないように、一つの姿勢を快適にとってそこに没頭すると、心はそのカラダに従わざるを得ません。
なぜなら、心で思い描いたことを実現させるには、カラダを動かすことで行いをしないといけないからです。
アーサナの効果とは、カラダからアプローチをして、心を穏やかにすること。
心に振り回されるのではなく、自分で自分の心を収めることができるようになることなのです。
いかがでしたか?
ポーズの完成形に自分のカラダを無理やり当てはめることにこだわるのではなく、カラダの個性に合った、快適に長くいられるところを探してみてください。
続けていくうちに、心が穏やかになっていく瞬間が増えていくはずです。
あるがまま、「今」にいる安心感を、積み重ねていきましょう。
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