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『スト6』の新AI対戦機能「まねもんくん」は間違いなく神機能! だからこそ、「対人戦の楽しさ」を伝えたい!
2024年9月24日、『ストリートファイター6』(以下、『スト6』)に新キャラクターのテリー・ボガードが追加されたタイミングで、バトルハブ内に新しい機能が実装されました。
その名は「まねもんくん」と言い、春麗の弟子であるリーフェンが作ったAIトレーニングマシンです。一見パンダをモチーフにした可愛らしいマスコット的な見た目をしていますが、この「まねもんくん」は格闘ゲームの敷居を大幅に下げたとんでもない存在でした。
今回のコラムでは、この「まねもんくん」のスゴさや活用術をお届けするのと同時に、個人的に感じた“危機感”についてまとめていきたいと思います。
良い部分もあれば直して欲しい部分もある機能でもある「まねもんくん」。ネオ無職の無敵な立場を駆使して意見を発信していきますので、よろしくお願い致します!
「まねもんくん」のここがスゴい!
格闘ゲームを始めた方から「対人戦をするのが怖い」「ランクマッチってやるべきですか?」などの質問をいただくことがよくあります。
私のように対戦ジャンキーは忘れてしまいがちですが、知らない人と勝った負けたを競うって、普通に考えたら非日常ですからね……。個人的に「格闘ゲームの華は対人戦!」という強めの意見を持っていますが、対人戦が怖いのも理解できます。
なので、これまで私がオススメしていた遊び方の流れはこんな感じでした。
対人戦は、MMORPGなどで言う「エンドコンテンツ」。CPU戦やストーリーモードをクリアした後でもいくらでも遊べるモードです。
最初はCPU戦で遊び、キャラクターの動かし方や性能をなんとなく理解し、そのうえでCPU戦に飽きたらランクマッチなどの対人戦をするという流れをオススメしています。
もちろん、CPU戦はキャラクターの性能や基本的な動かし方を覚えるのには役に立ちますし、なにより相手が人でないので相手の心境などを気にせず遊べるのが良いところです。
しかし、CPUである以上行動パターンが決まっているため、パターンを覚えてしまうと飽きがきてしまうのが、CPU戦の短所だと言えるでしょう。
なので、ちょっと怖いかもしれませんが、CPU戦では味わえないライブ感や自分の成長を感じたい人は一歩踏み出して対人戦をやってみてください!
最初はCPU戦で遊び、キャラクターの動かし方や性能をなんとなく理解し、そのうえでCPU戦に飽きたらランクマッチなどの対人戦をするという流れをオススメしています。
もちろん、CPU戦はキャラクターの性能や基本的な動かし方を覚えるのには役に立ちますし、なにより相手が人でないので相手の心境などを気にせず遊べるのが良いところです。
しかし、CPUである以上行動パターンが決まっているため、パターンを覚えてしまうと飽きがきてしまうのが、CPU戦の短所だと言えるでしょう。
なので、ちょっと怖いかもしれませんが、CPU戦では味わえないライブ感や自分の成長を感じたい人は一歩踏み出して対人戦をやってみてください!
しかし、「まねもんくん」が登場したことで考えを改めることにしました。
CPU戦はパターンが決まっているから飽きが来るけど、対人戦は相手が気になって気軽に遊べない。
それなら、毎回動きを変えてくるから飽きづらく、人ではないので気兼ねなく遊べる機能があったら最高じゃないですか?
そんな都合がいいことが叶うのが、AIトレーニングマシン「まねもんくん」なのです。
それなら、毎回動きを変えてくるから飽きづらく、人ではないので気兼ねなく遊べる機能があったら最高じゃないですか?
