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【『LoL』パッチノート先取り速報:パッチ14.7編】サポートは引き続き憂き目に…… 注目の新星ジャングラーは誰?
こんにちは! 『リーグ・オブ・レジェンド』(LoL)のライター、ねむしです。
さて、今回も『LoL』リードゲームプレイデザイナーであるMatt Leung-Harrison氏が公開されているパッチ14.7での調整予告と、その内容をまとめてくれているSpiderexe氏のポストや日ごろX(旧Twitter)で発信している情報を元に、パッチノートの”前段階”である「調整予告」を元にメタを予測していく、「パッチノート先取り速報」をお届けします!
パッチ14.7調整内容(予定)
日本時間2024年4月3日(水)に配信予定のパッチノート14.7では、パワーを失っているチャンピオンへのバフと外れ値への修正がメインとなるようです。
主な変更点は以下の通りです。
チャンピオンバフ
- ガリオ
- カルマ
- ケイン
- ラックス
- ナサス
- オラフ(ジャングル)
- スモルダー
- サイラス(ジャングル)
チャンピオンナーフ
- フィオラ
- レク=サイ
- レル(ジャングル)
- ボリベア
チャンピオン調整
- カミール
- ナミ
- ヌヌ&ウィルンプ
- ソナ
システムナーフ
- ブラッドソング
- 帝国の指令
- スタティック シブ
- ザズ=ザクのレルムスパイク
14.7 Full Preview!
— Matt Leung-Harrison (@RiotPhroxzon) March 27, 2024
Buffs
Galio
- Mainly buffing AP ratios here to skew to mid and power in the passive to back up the longer fight time from last patch
Karma
- Divorcing the power of R shield from E to encourage more supportive casts
- Also increasing more of her utility… pic.twitter.com/kxxCYyx9PL
バフの項目の方が多いですが、内容自体は控えめなので引き続きマイルドな環境作りを目標にしている内容です。
詳しく見ていきましょう!
サポートロールからダメージを低下
前回に続き、サポートロールへの変更です。今回はダメージを出力しすぎているアイテムからダメージを取り除いており、このパッチからはサポート単独で他ロールのチャンピオンを打ち倒すような動きは取りづらくなるでしょう。
ブラッドソング : ナーフ
- 固有効果『追撃』の基本攻撃力の反映率が150%から100%に低下。
※『追撃』……スキル使用後、10秒以内の次の通常攻撃に基本攻撃力の150%の追加物理ダメージを与える。対象が敵チャンピオンの場合は被ダメージが10%(近接)/5%(遠隔)増加する『むき出しの弱点』を6秒間付与する。
- 固有効果『追撃』の基本攻撃力の反映率が150%から100%に低下。
※『追撃』……スキル使用後、10秒以内の次の通常攻撃に基本攻撃力の150%の追加物理ダメージを与える。対象が敵チャンピオンの場合は被ダメージが10%(近接)/5%(遠隔)増加する『むき出しの弱点』を6秒間付与する。
帝国の指令 : ナーフ
- 固有効果『調整射撃』のマーク爆発時のダメージが現在体力の12%から10%に低下。
※『調整射撃』……敵チャンピオンにスロウもしくは移動不能効果を与えるとマーク(5s)を与える。マークが付いた敵チャンピオンに味方チャンピオンがダメージを与えると、マークが爆発して対象の現在体力12%の魔法ダメージを与え、その味方と自身の移動速度が2秒間25%増加する。
- 固有効果『調整射撃』のマーク爆発時のダメージが現在体力の12%から10%に低下。
※『調整射撃』……敵チャンピオンにスロウもしくは移動不能効果を与えるとマーク(5s)を与える。マークが付いた敵チャンピオンに味方チャンピオンがダメージを与えると、マークが爆発して対象の現在体力12%の魔法ダメージを与え、その味方と自身の移動速度が2秒間25%増加する。
ザズ=ザクのレルムスパイク : ナーフ
-固有効果『調整射撃』の爆発ダメージが [20 + 魔力の20% + 対象の最大体力の4%] から [10 + 魔力の20% + 対象の最大体力の3%]に低下。
