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【インタビュー】 「日本の12チームの代表として、4人でつないだ勝利だった」 Good 8 Squadが見せた『スト6』チーム戦の魅力と日本の強さ

2025年3月11日 15:00配信
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『ストリートファイター6』の世界最強チームを決める大会「ストリートファイターリーグ: ワールドチャンピオンシップ 2024」が2025年3月9日(日)に両国国技館で開催され、日本代表のGood 8 Squadが優勝し、賞金8万ドル(約1200万円。1ドル150円)、2025年の「カプコンカップ12」出場権などを獲得した。

「ストリートファイターリーグ: ワールドチャンピオンシップ 2024」とは

4人1組のチームで行われる『ストリートファイター6』のリーグ戦。日本(Pro-JP)、欧州(Pro-EU)、北米(Pro-US)の3地域の優勝チームが、世界最強チームを決めるべく戦う。

https://sf.esports.capcom.com/sp/sfl/2024/about/

今大会は、世界3地域のリーグの優勝チームが参戦。2019年は日本と北米のみだったが、2022年より欧州も加えた3地域での大会となった。

3チームとも直接対決は当然今回が初めてで、Good 8 Squad以外のチームには前日までの「カプコンカップ11」に出場済みのメンバーも多く、場慣れという意味では日本チームは不利な状況からのスタートだった。

予選は、試合としては1勝1敗ずつで、ポイント差により日本と北米が決勝進出。決勝は70ポイントで勝利が決まるが、互いに一歩も引かずに50-50のイーブンとなり、20ポイントを獲得できる大将戦で決着するという、まさに世界最高峰の戦いらしい展開となった。


前日までの「カプコンカップ11」で日本の翔選手が優勝したことで、「SFL」も日本チームへの応援は最高潮。死力を尽くして見事勝利したGood 8 Squadの選手たちが、両国国技館で感じた声援の力、優勝に結びついたチームの結束力の秘密など、合同インタビューの模様をお届けする。

最終ラウンドのPUNKの無敵技は想定内


──本日は優勝おめでとうございます! 勝負を決めた3巡目、FlyQuestはアウェイ側でキンバリー3連続というオーダーを出してきました。誰がどのキンバリーに行くかはどのように決めたのでしょうか?

ガチくん:最後(大将戦)は僕が負けていたので出づらくて、ゆうくん(ぷげら)が1回もキンバリー戦をやっていないけど自信がありそうだったんで最初に行ってもらって、SHINEは僕が被せた時に勝ったんでそのまま。カワノは(PUNKが)キンバリーでもキャミィでも多分行けるということで出てもらいました。

──カワノ選手は、2巡目ではPUNK選手のキャミィに勝利し、3巡目のキンバリーにも読みが本当に冴えていたと思いますが、最後は4連続投げで決着しましたね。あの場面で投げに行けた理由と心境を教えてください。

カワノ:直前にOD波動拳で無敵(PUNKのSA1)をつぶしたのが大きかったです。抜けられてもいいとOD波動を打った瞬間から決めていました。逆に立ち回りには自信があったので、無敵技を食らっても全然いいし、(食らっても)ローリスクだと考えていました。

1-1から迎えた最後のラウンド、カワノの波動拳をPUNKがSA1で抜けようとしたが、OD波動拳だったため抜けられず。ここが勝敗を分けた(https://www.youtube.com/live/OH4z_y-rm-s?si=YGbnYE6Thuq-Inr5&t=26746

──今回の勝利で「Esports World Cup」(EWC)の出場権と、来年度(2025〜2026年)の「カプコンカップ12」の出場権を獲得しました。1年かけなくても出場権がある状況になりましたが、
今後1年間の活動はどうなりそうですか?

