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サポートで勝つための立ち回り指南<フック編>【Airの「楽しく勝てるサポート講座」第5回】

2021年10月30日 09:00配信
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みなさんこんにちは、Airです。

第4回「メイジ編」はいかがでしたでしょうか? 少しでもお役に立てていればうれしいです!

今回は、相手を引き寄せることで動きを封じたり大ダメージを与えるためのエンゲージ役、「フック編」です。

前回もご紹介したサポートの僕なりの分類は、以下のとおりです。

  1. メイジ
  2. エンチャンター
  3. タンク
  4. フック

全部読むことである程度サポートの基本がわかるように解説したいと思います。自分がプレイするタイプだけ知りたい! という方はそれだけ読んでいただくだけでも大丈夫です。

今回も試合の流れに沿って、バン&ピックから序盤のレーニング終了まで、「フックサポート」なりの動き方を順を追ってご紹介します。


フックサポートの特徴


フックサポートは、強烈なエンゲージと機動力で序盤のレーン戦から主導権を握り、レーンキルや他のレーンにローム、ガンクをすることで試合を動かすことが得意なタイプです。

特徴は、ほとんどのチャンピオンが近距離攻撃型であり、強力なキャッチスキルを持っていること。メタによってはソロレーンでも使われることがあります。オールインすることに優れていますが、複数をキャッチするというよりも単体をキャッチすることに長けているので、敵を1人、2人と流れるようにキャッチして倒して行くことが一番強い動きと言えます。

上記の理由から小規模戦に強いので、序盤からローム(別のレーンを補助すること)やガンク(別のレーンに攻撃を仕掛けること)によってチャンスが生まれやすく、他のタイプのサポートよりも動きの幅が広がります。また、ADCと一緒にボットレーンに居座っても、敵をキャッチしてキルレーンにすることが可能です。

プレイヤーやチャンピオンによって動き方がまったく異なるのが、フックサポート使いの腕の見せ所であり、楽しさでしょうか。

そんなフックサポートを覚えるために、今回は初心者の方におすすめしたい「ノーチラス」を例に使いながら、詳しく長所や短所を解説していきます。


フックサポートの長所、短所


具体的にサポートとしてフックサポートを選んだ際にどのような活躍が期待できるのか、短所は何かもご紹介します。

長所


  • 強力なエンゲージ(キャッチ)スキルにより、強引にダメージトレードできる
    →タイミングを間違えなければ、確実に有利を取れる
  • レベル1からキャッチスキルを取得できるので、インベードやレベル1戦闘に強い
    →キャッチからオールインでバーストダメージが出せるので、キルレーンにしやすい
  • ロームやガンク、小規模戦が得意
    →機動力があるスキルが多いので、序盤からロームやガンクを行いやすく、小規模戦にとても強い
    →複数をキャッチするよりも単体をキャッチして試合を動かすことが得意
  • マップコントロールがしやすい
    →マップを幅広く移動することが多いので、ワードを置いたり消したり視界コントロールが行いやすい
  • 集団戦で前衛・後衛どちらでも対応可能
    →敵をキャッチしたり味方を守ったり、状況次第で臨機応変に動きやすい
    →フロントラインを張ることもできるし、バックラインで味方を守ることもできる
  • バンピック時にあまり不利がない
    →他のサポートタイプに比べて有利不利が小さく、先出ししやすい

短所


  • 方向指定スキルが多い
    →操作難易度が高い
  • 状況判断を間違えてオールインしてしまうと下がれない
    →自分が正しいタイミングでスキルを当てれば当てるほど有利になれるが、その逆もしかり
  • 序盤のステータスや動きが強い分、序盤から試合を有利にできないと活躍しにくい
    →時間が経つと、キャッチをしてもキャリーに自衛アイテムを買われたり、サポートがピールアイテムを購入してしまい、倒しきれないことが多くなる
  • 5vs5の集団戦になると動き方が難しい
    →単体をキャッチすることに優れているため、大勢の中で活躍しにくい
  • 味方の構成や実力に依存しやすい
    →タンク性能はあるもの、ダメージはあまり出せず、味方に依存しがち
  • プレイヤーの実力が試合に大きく響く
    →とにかく操作難易度、状況判断が難しい