-クールダウンは [8 - 6秒] から[10秒]に増加。
※『ヴォイドの爆発』……敵チャンピオンにスキルでダメージを与えると足元が爆発し範囲内の敵ユニットに20 + (20%魔力) + [対象の最大体力 × 4%]の魔法ダメージを与える。
-固有効果『調整射撃』の爆発ダメージが [20 + 魔力の20% + 対象の最大体力の4%] から [10 + 魔力の20% + 対象の最大体力の3%]に低下。
-クールダウンは [8 - 6秒] から[10秒]に増加。
※『ヴォイドの爆発』……敵チャンピオンにスキルでダメージを与えると足元が爆発し範囲内の敵ユニットに20 + (20%魔力) + [対象の最大体力 × 4%]の魔法ダメージを与える。
単独でダメージを出力することが得意なカミール、パイク、ザイラなどがこの変更の煽りを受けることは必至であり、勝率の低下は免れないでしょう。
逆に、ADCたちからすると1アイテムだけのサポートから突然ソロキルをされるリスクは低減されるため、ADCメインからはうれしい調整と言えるかもしれません。
エンチャンターたちの変化
前回に続き、エンチャンターたちに調整が入ります。エンチャンターは味方に回復やシールドを「エンチャント(付与)」することを得意とするクラスで、ほとんどがサポートロールに属しています。
カルマ : バフ
- マントラEの二人目以降のシールド反映率が30%から90%に増加。
- Wのスネア時間が[1.4 - 2秒]から[1.6 - 2秒]に増加。
- マントラEの二人目以降のシールド反映率が30%から90%に増加。
- Wのスネア時間が[1.4 - 2秒]から[1.6 - 2秒]に増加。
ナミ : バフ
- Wのダメージが[60-220 + 魔力の55%]から[60-200 + 魔力の50%]に低下。
- Wの回復値が[55-135 + 25%]から[55-155 + 40%]に増加。
- Wの跳ね返る時の効果増加率が[-15% + 7.5%]から[-10% + 10%]に変更。
- Eのダメージが[20 - 80]から[20 - 60]に低下。
- Wのダメージが[60-220 + 魔力の55%]から[60-200 + 魔力の50%]に低下。
- Wの回復値が[55-135 + 25%]から[55-155 + 40%]に増加。
- Wの跳ね返る時の効果増加率が[-15% + 7.5%]から[-10% + 10%]に変更。
- Eのダメージが[20 - 80]から[20 - 60]に低下。
ソナ : バフ
- パッシブで強化されたQのダメージ増加率が40%から50%に増加。
- Qで付与する通常攻撃の追加魔法ダメージの魔力反映率が20%から10%に低下。
- Wの回復値における魔力反映率が15%から30%に増加。
- Eの味方に付与する増加移動速度が[10 - 14%]から[10 - 18%]に増加。
- パッシブで強化されたQのダメージ増加率が40%から50%に増加。
- Qで付与する通常攻撃の追加魔法ダメージの魔力反映率が20%から10%に低下。
- Wの回復値における魔力反映率が15%から30%に増加。
- Eの味方に付与する増加移動速度が[10 - 14%]から[10 - 18%]に増加。
3人とも前述の「帝国の指令」を含めたダメージ面でのナーフはありますが、それを補って余りある回復・シールド方面での強化が目を引きます。明確なバフととらえて差し支えないと思われます。
回復値の上昇はハラスを得意とするメイジサポートへ、シールド値の上昇はオールインを得意とするタンクサポートへの抵抗力をそのまま指し示します。3人ともそれぞれのタイプへの抵抗力を獲得した形になり、より粘り強くレーン戦を戦い抜くことができるようになるでしょう。
特にナミに関して言えば、レーニングが強く、他のエンチャンターに対して強く出れることが強力です。環境を席巻しているジャンナや、現行パッチ14.6で頭角を現してきたルルを含め、エンチャンター環境での彼女は輝く存在になることが予想できます。
ただし、Eのダメージの低下とコアアイテムである「帝国の指令」のナーフも合わさり、ナミ&ルシアンのような攻撃的なコンボは落ち着くような気はします。彼女は「帝国の指令」の依存度が最も高いチャンピオンですので、これのナーフは無視できません……。
もしかしたら「フローウォータースタッフ」に移行する動きも出てくるかもしれませんが、予想できないというのが正直なところ。とはいえ、ナミ自体が注目株なのは変わりないので、先んじて彼女を練習するのは大いにアリと言えるでしょう!
