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『LoL』クラス別攻略「メイジ」編:戦況を支配する“スキルスぺシャリスト”たち
こんにちは! 『リーグ・オブ・レジェンド』の新人ライター、ねむしです。この夏は、実装された「アリーナ」にドハマりしておりました。『チームファイト タクティクス』のようにオーグメントに合わせてビルドを構築していく体験が新鮮です!
さて、今回も第1回でご紹介した「『LoL』チャンピオン適正診断【初・中級者向け】」の診断結果に応じて、各クラス・サブクラスの特徴や初心者に向けた使い方をご紹介していきます。
解説するクラスは、戦況をコントロールすることに長けた遠距離クラス「メイジ」です。
「メイジ」とは?
メイジと診断されたアナタは、秀でている能力をさらに生かしてプレイしたいと思う性分でしょう! 戦況をコントロールできるほどスキルが強力なメイジがピッタリです。
「派手でスタイリッシュなワンプレイ!」というよりは、自分のペースで敵をジリジリ削ったり、タイミングを計って集団戦を掌握する術を持ちたいと考えているはずです。
そんな慎重かつ大胆なアナタに向けて、メイジチャンピオンの特徴をご紹介します。
最も強力なスキル使い!
基本的にこのゲームは4つのスキル(QWER)で構成されるゲームですが、その中でも最もスキルが強力なクラスはメイジです。
ひとつひとつが強力なのはもちろん、パッシブを含めたスキル同士の相互作用もひときわ強力で、アルティメットスキル(以下ult)に関しては他の追随を許しません。
基本的に敵を攻撃するスキルがほとんどですが、CCを備えていたり、大きな範囲を伴っていたり、中には味方を有利にするスキルさえあります。
それらをうまく活用することで、集団戦のカギとなる存在になることができるのです。メイジを習熟するにはこのスキルが強力である点と、その活用方法を知る必要が出てきます。
できることが非常に多い!
「スキルが強力」ということは多彩さという意味でも強力なことを指します。彼らはその多彩なスキルを使い、さまざまなプレイを実現することができます。
広範囲スキルはミニオンを処理することでタワーを守り、長射程スキルは敵を安全圏から攻撃でき、CCやシールドは味方を生かすことができます。
この3つすべてを備えたチャンピオンのほとんどが、メイジというクラスなのです。その多彩さからメイジの中にはサポートもこなせるチャンピオンも少なくありません。
一方で、メイジは自身を強化したり、ブリンクや移動速度増加といった機動力を高めるスキルはあまり持ち合わせていません。
再三にはなりますが、彼らを使いこなすには適切にスキルを使うことと、立ち位置の理解が必要です。アサシンやファイターに接近を許さぬよう距離を維持して戦いましょう!
マナの制約がある!
ここまでスキルが強力という点についてふれてきましたが、強力な力には代償が伴うモノ。『LoL』でも例外なくそのルールは適用されます。それがマナの存在です。いかに強力なスキルもマナがなくては発動そのものができません。
スキルにすべての能力を割いているメイジは、マナがなくなればできることが皆無な存在となってしまいます。ファイターやマークスマンであればアイテムで強化されている通常攻撃で戦闘ができますが、メイジの通常攻撃は豆鉄砲みたいな攻撃でしかありません。マナの管理には他クラス以上に気を配りましょう!
「メイジ」初心者が覚えておきたい立ち回り
ゆっくりとプレイしよう!
メイジの基本は、マイペースにプレイすること。“スキル”がそろう「レベル3」と、“ult”を手に入れる「レベル6」を皮切りに徐々に強くなっていきます。逆に言えばそれまではスキルレベルが低く、攻撃力も低いです。なので序盤のうちはミニオンのラストヒットを取り、お金と経験値を集めることを目標にしましょう。
少し特殊なのが、チームが劣勢なら中盤以降もずっとミニオンを処理し続けるということ。メイジの強みは高速なミニオンの処理速度(=ウェーブクリア能力)なのでこれを生かし、少しでも試合時間を引き延ばしましょう。
逆に、チームが勝っていてどんどん前に出るのであれば、それに呼応して集団戦に参加しましょう。イケイケな味方を支援して、時には前に出すぎた味方をカバーするような動きも大切です!
常に味方とともに行動しよう!