上記の長所と短所を照らし合わせながら、フックサポートをプレイする際はどのようなゲームプランで進行するべきなのかを考えてみましょう。

まず、フックサポートの長所を一番生かせるのは、1stリコール後(ブーツを購入してから)のローム・ガンクです。主にミッドやジャングルにガンクをしたり、リバー(マップ中央に流れている川)の視界を取ったりすることで奇襲を仕掛けることがとても強い動きになります。

もちろん、1stリコール前も弱いわけではありません。マッチアップ次第では序盤からキルレーンにすることもできますし、最初のリバーでのカニファイトに合流できれば、チームとしてはとても有利になるでしょう。

ですが、前回紹介したメイジタイプのサポートやポークタイプのADCが敵チームにいると、オールインする前に削られてしまい、自然とレーンが下がってしまうので、主導権が握れずに寄るのが厳しい場合もあります。

その場合は、今回説明する1stリコール後が試合の流れを変えるキーポイントになるでしょう。単体をキャッチすることが得意なので、味方のジャングルと一緒に動いて敵が1人になったところを狙えば簡単にキルすることができます。

味方のミッドやジャングルが序盤に強いチャンピオンだったり、序盤にスノーボールを狙うチャンピオンであれば自然とチームが積極的な動きになるので、その場合はフックサポートが一番相性が合います。

また、序盤のボット、ジャングル、ミッドから有利を作りたい場合やその有利を生かしながらマップコントロール・キャッチをしてチーム全体と連携して勝利を目指していくのが好きな方はフックサポートが最も適しています。

前回紹介したメイジサポートと一緒で、序盤から有利を作るのは変わりませんが、メイジサポートはレーン戦で有利を奪う、フックサポートはチーム全体と連携するのに特化しています。どこからでも試合を作ることができますが、その分リスクもありますし、難しいです。

その短所を補うためにも、レーン戦で負けないことは絶対です。もちろん、キルレーンにできれば早めにブーツを購入できるので、自分の自由な時間が早く来ますが、負けないことが大切です。

毎試合、構成や味方の動きを照らし合わせながら、リスクを取ってレーンからキルを狙うのか、我慢してロームができるまで待つか考えてみましょう。


フックサポートを使う時のバン&ピックの考え方


バン&ピックする際におすすめなのが、フックサポートと一緒に序盤から有利を作ることで活躍しやすいADCと組み合わせることです。

フックは強引にキャッチをして戦闘を起こすことが多いので、オールインのタイミングに素早く対応できてダメージを出し切ることができるチャンピオンだと、試合の流れがスムーズになりますしやりやすいです。

せっかく上手にキャッチができても、ADCがダメージを出すのが遅れてキルできないのではもったいないですよね? 序盤からレーンでキルができれば、早くブーツが買えてローム等の選択肢も増えるので、できれば相性がいいADCと組み合わせましょう。以下にピックの例をご紹介します。

味方チャンピオン


相性がいい味方チャンピオンは、オールインに対応できるチャンピオンたち。序盤から一緒にスノーボールを狙いましょう。

具体的には、サミーラ、ルシアン、ドレイヴン、カイ=サ、トリスターナ、カリスタなどが挙げられます。

同時に、フックサポートはロームを多用する場合が多いので、ADCが1人だけの状態でもキルができたり、逃げたりできるチャンピオンが理想的です。

ただし、カリスタは例外で、一緒に動くことで最もポテンシャルが高くなります。カリスタの場合はロームを多用せず近くのポジションを陣取って、一緒にスノーボールしましょう。

敵チャンピオン


苦手とする対面チャンピオンは、序盤のプッシュが早く、オールインする前に削られやすいメイジタイプ(ザイラ、モルガナ等)です。

障害物を設置してキャッチしづらい環境にしてきたりもしますし、シールドスキルを持っているチャンピオンだともっと難しくなります。オールインしてもシールドで耐えられてしまったり、カイトスキルで逃げられてしまいます。強力なダメージトレードができるエンチャンタータイプ(ソラカ、ジャンナ、カルマ等)も苦手です。