そんな都合がいいことが叶うのが、AIトレーニングマシン「まねもんくん」なのです。
「まねもんくん」を起動してみよう
それではまず、「まねもんくん」の使用方法と利点を紹介していきましょう。
バトルハブの入り口付近にいる「まねもんくん」に話しかけるとメニューが表示されるので、一番上の「Vライバルと対戦」を選び、続けて対戦したいキャラクターとランクを指定します。
例えば、対戦キャラクターを「リュウ」、ランクを「マスター」に指定したとすると、ランクマッチのマスター帯で対戦しているリュウ使いの対戦データを元にしたAIが作成され、そのAIと対戦することができるようになります。
「まねもんくん」が実装された当初は、AI戦といってもCPU戦の延長くらいだと考えていましたが、実際に人が動かしているデータを元に作り出されるだけあって、かなり生々しい動きをしてくることに驚きました。
中には、開幕から「ドライブインパクト」を打ってきたり、屈伸で煽ってくるAIもいたとかなんとか。
しかも、対戦後に一度メニューに戻ってから再度「Vライバルと対戦」を選ぶと、データが再ダウンロードされます。そうすると毎回最新のデータを元にAIが生成されるので、毎回違う動きをするAIと対戦することができ、いろんな動きのAIと対戦が可能です。
これが、「まねもんくん」がCPU戦と違って、かなり練習になるポイントになります。
しかも、対戦後にリーフェンが動きを分析してアドバイスをくれるので、教えてくれる人がいない環境では練習の方針になるのでありがたいと思います。
ランクマッチやバトルハブでは、必ずしも対戦したいキャラクターと対戦できるわけではありません。
特に対策したいキャラクターがいる場合は、そのキャラクターを使っている人を探すだけでも一苦労でしたが、「まねもんくん」ならキャラクターを指定できるので手間要らずです。
毎回違う動きをしてくれるので飽きづらく、人ではないので気兼ねなく遊べ、自分が対戦したいキャラクターと普段は戦えないようなランク帯も指定できるので練習にも役に立つ。
モダン操作で格闘ゲームの敷居が下がったと思っていたら、「まねもんくん」の登場でさらに対戦の敷居が下がり、同時に1人でも練習の質を上げることができるようになりました。
す、すごすぎるぜ、カプコンさん……。
「まねもんくん」は神機能! だがその反面……
ここまで「まねもんくん」をベタ褒めしてきましたが、「まねもんくん」と対戦するのがあまりにも快適なために、2つ問題が生まれているように思えました。
ひとつ目は、「対人戦をしたい人が、入室人数が多い「バトルハブ」に入れなくなる問題」です。
「まねもんくん」はバトルハブ内の機能なので、遊ぶにはバトルハブのサーバーに入る必要があります。入るサーバーはどこでもいいので、すぐに選択しやすい上から順番に選ぶのは自然な流れだと思いますが、その結果人が多いように見えるサーバーでも対戦台が埋まらなくなることが増えました。
対人戦目的の私からすると、人が多いサーバーに入っていろいろな人と対戦したいけど満員で入れず、一瞬の隙を狙って入室できたとしても「まねもんくん」で遊んでいる人が多いだけで、対戦台が埋まっていないという状況は、何とも言えない感覚でした。
決して「まねもんくんのせいで対人戦が廃れる!!!」と言いたいわけではありません。くれぐれも勘違いなさらず、この発言だけ切り取ったりしないように気をつけてくださいね? 最近はほんと怖いですから……。
私が言いたいのは、「まねもんくんとバトルハブを分けてほしい」ということです。
おそらく「まねもんくんと対戦して自信がついたら、そのままバトルハブで対戦する」というのがカプコンさんが想定していた流れで、だからこそバトルハブに設置したのだと思います。
しかし、あまりにも「まねもんくん」が快適すぎたので、バトルハブで対人戦をする理由が薄くなっているのでしょう。
そりゃそうよ!
わざわざ人と対戦する意味 is 何? となるほど、AI戦の出来が良いですから。
そして、2つ目の問題がこの「対人戦をする理由が薄くなっていく」です。
正直、私が今から『スト6』を始める人間で、なおかつ友人以外と対戦しないスタンスだったら、対人戦をしないでひたすら「まねもんくん」と対戦します。
だって、ストレスが全くないし、ポイントを上げなくても全部のランク帯と疑似的に対戦ができますから。
そして、あらかた遊んだら対人戦の楽しさに気がつく前に他のゲームに移ると思います。
格闘ゲームの敷居が高い理由のひとつとして、「CPU戦がすぐ飽きるから、対人戦をやる必要がある」というものがありましたが、実はゲームの人気を維持し続ける上でも必要な工程だったのかもしれません。
ただ、このような考え方が相当“おじさん”なのは自覚しています。
「まねもんくん」で満足して『スト6』を止めても、一度遊んでくれたのなら万々歳ですし、それを目指して作られているので、私が「対人戦が行われなくなるかも……」と不安に感じる、なんてのはおこがましいことです。
わかってはいるのですが、やはり私は古い人間なので「格闘ゲームの華は対人戦」という考え方が捨てられません。
あらためて全人類に「対人戦特有の面白さ」を伝えるのがネオ無職の使命!
「まねもんくん」は本当に素晴らしい機能です。でも、対人戦の楽しさには遠く及ばないと今でも信じています。
だからこそ、私は対人戦特有の面白さを伝えることが重要だと考えました。
誰でも気軽に出場できる大会を開催したり、バトルハブでオフ会的な企画をしたり、やれることはあるはず。
逆張りになってしまうかもしれませんが、“対人戦至上主義おじさん”になるのもありかもしれませんね。
主張も書いたので、まとめます。
- 「まねもんくん」は神機能。ただ遊ぶだけでも良し、練習に使うのも良し。
- 対人戦目的の人が多いサーバーに入れなくなるので、「まねもんくん」の設置場所をバトルハブから別の場所に移してほしい。
- 対人戦の面白さを伝えられるように活動していきたい!
再度書きますが、「まねもんくん」を否定しているわけじゃないです。
私の考えが古すぎるからこそ、逆張りをしようとしているだけ。
そんな感じで今回はここまで。
次もネオ無職ならではの切り口で執筆していきますので、次回もお楽しみに!
ストーム久保でした。
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