バトルメイジなどの一部を除き、メイジは1対1においては最弱クラスです。多彩なスキルの数々は集団戦で輝くため、味方と一緒に行動しましょう。メイジのスキルによって味方は守られ、味方によってあなたはアサシンやファイターの奇襲から守られるのです。
広範囲スキルや長射程スキルを「ここだ!」というタイミングでお見舞いし、集団戦をコントロールしましょう!
「メイジ」のサブクラス
ここからは、メイジの中でも特徴によって分類した「サブクラス」をより細かく見ていきましょう。
バーストメイジ
バーストメイジはその名の通りバーストダメージ(=瞬間的なダメージ)を与えることを得意としたメイジです。
遠距離から単一のターゲット、特にマークスマンやアサシンといった耐久力が低いチャンピオンに壊滅的なダメージを与えることができます。バーストメイジのスキルを浴びたチャンピオンは誰であっても瀕死に至ることは間違いありません。
彼らのスキルはお互いに密接に結びついているため、適切にコンボを繰り出さないと火力が低減してしまう側面があります。その点ではアサシンに似通った側面があるといえるでしょう。
■「バーストメイジ」のオススメチャンピオン
・アニー(450ブルーエッセンス)
アニーは“ザ・バーストメイジ”といったスキルセットをしているので入門にピッタリです。「Q-ファイアボール」はミニオンのラストヒットを取るとマナコストがすべて返却され、クールダウンも半分になります。このおかげで初心者が躓きがちなレーン戦も安定して行うことができます。
「P-火遊び大好き」は彼女の中核を担うスキルで、4回目に使うスキルにスタンが付与されます。これにより彼女は一度接近した相手にスタンから全スキルをお見舞いすることができるのです!
ultである「R-やっちゃえ!ティバーズ!」は持っているクマのぬいぐるみを実体化させると共に大ダメージを与えるスキル。スキルがクールダウンになるとスキをさらしてしまうのが本来のメイジなのに、実体化させたティバーズが敵を攻撃するので、その後の戦闘もこなすことができます。
戦闘の際は「E-モルテンシールド」で身を守ることをお忘れなく。彼女は接近しなければいけないチャンピオンながら、メイジの例に漏れず耐久力が心もとないです。「Eで近づいてスキルを見舞って下がる」というメリハリをつけて攻撃していきましょう!
・ベイガー(1350ブルーエッセンス)
大魔王を夢見るヨードル、ベイガー。彼もバーストメイジの入門にうってつけですが、アニーより少しクセがあります。
まず彼の序盤は貧弱で、CCも「E-イベントホライズン」という魔法陣で閉じ込め、その枠にふれた対象のみをスタンさせるという限定的なモノ。アサシンの機動力の前には活用できないこともしばしばで、丁寧なレーン戦を行う必要が出てきます。
その代わり「P-偉大なる悪の力」の効果で、敵チャンピオンへのスキル命中により魔力を増加させることができます。これは無限にスタックしていくので時間が経てば経つほど、彼の魔法は強力になっていくのです。
「Q-イーヴィルストライク」ではミニオンのラストヒットでこのスタックを獲得できるので、辛い対面には無理せずミニオンからスタックを獲得しましょう。長大な魔力で敵を葬り去れるその時まで、粛々とファームを行う心持ちが重要です!
アーティラリー
アーティラリーは直訳で「大砲」。その名の通り、特に射程が長くスキル単一で強力なダメージを持つメイジを指します。バーストメイジのように全スキルを使いHPをゼロにするようなことはできませんが、超長射程のスキルを用いて時間をかけて相手のHPを削っていくことを得意とします。これを「ポーク(poke)」と呼びます。
ポークが成功すればするほど、相手は集団戦を行うことが難しくなっていきます。チームメイトが集団戦前からHP半分では勝算が薄いですからね。いわゆる両チームがにらみ合っている状況で最も輝くクラスであるといえます。
■「アーティラリー」のオススメチャンピオン
・ラックス(450ブルーエッセンス)
光の魔術師ラックスはアーティラリーでありながらバーストメイジの側面も併せ持つため、どちらの練習もできるおトクなチャンピオンです。「E-シンギュラリティ」は光球を飛ばし、スロウとダメージを与える範囲スキル。レーン戦ではこのスキルにより相手のファームを妨害できる上、自分はミニオンを迅速に処理できます。
有事の際には「Q-ライトバインド」によるスネアと「W-プリズムバリア」によるシールドがあるので安心。アーティラリーは長射程を誇る代償として他のメイジにも増して耐久力が心もとないのですが、彼女はというと2つのスキルで身を守りながらポークを行うことができます。
ゲーム中盤以降ではQを当てたり、味方がCCを当てた敵に向け「R-ファイナルスパーク」を撃ったりしましょう。ultなのに1分以下という非常に短いクールダウンが特徴なので、失敗を恐れずバンバンレーザーを見舞っていきましょう!