さらに、ディスエンゲージとカウンター攻撃が得意なタンクタイプ(ブラウム、タリック、レル等)も、苦戦を強いられがちです。

ここまで書くと「いつフックサポートをピックしたらいいかわからないよ!」と思われるかもしれませんが、フックサポートはレーン戦がすべてではありません。苦手な対面が来ても動きでカバーできるんです。

例えば、対メイジ、対エンチャンターであれば、序盤は耐えて1stリコールでブーツを購入し、ロームをメインにすれば、他のレーンで強い時間を過ごすことができます。

対タンクであれば、メイジのようにプッシュされることがないので、対面でわざと仕掛けずにプッシュだけを行い、ロームするなどして対応できます。

なお、同じフックサポートが対面に来た場合は、ADCのマッチアップとサポートのキャッチ、タイミングがすべてとなります。もしもADCのマッチアップが大きく負けている場合は、フックサポートを選ばない方が無難です。

フックサポートの理想的な試合運び


ボットレーンを主軸に動く場合


相性のいいADCと組み合わせてボットレーンから試合を作れそうな場合は、積極的にキルを狙いましょう。キルをしてゴールド差を作るのが、勝利するためには一番簡単です。

有利マッチアップの場合は必ず序盤でキルをして、余裕があればタワープレートも狙うようにしましょう。

味方ADCとうまく呼吸を合わせて、フックスキルで仕掛けていきます


上手に体力差が作れて、敵のタワー下までミニオンを押し付けたら、ソロレーンの味方を呼んでタワーダイブを行いましょう。成功できればさらに有利を広げることができて、ドラゴンまで簡単に獲得できます。

  1. ボットでキル
  2. タワープレートを取る
  3. タワーダイブ
  4. ドラゴンを獲得

までが、フックサポートにとっての、理想の流れです。

ジャングルやチーム全体を主軸に動く場合


一方、ボットの有利をジャングル、ミッドに還元して有利を作りたい場合や、ボットの2vs2で有利を作ることが難しいマッチアップもありますよね。

そんな時は、いつでも先にジャングルに寄れる状態にしておくことで、リバーでの戦闘を有利に行い、チームにキルを渡す戦い方も、フックサポートなら可能です。

そのための理想の動き方は、以下のようなイメージです。

  1. ボットでキル or 寄れる体力を維持してプッシュする(主導権を得ている状態にする)
  2. 互いのジャングルがリバーに来るタイミングで敵よりも先に寄る or ミッドやジャングルにローム・ガンクをする
  3. 有利なポジションで戦闘・キルする
  4. ドラゴンを獲得する

ボットの2vs2は互角か押し負けているけれど、ミッドとジャングルを巻き込んだ4vs4なら勝てる構成・状況の場合は、こちらのプランに切り替えましょう。キルが取れて余裕ができたら、ボットレーンで2vs2をしてもよし、そのままジャングルやミッドに張り付いてもOKです。

注意したいのは、味方と敵が全員想定どおりに寄ってくれるとは限らない点です。ソロキューでは考えていることがバラバラですし、みんながみんな余裕があるわけではありません。そのため、試合中にフックサポートがすべきことは以下の4点です。

  1. 戦闘を行いたい場所付近の視界状況と、注意したい部分を常に確認する
  2. 各レーナ―が寄れるかどうかと、サモナースペルの有無を確認する
  3. ADCも一緒に寄れる状態にするために、レーンプッシュを手伝う
  4. Pingを鳴らして、戦闘したいこと、ロームすることを伝える

これをすべて行えれば、確実に4~5人がそろいます。どこかが欠けそうな場合は、それでも敵チームに勝てるかどうかを考えてから実行に移しましょう。勝てそうにないなら無理をせず、次のチャンスまで待ちましょう。

2vs2で無理にキルを取らなくてもチーム全体を生かし、敵チームと差を作ることができます。ミッドやジャングルのマッチアップが有利なら、その有利を有効に使うこともできるんです。

他のタイプのサポートは、移動速度が遅かったり、体がもろくすぐにキャッチできるスキルがないことから、ロームの成功率が低く、小規模戦は苦手です。なので、このプランはフックサポートの特権と言えます。