ガチくん:多分やることはあんま変わらんくて。それこそ「(ストリートファイター)リーグ」にすごく専念できるんで、もちろん来年度も「リーグ」を勝てるようにしますし、海外大会は多分なんだかんだ回るので、モチベーションは下がらないかな。ただ、明日からちょっと休みます。

YHC-餅:「新しい大会、出れるな、やった!」くらいで、やることは変わらないと思います。楽しくゲームをして、結果として大会でいい成績を残せたらいいというか、自然体でゲームを楽しんでいくというスタンスは崩さずにいきたいと思います。

ぷげら:あまり変わりはしないんですけど、ただ、その2つの切符を持った状態で年度がスタートするってそうそうないことだと思うので、大会に対しても何に対しても今までと違う取り組みを考える余地は結構あるなとは思っています。それが何かはまだわかんないんですけど。

カワノ:「EWC」が確定したことで、海外に行く機会がすごく減ると思います。やっぱりダイエットとかしようと思った時に、海外って食生活が大変なので、これを機に日本で痩せて、ちょっとメディア受けを気にしていこうかなと思います。痩せようと思ったらいつでも痩せられます。


──YHC-餅さんは体力的に遠出が苦手というイメージがありますが、サウジ(EWC)には行く予定ですか?

YHC-餅:今のところは行く予定ですが、私、仕事が終わったら今日も楽しくゲームしようってやってるだけのただのサラリーマンですからね。(EWCが)いい大会だというのはいろいろな人から聞いたので、仕事の都合もなんとか作れると思いますし、体力的にも最近は調子いいので頑張って行ってみます。



日本のファンの応援・声援が大きな力に


──G8Sは2年前も当時アメリカで優勝されましたが、今回日本ならでは、ホームならではのメリットはどんな感じでしたか?


ガチくん:モロに会場の歓声です。あれがあったおかげで窮地に陥っても20-50から勝てたと思います。あの声援がなければ、やっぱりあっちに流れが行っとったんかなと思うんですけど、あの応援、声援があったから踏ん張れました。

YHC-餅:声援はやっぱり大きかったですね。私は2年前は(Good 8 Squadとして)出てないんですけど、今回これだけ人が集まって、みんなで応援してくれたのが力になりました。

両国国技館は中央のステージを四方からファンが囲むかたち。応援はより大きな力に、海外勢にも大きなプレッシャーになっただろう

ぷげら:前は「SFL」しかり「カプコンカップ」しかり、アメリカで参加したこともあるんですけど、やっぱり声援とかが全然違って、今回自分はそれに助けられたと思っているので、日本開催にあやかった部分はあると思います。

カワノ:対戦する時、相手のプレー以外の面も結構見るんです。緊張してそうかとか、こんな感じなのかとか。そういうのを鑑みて、攻めの選択肢も考えたりするんですけど、それもメタ的にとらえて「多分こっちの行動の方が雰囲気的にいいだろう」みたいなものを選べたのがすごくありがたかったです。

──日本開催ということで、声援、食事、体調面などホームアドバンテージがあると思うんですけど、一番有利に働いたと思うものをひとつ教えていただきたいです。

ガチくん:やっぱり直前まですごくいい練習ができたことは、ホームアドバンテージかなっていう感じしますね。

普段海外に行った時って、もちろんあちらでも海外選手や日本人選手と練習できますが、キンバリーってなかなかできるキャラではないので、直前まで日本の強いキンバリー使いと練習できたのは日本開催のメリットかなと思います。

YHC-餅:近いのが1番ですね。島根から来ても飛行機だとすぐなので。例えば海外に行くとなると、さすがに自分は相当疲れてコンディションも悪くなっちゃうという心配もあるので。今日はコンディションもいいし、自分としては一番大きいです。

ぷげら:普段とあまり変わらない生活の中に大会があったことは、すごくアドバンテージだったのかも、と感じますね。ギリギリまで家で寝起きするし、食事も普段と変わらないとか。やっぱり海外遠征って結構疲労とかはあると思うので。

カワノ:話は重なりますが、声援とかかなと思います。向こう(海外チーム)も大変やろうなって気持ちだったんですが、僕も海外大会の時はされる側なので、そこが一番でかいのかなって思います。本当に力になりました。