・ゼラス(1350ブルーエッセンス)
超越魔神のゼラスはスキルのすべてがエネルギー弾を撃ち、敵を攻撃するスキルです。そのどれもが非常に長い射程を持つため、並のチャンピオンでは彼に攻撃を返すことができません。「W-デストラクションアイ」は0.5秒という非常に早く詠唱を行うのにも関わらず、広範囲を攻撃します。
その上、スロウを付与し次のスキルが当てやすくなるので「ここぞ」というときはWからスキルを使っていきましょう。
「Q-アルカノパルス」はQを押し続けることで射程が増加していくユニークなスキルです。ただし、Qをチャージしている様子は見た目と音で敵にバレバレなので、ブッシュに隠れたり、味方CCに合わせたりと当てるのには一工夫する必要があります。
彼を象徴するスキルである「R-アーケーンライト」はその場で動けなくなり、はるか遠くの敵にエネルギー弾の砲撃を行います。その射程は「W」の5倍という数値で、ミッドレーンからドラゴンで戦っている味方を支援できるほどです。
一方で唯一の自衛スキル「E-ショックオーブ」のスタンは距離に応じてスタン時間が増加するため、一度近づかれてしまった彼は非常に脆弱です。距離を保ち、長距離から味方を支援していくような動き方を心がけましょう!
バトルメイジ
バトルメイジは3つの中ではひときわ特殊なクラスです。集団戦においては距離を保つことが重要とされるメイジの中で唯一、メイジ側から接近することで多くのダメージを出すのが特徴です。
その為、彼らの多くはスキルによる回復・防衛手段が豊富であり、タンクやファイターに対しても継続的に戦闘できる短いクールダウンの攻撃スキルを備えているのが特徴です。
また、ミニオンによるファームが重要なメイジの中でもとりわけ大事なのがこのバトルメイジです。彼らは大抵の場合後半に強く、序盤はできることが少ない傾向にあります。
■「バトルメイジ」のオススメチャンピオン
・マルザハール(4800ブルーエッセンス)
マルザハールはメイジ、ひいてはミッドレーン初心者の方が扱う代表的なチャンピオンの一人です。メイジにも関わらず対象指定のスキルが半分を占めるためプレイがしやすく、「P-ヴォイドシフト」で一定時間ごとにあらゆる攻撃から身を守れるバリアを張るため非常に安全だからです。
「E-虚性侵蝕」は指定した対象に精神浸食を与えるという恐ろしいスキル。dotダメージと呼ばれる継続的に小さいダメージを与えるタイプのスキルで、範囲スキルである「Q-ヴォイドコール」を命中させるとこの効果時間を延長させます。
そして、その浸食した対象を優先して襲い掛かる怪物を召喚するのが「W-ヴォイドスワーム」。しかも浸食中の対象にはこの怪物たちから受けるダメージが2倍になります。
代表的なスキルは「R-ネザーグラスプ」。指定した敵にサプレッションというあらゆる行動ができなくなる非常に強力なCCをかけ、その場に固定させてしまいます。
マルザハール自身も他に行動ができなくなるため、直前に「E」と「W」を使っておく必要がありますが、もし使っていたら相手は成すすべなく倒されてしまうでしょう。「E」の浸食中のミニオンをキルしていくことでマナが回復することを忘れずに。これを活用しないと彼のマナは一瞬にして枯渇してしまいます。
・ビクター(4800ブルーエッセンス)
身体を機械化した科学者、ビクターは絶えず相手を攻撃し続けることのできるバトルメイジです。少し操作は忙しくなるので、『LoL』のスキル回しや操作に慣れてきた方にオススメです。
彼はバトルメイジの中では比較的序盤から戦うことができます。特に「Q-パワーブラスト」は指定した対象に攻撃しながら自分にはシールドを付与するという非常に強力なスキルで、終盤まで立ち回りの根幹を成す存在です。
しかし、なんといっても彼の特徴はスキルが進化するということ。「P-グロリアス・エヴェリューション」により、彼はミニオンやチャンピオンのキルにより研究素材を集め、一定量を超えると任意のスキルに追加効果を施すことができるのです。