フックサポートの動き方(開幕~レーニングが始まるまで)


それでは、実際にフックサポートを運用した場合、どういうところに気を付けてプレイしたらいいか、どのような動きが強いのかを具体的に紹介していきます。

おさらいしておきますが、序盤に強いオールイン型のADCと組み合わせて序盤の強みを生かしましょう。ボットを起点とする場合は2vs2オールインによるキルプレッシャーを生かしながらキルを狙います。強力なガンクセットアップができるので、味方のジャングルを呼べばさらにキルのチャンスが増えます。

ジャングル、ミッドを起点とする場合は、ミニオンをプッシュしたタイミングでロームを意識して動きましょう。特にお互いのジャングルがヘラルドの奪い合いをするタイミングでは、敵よりも早く寄り人数差のある戦闘を仕掛けましょう。ロームから味方のジャングルを助けたり、ミッドにガンクができれば最高のかたちです。

さらにロームをする際にはワードを置いてチームの視界を確保したり、敵のワードを消して視界差を作ることができれば、ボットに戻った後も敵のジャングルの位置が把握でき、安全にレーニングを行えたり、確実に味方のガンクを呼び込めるので有利になれます。

味方と敵の状況をすべてわかった上で戦闘ができればチームがどのように戦闘を行って、その後どのオブジェクトに繋げるために動くのか明確に意識できるので、ゲームの進行がスムーズになるはずです。

それでは実際の試合をイメージしながら解説していきます。

「ルーン」の設定(ノーチラスの場合)


さあ、いよいよ試合開幕です! と言いたいところですが、毎試合することがありますよね。それは「ルーン」の設定です。

基本的には、一般的に強いと言われている王道のルーンを使えば問題ないのですが、味方と敵の相性を確認して細かい部分までルーンを変更することで、さらに安定した動きができるようになります。実際に自分がチャレンジャーを維持するために実践しているルーン設定をご紹介します。

ノーチラスは、チームの誰よりも先にエンゲージをしてCCをばら撒き、長い時間フロントラインをキープしてタンクとしての役割を保つ必要があります。なので、主軸となるルーン「アフターショック」は外せません。敵チャンピオンに移動不能効果を与えると2.5秒間、自身の物理防御と魔法防御が上昇します。その後爆発して周囲の敵ユニットに魔法ダメージを与えます。

フロントラインを保つためにも、物理防御と魔法防御の上昇が必要ですし、ノーチラスはオールインで狙った敵を少しでも早く倒しきることが大切なので、魔法ダメージを確保できるのは非常に魅力的です。

ルーン設定は、チャンピオンの長所を伸ばすのか短所を補うのかを意識して組み立てるとイメージしやすいと思います。ノーチラスの長所・短所を補う方法を言葉にしてみると、

長所
「タンク性能」
「オールインのダメージ」
「キャッチパターンの豊富さ」

短所
「レーニングの維持力」

といったもの。そしてこの4点を意識してルーンを組み立ててみます。

対タンク or フックサポート


対タンクサポートもしくは対フックサポートでは、短所を補う必要がありません。なぜなら敵のサポートは継続的にポークをしてくるチャンピオンではなく、ノーチラスと同じでオールインに力を注ぐチャンピオンだからです。

自身がオールインするまでに体力を削られてしまうのが一番怖いことですが、その心配がないので、レーンの維持力の心配はしなくても大丈夫そうですよね。短所を補う必要がないなら、長所を伸ばしましょう。

「不滅」ルーンでは、「シールドバッシュ」でオールインのダメージを上げ、「ボーンアーマー」でオールイン時の耐久力を上げましょう。「気迫」で行動妨害とスロウ耐性も上げてしまえば、キャッチもしやすく生存もしやすいです。

サブルーンの「天啓」は「ヘクステックフラッシュネイター」を取得してキャッチの回数を増やしましょう。また、「ミニオン吸収装置」でミニオンウェーブをコントロールすることで、一時的にレベル先行したり、ロームの優位性を増すといいです。

