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「ザンギエフに隠れて暴れそうなキャラクター3選」について語らせろ!
どうも、ストーム久保です。
2024年4月末に所属していたプロチームと勤めていた会社を退職し、現在はライブ配信と動画投稿をしながら生活をしています。「ストリーマー」や「クリエイター」という肩書は何だかしっくりこなかったので、今は「ネオ無職」と名乗り、自由気ままに活動している次第です。
ネオ無職活動のおかげで最低限生活できる収入はありますが、さすがに将来への不安は感じています。そこで以前『オーバーウォッチ2』のコラムを掲載させてもらっていたeSports World様に連絡し、「『ストリートファイター6』(以下、『スト6』)のコラムを連載させてほしいです……コラム執筆料がほしいです……」と懇願したところ、快く承諾していただきました!
その代わりeSports World様に課されたテーマは、
「初心者が増えている『スト6』で、
新しいプレイヤーがもっともっと楽しく遊べて、長く続けてもらえるような、
ストーム久保だからこそ語れる有益な情報」
の1点のみ。
それはそれで難易度が高い……。
ということで、これから定期的に『スト6』に関するコラムを、動画も引用しながら掲載していきます。真面目な攻略からプロゲーマーが言いづらい話題まで、ネオ無職らしい視点で執筆していきます。
それでは、記念すべき第1回目のコラムのテーマはこちら!
騙されるな! ザンギエフに隠れた危険なキャラクター3選(Year2編)
ザンギエフは2024年5月22日に行われた大型アップデートにより超大幅強化がなされ、Year1では中堅どころだったランクがYear2で最上位まで一気に上昇しました。
また、強キャラと呼ばれる豪鬼やキャミィに対して相性が良く、ザンギエフ自体の強さと強キャラにメタれる相性を加味して、ザンギエフのことを「現環境最強キャラ」と呼ぶ声も少なくありません。
そんなザンギエフをテーマに書いても良かったのですが、いろいろなキャラクターで遊んでいるうちに、実はザンギエフに隠れているだけで危険な性能をしているキャラクターがいることに気がつきました。
『スト6』開発スタッフも「今年のアップデートは年に1回ではなく、頻度を高めていく」とコメントをしていたので、ザンギエフよりも隠れているキャラクターたちに注目した方が賢さアピールになるのではないでしょうか?
そんなさまざまな思惑がある第1回を始めていきたいと思いますので、良ければ最後まで読んでいただければ幸いです。
ザンギエフに隠れた危険キャラ(1)マノン
マノンはコマンド投げの「マネージュ・ドレ」と打撃技の「ランヴェルセ」を決めるたびにメダルレベルが上昇し、レベルに応じて「マネージュ・ドレ」と「ランヴェルセ」のダメージも上がっていきます。
一度上がったメダルレベルは試合が終了するまで継続されるので、試合の後半では威力が上がった必殺技を脅しに読み合いをするというのがマノンの強みです。
しかし、メダルレベルが上昇する2つの必殺技は当てた後に起き攻めにいけないので、メダルレベルを優先する場合は起き攻めを捨てなければいけません。
また、起き攻めの際に威力の高いコマンド投げに対して打撃の性能が低かったため、コマンド投げだけくらわないよう意識することで、ゲージ状況によっては比較的安全に攻めを抜けられてしまう弱さがあったと思います。
そんなマノンですが、Year2ではその弱点を克服させる強化が行われたので、公式の調整リストを引用しつつ紹介していきます。
(1)しゃがみ中K
ヒット時の有利フレームが+2Fから+3Fに変更。
ドライブラッシュから出せばヒット時+7Fになり、立ち中P→弱デガジェまで繋がるようになりました。
そして弱デガジェでダウンさせた後にドライブラッシュしゃがみ中Kで起き攻めすると、しゃがみ中Kの持続がヒットしてさらに有利フレームがプラスされて、引き強Pが繋がるようになります。
ドライブラッシュしゃがみ中Kをドライブラッシュコマンド投げにして崩したり、ドライブラッシュから様子見をすることで起き上がりの無敵技暴れをガードできるので、覚えておきたいセットプレイです。
(2)ODグラン・フェッテ
攻撃発生を11Fから10Fに変更。
引き強PからキャンセルしてOD版「グラン・フェッテ」を出せば繋がるようになったので、以前はできなかったドライブゲージ2本消費で高いダメージを出せるコンボが可能です。
また、上記で紹介したセットプレイとのシナジーも強く、
【ドライブラッシュしゃがみ中K>引き強P>ODグラン・フェッテ>引き強P>強ロン・ポワン>弱ランヴェルセ】
という、ゲージ消費量がそこまで高くないわりにダメージが高いコンボにいけます。
弱デガジェからのセットプレイに関しては、ザンギエフ以上の凶悪さを発揮していると言えるでしょう。
しゃがみ中Kと「ODグラン・フェッテ」の強化により、打撃でもリターンを出せるようになったことで、マノンは真に「読み合いで勝つキャラクター」になったと思います。
(3)SA3パ・ド・ドゥ
メダルレベルに応じてダメージが変動するようにしました。
「SA3パ・ド・ドゥ」はYear1時代、暗転を見てから飛べる投げ技(ザンギエフの「SA3ボリショイ・ストームバスター」は飛べない)・当てた後に起き攻めにいけない・リリーの「SA3レイジングタイフーン」も同じ性能なのにマノンの方がダメージが低いと、全SA3中最弱などと呼ばれていました……。
そんな「SA3パ・ド・ドゥ」がメダルレベルに応じてダメージが変動し、最大では5100ダメージ! コンボはもちろん、起き上がりにぶっ放す期待値がとても高いので、逆転要素として機能します。