個々の試合がつながってチーム戦になるのが「SFL」の醍醐味


──「ストリートファイターリーグ」優勝という形で終えましたが、あらためて個人戦にはない団体戦の面白さ、魅力を教えてください。

ガチくん:例えば、僕が負けても他の3人が勝ってくれたり、逆に他の3人の誰かが負けても僕らが勝つとか、それこそ最後(壇上でのヒーローインタビュー)でカワノが言ってくれたように「つないで勝つ」というところとか、やっぱり個人戦だとなかなかないような感覚を味わえます。

それと、今回のリーグ(Pro-JP)は12チームと戦った上で日本代表として出たこともあって、背負うものがすごく大きくて、個人戦とは全然違った感じで挑めて、すごく楽しかったです。


YHC-餅:昔の偉い人が、例えば4人チームで勝負すると、楽しさも4倍、うれしさも4倍、悔しさも4倍だと言っていました。なので、今日は優勝できて、本当に個人戦の4倍うれしかったって感じですね。

それと、団体戦のやり方というか今回は(決勝では)自分の出番はなかったんですけど、決勝はCHRISCCHには出ようかという話だったんですが、向こうが出してこなかった。もしかしたらダルシムが嫌だったかもしれません。結果として、裏でちゃんとチームで勝つことに寄与できたのではないかと。「そういうことにしておいてほしい」とも思っています(笑)。

予選のFlyQuest戦では、中堅としてYHC-餅選手が登場。SHINE選手のキンバリーに敗れたものの、持ち札としての存在感を示した

ぷげら:見ている人の応援とか熱量が、個人戦より団体戦の方が塊になるからすごいと思います。自分としては、個人戦で勝った時は「すごいうれしい!」だけで終わるんですけど、団体戦だとチームは勝ったけど自分としては悔しい部分もあったりする。うれしい気持ち100パーセントだけじゃないこともあるのが、団体戦の違うところです。

──今日はどうでしたか?

ぷげら:本来は6〜7割「悔しい」なんですけど、あまりにも「カプコンカップ」(出場権)がうれしすぎました(笑)。


カワノ:月並みな言い方ですが、やっぱり協力できるところがすごくいいと思います。自分は今日は勝ちましたけど、日本で10節とか戦っているシーズン中は長期間なので、エドが猛威をふるっていた時に、他のメンバーが倒してくれたり、どうにかしてくれたり、めんどくさいところをやってくれたりと、対策が間に合っていない人のために協力することができるところがやっぱりいい。強いチームが勝つんだなと思いました。

───

Good 8 Squad全員が語っていたとおり、今大会は日本のファンたちの『ストリートファイター6』への熱量、Good 8 Squadファンの応援の声が、50-30という厳しい状況からの逆転勝利につながったことは疑いようがない。

しかし、Nijas in Pyjamas、FlyQuestのメンバーへの大きな応援や拍手もあった。海外勢にとってはアウェイ環境とはいえ、彼らのとんでもないプレーへの賛辞も同じように大きかった。

「SFL Pro JP グランドファイナル」で語っていた「SFLワールドチャンピオンシップで優勝して4人でカプコンカップに出たい」という願いを叶えたGood 8 Squad。個人が集まってチームとして戦う「SFL」だからこそ、ここまでの感動と興奮を生んでくれたとも言えるだろう。


そして、「SFL」も「カプコンカップ」も、2025年の戦いはすぐに始まる。新しいヒーローの登場や、多様なキャラクターが織りなす戦いなど、『ストリートファイター6』のeスポーツへの期待はさらに高まるばかりだ。

【予選1回戦】Good 8 Squad(アウェイ) vs Ninjas in Pyjamas(ホーム)
URL: https://www.youtube.com/live/OH4z_y-rm-s?si=HxHH1Helal-_SVja&t=3855

【予選2回戦】Good 8 Squad(ホーム) vs FlyQuest(アウェイ)
URL: https://www.youtube.com/live/OH4z_y-rm-s?si=XMIpqHoheXuZqK17&t=8880

【決勝戦】Good 8 Squad(ホーム) vs FlyQuest(アウェイ)
URL: https://www.youtube.com/live/OH4z_y-rm-s?si=f1DrSugqgASlzHnH&t=18169




©CAPCOM

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