「ステータスシャード」では「攻撃速度」を取得。AA(オートアタック)の回数を増やして、ダメージをより多く与えられます。ワードを壊すスピードも上がりますし、集団戦でノーチラスのパッシブ付きAAをより早くばら撒くこともできます。

「物理防御」を2つ取得している要因としては、タンク、フックサポートをお互いに採用している2vs2では、主なダメージ源となるのはADCで、基本的に互いのサポートがADCを狙うからです。

その際、ADCからのダメージをどれだけ抑えられるのかが大事になってきます。なので、魔法防御を取得するよりも物理防御を2つ取得した方が生存力が上がります。

こんな感じで普段から組み立てています。他のパターンもご紹介しますね。

対エンチャンター or メイジサポート


エンチャンターやメイジが対面に来るときは、レーン不利を想定したルーンの構成を選びます。

オールインする前に削られることが多くなるエンチャンター、メイジが対面なので、短所を補うためにルーンを振っています。

「アフターショック」は共通ですが、「生命の泉」で回復の手段を増やし、「息継ぎ」でポークをされた際に減少体力を回復します。常にオールインするなら「ボーンアーマー」の方がもちろんいいのですが、少しでもレーンに居座る時間を増やしたり、つらい中でも体力を多めに確保して味方のガンクチャンスを待ちたい場合は「息継ぎ」の方が有効に使えます。

不利=レーンで押されてしまうということなので「ヘクステックフラッシュネイター」は常に自分の位置が視認されているタワー下では有効に使えません。その分は「ビスケットデリバリー」に振り、生存力を上げましよう。

「宇宙の英知」を取得すれば、サモナースペルヘイストが上がるので、レーニングがつらい中でのガンクセットアップでイグナイト+フラッシュが使える回数が増えます。終盤まで有効に使えるルーンなのも魅力です。「魔法防御」を1つ取得して、ポークに対する防御力も確保します。

「ルーン」は、敵のサポート1人が変わるだけで、ここまで変える部分があるんです。皆さんも自分なりに構成からわかる試合の流れをイメージして、有効に使えると思う部分を変更してみたりして、オリジナルのルーンを組み立ててみてくださいね。僕のルーンもぜひ参考にしてみてください。

試合開幕


試合が始まったら、アイテムを購入します。


次に、チームがインベードするのか、敵がインベードしてくるのかを確認して、適切なポジションに向かいましょう。フックサポートはレベル1のキャッチが非常に強力なので、構成が有利ならば積極的にインベードを提案しましょう。

インベードする場合
インベードする際は、ブリンクを取得できないチャンピオンを狙うために、そのサイド側で仕掛けたりするのがいいと思います! ノーチラスの場合は「Q」を取って、敵を見つけ次第キャッチしてみましょう!

インベードしない場合
インベード戦闘が起きずにレーニングが始まりそうな場合は、味方と敵の構成をチェックして、レーンをプッシュしていいのか? 敵のジャングラーが何レベルでガンクに来そうか? を考えましょう。

味方のジャングルがレベル3でガンクに来そうなら、レーンをプルウェーブ(引いた状態)にしておくのが理想です。引いた状態だと敵の退路が長くなるので、追いかけて倒しきることができます。必ず成功させたいなら、味方のジャングルとADCにその旨をチャットで伝えたりするのもいいですね。

レーニングが始まる前の2分間は、突っ立っていればただの2分間ですが、きちんと考えて伝えたりできればチームを大きく有利にできる2分間でもありますので、有効に使いましょう。「頭の中を整理する」だけでもいいですよ!

リーシュの有無による動き方


通常だとリーシュをしてからレーニングが始まりますが、リーシュをする場合としない場合でも動き方がまったく変わってきます。

ジャングルがリーシュを希望している場合はリーシュをしますが、クリープが出現したら素早くスキルと通常攻撃を行ってください。僕が実際にノーチラスで戦った動画も参考にしていただけるといいかなと思います。


この時に注意してほしいのが、長時間リーシュしすぎないことです。
  1. ミニオンが到着したら素早くプッシュして確実にレベル2先行をする、ミニオンを調節する
  2. レベル1で戦って勝てる構成ならブッシュに待機し、奇襲を狙う
  3. 味方ADCと一緒にリーシュ中の敵を邪魔して敵の体力を削る(1:33ぐらいに顔を出す)