マノンは攻めが続かない代わりにメダルレベルが上がるコンボルートと、攻めが続く代わりにメダルレベルを上げられないコンボルートを、状況によって使い分ける必要があるのが難しいポイントでした。
しかし、今回はメダルレベルを上げると最終的に試合を決める大きな要因になるので、メダルレベルを上げる立ち回りを意識して試合を組み立てる方が主流になる気がしますね。
メダルレベルを上げる意義を動画で紹介しているので、興味ある方はご覧ください。
ザンギエフに隠れた危険キャラ(2)リリー
『スト6』発売当初は、戦うために風ストック+ドライブゲージと2種類のリソースが必要で立ち回りも弱いなど、低く評価されていたリリーでしたが、Year1の終盤頃では評価が一変していた珍しいキャラクターです。
そんなリリーが、Year2ではさらに凶暴に強化されました。
(1)中コンドルウィンド
「中コンドルウィンド」(以下、『中ウィンド』)を当てた際に相手との距離が離れなくなったおかげで、「中ウィンド」後にコマンド投げと打撃で再度攻めが展開できます。
しかも、「中ウィンド」の時点で風ストックを1つ獲得しているので、強化版の「コンドルスパイア」(以下、『スパイア』)で打撃の択をガードされてもまだ攻めが継続していくので、ガンガン入れ込んでいきましょう。
(2)SA1ブリージングホーク
「SA1ブリージングホーク」の発生が13Fから10Fに変更されたことで、さまざまな恩恵を得ました。
Year1では隙の少ない弱攻撃で起き攻めされた場合、起き上がりに「SA1ブリージングホーク」を打っても発生が遅いせいでガードされていましたが、発生が早くなったので隙が少ない技で起き攻めされてもガードされず、攻守の切り返しができます。
また、コンボに組み込める状況が増えて火力が飛躍的に上昇し、パワー系キャラクターとしての完成度が高くなりました。
「SA1ブリージングホーク」を使うコンボを載せておきますが、動きがある方がいいと思うので動画も添えておきます。
・【立ち強P(パニッシュカウンター)>引き強P>中強化スパイア(風ストック消費)>SA1ブリージングホーク】
風ストックがあれば画面中央でもつながって、ダメージも高い。
無敵技をガードしたり、相手の投げ抜けを誘って立強Pを当てたら大チャンス!
・【ジャンプ中P+中P>ODトマホークバスター>ODコンドルダイブ>SA1ブリージングホーク】
画面端から飛んで逃げたい相手に対し、空対空を成功させたら4000ダメージ。
風ストックがなくてもできるコンボですが、風ストックが1つ以上あると各種必殺技のダメージやヒット数が上がるのでコンボ成功率も上がります。
Year2のリリーは、どれだけ「SA1ブリージングホーク」を使えるかがポイントでしょう。そして、ザンギエフがもしも大幅弱体化されたらリリーの時代な気がするので、今から要チェックしておきたいキャラクターですね!
ザンギエフに隠れた危険キャラ(3)マリーザ
起き攻めがループするコマンド投げの「エンフォルド」と、当てたら強制で画面端に運ぶうえに強力な起き攻めができる「SA3アポロウーサ」が弱体化されたことで評価が下がったマリーザですが、私はまだ危険なキャラクターだと目をつけています。
その理由は、打撃を重視した重みのある強化が2つおこなわれたことでさらなる力を得たからです。
(1)立ち強K
元々リーチが長く、足元を攻撃する技に対してめっぽう強かった立ち強Kですが、さらに足元のやられ判定が削除されたことで実質無敵になったと言っても過言ではないでしょう。
立ち強Kはパニッシュカウンターさせると相手を大きく浮かせ、そこからコンボに繋げられます。強攻撃の始動で補正も緩く、驚くくらいダメージが出るので、マリーザ相手に迂闊な牽制技を打つと一瞬で試合が終わる危険性は理解しておきたいですね。
(2)ファルクスクラッシュ
→+強Kから派生で出せる「ファルクスクラッシュ」の浮きが高くなる強化が行われました。
「ファルクスクラッシュ」はコンボに組み込むと画面運びとダメージが上昇し、画面端での最大コンボは8000ダメージも出るので、攻めのプレッシャーはYear1の頃よりも上でしょう。
Year1のマリーザは、近距離で投げか打撃を引っかけて起き攻めをループさせる継続率が強力でしたが、Year2では中距離から立ち強K始動の大ダメージコンボを匂わせて近づき、接近戦で一気に倒すようなメリハリが出たと思います。
弱体化された起き攻めのループ性を補う強化で、個人的にとても面白い性能になったというのがやってみた感想です。とりあえず立ち強Kをぶん回すといいことが起きるぞ!
次のザンギエフは誰だ!?
以上が、「ザンギエフに隠れている気がするキャラクター3選」になります。
マノンの爆発力、リリーの攻め継続率、マリーザの立ち回りからの大ダメージと、どのキャラクターも魅力あふれる性能をしていますが、残念なことに、ザンギエフはこれら3キャラクターの上位互換で、彼らよりも力強く美しい性能をしている事実は隠せません。
しかし、忘れてはいけません。
紹介した3キャラクターすべてが、次世代のザンギエフなのです。
もしも近いうちにザンギエフが世間の声に押しつぶされ、突然の弱体化が行われたとしても、世界が救われることはありません。なぜなら、ザンギエフの次はマノン・リリー・マリーザがあなたを苦しめるからです。
ですが、みなさんご安心ください。
今回の記事は、言うなれば「プールに入る前に行う足に水をかける行為」。突然リリーやマノンが環境的に最強になっても、ここまで読んでくださったみなさんの心臓へのダメージは軽減されるでしょう。
今後も私、ストーム久保は読者のみなさんのために記事を書いていきたいと思います。
また次回の記事でお会いしましょう。
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