最初の進化は「E-デス・レイ」がオススメです。「指定した地点から指定した方向」にビームを照射するという特殊な入力が必要なスキルですが、進化をするとビームを照射した後の場所が爆発し、さらに追加ダメージを与えるようになります。ファームばかりではなく攻撃的にメイジをプレイしたいという方なら彼を使いこなすことができることでしょう。
世界の「メイジ」のスーパープレイ
最後に、メイジのプレイが少しでもイメージできるように、トッププレイヤーたちが見せたスーパープレイをご紹介します。少し古いものもあり、現在のパッチやメタとは異なりますが、各チャンピオンの特性を生かした動きがきっと参考になるはずです。
①OG xPekeのオリアナ
オリアナの「R-オーダー:ショックウェーブ」は広範囲の敵を吸い寄せながらダメージを与える強力なultスキル。OGのチームはメイジを4人も採用した集団戦構成でしたが、思うように試合をうまく運べずにいます。その中で、お互いのジャングラーが敵をとらえたことで集団戦が開幕。味方のスキルの応酬の中で、最も後衛にいるxPekeはその時を待ち続けていました。ブラッドミアの「R-呪血の渦」による被ダメージ増加のデバフが切れる前に決めた4人を吸い込むショックウェーブが集団戦を決定づけました。
相対していたLGDの構成は、コグ=マウを守り全火力を出してもらう「プロテクトADC構成」。防衛手段がなくなったそのタイミングを根気強く待つ必要がありました。彼がショックウェーブのタイミングを誤っていたら、ルルやブラウムによりその効力を失っていたでしょう。
②T1 Fakerのリサンドラ
あらゆるチャンピオンに精通していることで有名なFaker。彼のリサンドラはまさにお手本のようなワンプレイを『LoL』の歴史に残しました。ジャングルであるT1 Onerがデッドしたことで、対戦相手であるRNGはバロンを開始。
これに対し、Fakerはバロンピット裏から「E-グラシアルパス」のブリンクとフラッシュを使い強襲をかけます。周囲にスネアを与える「W-リング・オブ・フロスト」を4人もの敵に命中させ、すかさず自身に「R-フローズングレイブ」を使い、大量のダメージを展開したことでRNGは半壊。バロンこそ確保したものの、その後は全滅するに至ります。
リサンドラプレイヤーなら誰もがこのようなプレイを夢見ていますが、同時に敵もそれを警戒するもの。しかもプロならその警戒網は我々の非ではありません。その中での意識外からの破壊的な強襲はリサンドラ、ひいては数多のバーストメイジをプレイした彼の経験により実現したワンプレイでしょう。
③魔帝の恐ろしさ
生粋のバトルメイジである魔帝・スウェイン。彼のult、「R-魔帝戴冠」は悪魔の力を開放し、周囲の敵にダメージを与えながらその体力を吸い取り続けるというもので、敵チャンピオンが周囲にいればその効果時間は無限に延長……。これを活用すれば彼は不死身の存在となりえます。それを体現したクリップがこちら。火力の高いADチャンピオン4人に囲まれながら、悠然と翼を広げ火力が最も高いマークスマンたちから屠っていく様は、まさにバトルメイジ。リーライ・クリスタルセプターという、スキルにスロウを付与するアイテムを持つことで、彼が退きたいタイミングと進みたいタイミングで機動力の利を得ていることがわかります。
まずい! と思った敵が逃げきれていないのは、皆このスロウのせい。適切なビルドとクラス理解によってチャンピオンは輝く、ということを体現しているワンプレイです。
あとがき
今回は「メイジ」についての紹介でした!
メイジは特にチャンピオン数が多く、30体以上もいるため、ぜひオススメ以外のチャンピオンもさわってみて下さい!ユニークなスキルを持つチャンピオンも多いので、きっとあなたに合うメイジが見つかるはずです。
僕のメインチャンピオンであるサイラスもその一人で、彼は敵のultスキルをコピーすることができます。コピーした相手をキルしたときの背徳感は病みつきになります(笑)
それではみなさん、マナ残量には気を付けて楽しいメイジライフを!
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