フックサポートだと(1)か(2)を採用することが多いです。リーシュをしない時間、タワーの下で何もしないのはすごくもったいないです。特にフックサポートはレベル1からキャッチができればキルまで繋げられるチャンスがあるので、(2)のブッシュで待ち受ける戦法にも積極的にトライしてみましょう。

青チームの時の奇襲場所 その1

青チームの時の奇襲場所 その2

赤チームの時の奇襲場所 その1

赤チームの時の奇襲場所 その2

フックサポートの動き方(レーニング)


いよいよレーニングの解説です。

レベル1時点


もしも奇襲ができずにイーブンの状態でレーニングを開始したら、まずはダメージトレードとプッシュをするのが理想です。

ノーチラスの場合はレベル1から「Q」でキャッチができれば、「Q」→「AA」(パッシブ付きで追加物理ダメージ+スネア)で長い硬直時間とダメージを与えられるので、ダメージトレードすれば、敵の体力を半分くらい削ることができます。

フックスキルで相手を引き寄せることで、ADCが安全に相手の体力を削れます


狙う対象はADCを基本として、敵がメイジやエンチャンターなどの柔らかいサポートなら、狙ってもいいです。敵にダメージを与えると自分も少し削られると思うので、ここでポーションを1つ消費してもいいでしょう。回復しながらミニオンをプッシュします。

そしてレベル2戦闘に備えていつでも仕掛けられるように、味方のADCよりも少し前にポジションを陣取り、敵に「キャッチするぞ!」という圧をかけましょう。

実はこの動きが、次のレベルの戦闘の時に大きく響いてきます

もしも序盤のボットレーンからキルをするのが難しい場合や、プッシュするのが難しい場合(敵がメイジやポーク型のADC)、無理に主導権を握らなくても大丈夫な場合(味方のジャングルがトップサイドで動いてくる場合)は、レベル1で無理にトレードをせずにレーンを下げて、少しでも体力やポーションを温存できるように立ち回りましょう。

レベル2時点


順調にダメージトレードとプッシュを両立できたら、敵の体力が半分ほどになっていると思うので、レベル2先行ができるはずです!

自分とADCがレベル2になった瞬間に、「Q」や「フラッシュ」でエンゲージし、

「Q」or「フラッシュ」→「AA」→「W」→「AA」→「Q」→「イグナイト」

などで仕掛けましょう!

この時、レベル1の時点で「行きますよ!」とPingを鳴らして、ADCに合わせてもらえるように工夫しておくと、キルできる確率がグンと上がりますので忘れずに!

少しでも敵が甘い立ち位置を見せたら、フックもしくはフラッシュで近づいてから捕まえましょう


最初の1キルは本当に大切で、自分が自由になれる時間が早まるので、サモナースペルをきちんと使ってキルできるように練習してみてください。

レベル3~レベル6時点


レベル1~2の時点で無理にキルが取れなくても、体力差を必ず作ってプッシュしている状態になっていれば問題ありません。


レーンでは、敵がCSを取るたびにキャッチできるようなポジションを取ってプレッシャーを与えてください。敵がポジションミスをした瞬間にキャッチしてダメージトレードします。レベル6になれば強力なキャッチスキル「アルティメット」を取得できるので、積極的に攻撃しましょう!

同時に、レーニングではある程度工夫をしてみましょう。

ずっと敵に姿を見せていると圧がなくなってしまうので、ブッシュに隠れてキャッチを狙う動きをしてみたり、わざと川の方に移動してロームしていると思わせてからレーンに戻ったり、そのままロームしてみたりと、試合の中で動きを変化させて、敵に圧をかけましょう。

ジャングル側のブッシュで待ち構えて、ワードなどを置きにきたところをキャッチ!


相手のレーンが押し気味な時など、リコールすると見せかけてブッシュに潜み、フックを狙います。


ローム時は、特に味方のジャングルがボットサイドのリフトスカトルを取りたいタイミングに先に寄れるように、意識しましょう。

ミッドがアサシンタイプであれば、自分がフックで止めてあげることで簡単にキルできるパターンが多いので、ミッドの状況や構成にも注目しましょう。

注意点としては、不必要なデスをしないことです。

フックサポートは一度仕掛けてしまうと下がることができないので、タイミングが悪いとADCを巻き込んで簡単にダブルキルされてしまいます。

味方のジャングルがトップサイドにいて、敵のジャングルが見えない状態で2vs3が予測される場合などは、特に慎重に判断してください。

これがメイジタイプとは大きく異なる点です。メイジタイプは遠距離から一方的にスキルを放って当て逃げできますが、フックサポートは自分が近距離まで近づく必要があります。チーム全体に注目して、自分のポジション、仕掛けるタイミングを調節しましょう。

もしレーンで優勢だったら、早めにトリンケットを「オラクルレンズ」に変更してサイドブッシュやリバーのワードをデワードする(ワードを消す)ことで、対面に圧を与えることができます。

オラクルレンズで敵のジャングルに入っていく時も、フック系の多くはタンク寄りなので、多少無茶がしやすくなります


敵から自身の姿がずっと見えないと敵のADCは常に圧を感じることになり、CSを取るポジションが後ろになります。CSのロスを多く誘発できたり、ポジションミスを与えやすくなりキルにつながりやすくなります。

ミニオンにさわる時間も遅くなるので、自然にプッシュ勝ちができて、リバーに寄るスピードも勝つことができます。優勢時の詳しいワード、デワードについては第4回メイジ編にも書いていますので、参考にしてください。

決まりやすいガンクタイミングは?


初心者の方などでロームに対して恐怖心があったり、これからロームを練習したい人におすすめしたいのが「1stリコール後のミッドガンク」です。ボットでキルをしてからミニオンを押し付けて帰った後や、安全にファームをして帰った後でも大丈夫です。

一番最初にリコールしたタイミング」でミッドにガンクしてみましょう。

リコール時に「ブーツ」を買うと、移動速度が上がりガンクした際に敵に早く近づけるので、キャッチスキルを当てやすくガンクが成功しやすいです。スキルが外れてガンクに失敗したとしても、移動速度が上がっているので素早くボットに帰れることも大きいです。

ミッド視点から考えても、1vs1の真っ最中なので、ボットがリコールしたタイミングを確認していなかったり、敵のボットが報告していなくなっていたりすることが多くあります。このタイミングはとてもガンクが成功しやすいのです。

さらに、序盤なので全体のレベルが低く、装備も弱いのでステータス的にも体が柔らかく、キャッチさえできればかなりの高確率でキルまで繋がります!

高レート帯ではこのタイミングがとても警戒されて、「する」「しない」の2択での駆け引きがあり、「しない」を選択することもあります。ただ、低レート帯ではそもそもサポートがロームをする習慣がないですし、ミッドもロームをしてくるとは考えていない人が多いので、「しない」のは非常にもったいないです。

ぜひロームを習得して、サポート差でチームをキャリーできるようになってくださいね!

ローム時に強いワード、コントロールワードの位置


前述した「1stリコール後のミッドガンク」のタイミングや「ボットのレーニングからローム」をした際に使える強いワード置き場の紹介です。


青チームでも赤チームでもロームをした際はこのブッシュの中にワードを置きましょう。コントロールワードだとベストです!

理由は、
  • 敵チームのミッドのロームがすぐに視認できる
  • 敵チームのジャングルが味方ジャングル内に入るorミッドにガンクするのがわかる
  • 敵チームのサポートがロームしているのがわかる
  • 自分や味方ジャングルがミッドへガンクしたり、敵ジャングルに侵入する場合に視認されない
  • 中央付近の交差点でブッシュが多く視界が悪いので確保できればキャッチポジションに、確保されればキャッチされやすくなる
  • 中央付近なので敵チームが視認される割合が高い
  • 大事なオブジェクト「ドラゴン」の近くなので戦闘が起きやすい
  • その際にソロレーナーにとって大事なTP先に変化する

など、言ってしまえば無限にあるんですが、このポジションを確保されてしまうと、何やっても敵チームに筒抜けになってしまうんですね。ガンクを狙ってもインベードをしても失敗しますし、付近にワードを置く動作まで視認されちゃいます。

そのため、とても奪い合いが発生しやすく、戦闘も頻繁に起きるので注意が必要です。覚えておいていただければうれしいです!

フックサポートの動き方(ローテーション)


順調に敵のボットタワーが折れたら、次の目標を確認します。

まずは、敵のタワーが残っているレーンに向かいましょう。基本的には先手でローテーションしたりロームしたりして、揺さぶりをかけます。

戦うレーンを入れ替えることを「ローテーション」や「スワップ」と呼びますが、ADCがボットから動こうとしない場合は、サポートだけがトップやミッドにローテーションしてしまっても構いません

というのも、フックサポートは強力なキャッチスキルにより小規模戦、それも短期決戦が強いので、レーン戦を継続して“お見合い”するよりも、姿を隠して狭いジャングル内を移動し、敵ジャングルを奇襲したり、敵ソロレーナーにガンクをした方が活躍しやすいからです。

この時、どのレーンにガンクするかは味方の状況を見て決めましょう。

トップレーンにガンクすれば、敵をキルでき、トップのタワーも折れて、さらにリフトヘラルドまで取れます。ドラゴンが残っていてトップまでは行けないという時には、ミッドレーンにガンクしてキルしてからドラゴンに行くのもいいでしょう。

もちろん、何もできない状況の時は、ADCを守れる位置にポジションを陣取っていつでも守れる状態にしたり、経験値を少し吸って自分が腐らないようにします。

もうひとつは、ジャングルとセットで動くことです。

フックサポートは、キャッチができても自分はダメージが出せないので、味方がいないとキルまで繋げることができません。なので、ジャングルと一緒に動いて敵ジャングルを荒らしたり、敵のレーンに一緒にガンクをしたりすると、効率よくゲームを進められると思います!



レベルの高いソロレーナーの近くで起点を作ってしまった方が、試合をスムーズに進めることができます。状況次第で1つのレーンを集中的に狙ってもいいし、交互に揺さぶってもいいのです。

あとはひたすらこれを繰り返して、「タワー」→「オブジェクト」→「キル」の優先度で起点を作って、試合を終わらせましょう!

ちなみに、集団戦では、敵チームの中心となるキャリーに対して重要なスキルを使い、キャッチしましょう。ノーチラスの場合は「R」と「Q」ですね。


大事なのは味方がキャッチに対して追撃ができるポジションであることと、敵が戦う配置・姿勢になる前にキャッチすることです。意識してみてください!


まとめ


操作から戦い方まで多くのプレイヤースキルが反映されるフックサポートですが、ぜひ練習を積み重ねて、自信を持ってプレイしてみてくださいね!

今回もありがとうございました!

フックサポートで勝つための5つの鉄則

  1. フックサポートはインベードからチャンスがある! 序盤からキャッチを狙って有利を作りましょう!
  2. プランを考えてボットレーンから作るのかソロレーンから作るのか決めて立ち回りを変えましょう!
  3. つらい構成になっても動き方、対応次第で敵の狙いを避けることができます!
  4. ジャングルと行動を共にできれば、ガンクの成功率がグンと上がります!
  5. ソロキューの先出しピックではフックサポートが一番安定!


Air(えあー)プロフィール


「サポートでもキャリーできる」をモットーに『リーグ・オブ・レジェンド』で活動。レートは最高ランクの「チャレンジャー」、ロールは「サポート」。シーズン10(2020年)終了時には日本サーバー12位、サポート1位を達成。シーズン11もチャレンジャー。初心者から上級者まで学べるサポート解説動画、配信を発信している。

Twitter:https://twitter.com/Air53xy
YouTube:http://www.youtube.com/c/Air53xy
Twitch:https://www.twitch.tv/air53xy

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      21:15  

2月11日(水)

  • トラークトゥール 試合前 アル・サッド
      01:00  
  • アル・イテハド 試合前 アル・ガラファ
      03:15  
  • 蔚山 試合前 メルボルン・シティ
      19:00  
  • 江原 試合前 上海海港
      19:00  

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