ジャングルチャンピオンの出会いと別れ
中規模というレベルですが、ジャングルのチャンピオンプールに変更が来ます。
オラフ : 調整
- [新]Qに中立モンスターへの追加ダメージ[5-25]が追加。
- [新]Eの通常攻撃によるクールダウン解消が通常は1秒だが、中立モンスターに対しては2秒に増加。
- Wの効果時間が4秒から5秒に増加。マナコストは30から50に増加。
- Rのマナコストが0から100に増加。
- [新]Qに中立モンスターへの追加ダメージ[5-25]が追加。
- [新]Eの通常攻撃によるクールダウン解消が通常は1秒だが、中立モンスターに対しては2秒に増加。
- Wの効果時間が4秒から5秒に増加。マナコストは30から50に増加。
- Rのマナコストが0から100に増加。
サイラス : バフ
- Qのダメージがミニオンと中立モンスターに対して40%のダメージだったが、中立モンスターに対しては70%のダメージに増加。
- Qのダメージがミニオンと中立モンスターに対して40%のダメージだったが、中立モンスターに対しては70%のダメージに増加。
レル : 調整
- 全スキルに存在していた「中立モンスターへの追加ダメージ」がすべて削除。
- レベルアップあたりの増加魔法防御が1.85から2.05に増加。
- 全スキルに存在していた「中立モンスターへの追加ダメージ」がすべて削除。
- レベルアップあたりの増加魔法防御が1.85から2.05に増加。
まずレルですが、彼女はこのパッチから完全にジャングルとしてはピックできなくなります。意図としてはプロでは人気で強力なものの、アマチュアでは不人気という”いびつさ”から調整を決断した、とのことです。
まぁ、特にプロシーンにおいては彼女はサポートとのフレックスピックも兼任していたので、残念ながら当然と言えるでしょう。補填として魔法防御の成長率が上がっているので、サポートとしてはバフをもらった形になります。
サイラスについては落ち込んでいるジャングルとしての起用の際のバフ……ですが、この調整自体はミッドでの起用でもバフです。レーン戦が終われば中立モンスターにさわる機会も増えていくわけですからね。
現状でも彼はかなり強力な立ち位置にいるので、ジャングラーとしてはもちろん、ミッドレーナ―としても地位を向上していくことでしょう。
極めつけはオラフ。彼は総括してトップ起用としてはマナ管理がシビアになり難しく、ジャングルとしては飛躍的にファーム速度が向上する形の調整となります。
現行パッチ14.6ではタンクのバフが相次ぎ、全体としてもタンクを見る機会が増えています。その中で彼のようなタンクのCCを無効化しながらダメージを出すピックは非常に強力になり得ると言えます。
「ブラッククリーバー」や「ストライドブレイカー」も依然として強力ですし、筆頭株としては彼に注目せざるを得ません。小規模戦はもちろん、一対一は最強クラスのチャンピオンですのでジャングル初心者の方でも扱えるはず。ぜひとも挑戦してみて下さい!
まとめ
- サポートロールはさらにナーフ
- エンチャンターの支援が続き、ボットメタへの変遷が見られる
- ジャングルの環境は大きくは変わらず。新顔のオラフには要注目
以上がパッチ14.7の先取り速報になります!
さすがに調整量は控えめな形となってきました。とはいえ、巷で賑わいを見せているカミールサポートに対しても厳正に対処している点をはじめ、しっかりと環境に手を加えようとしていることは変わりありません。
ホットなチャンピオンとしてはやはりオラフ、そしてナサスでしょうか。
ナサス : バフ
- パッシブのライフスティールの値が[11 / 16 / 21%] から[12 / 18 / 24%]
- Qの基本ダメージが[30 - 110]から[40 - 120]に増加。
- パッシブのライフスティールの値が[11 / 16 / 21%] から[12 / 18 / 24%]
- Qの基本ダメージが[30 - 110]から[40 - 120]に増加。
全体で見ると彼の勝率は落ち込んではいますが、シルバー〜ゴールドレートではすでに勝ち越しているという中でこの量のバフは、一挙にメタに躍り出るポテンシャルを感じます。
弱点である“序盤”を咎められにくいゴールド以下のレートの方なら、彼の起用を視野に入れるのもアリだと思われます!
全体としては防御的な数値を伸ばし、高いダメージへの抵抗手段を増やそうとしている狙いが見えます。
一方的な試合展開ではなく、適正に対処すればカウンターできて逆転の目が見える……そんな試合展開を奨励しているように感じます。
メタとしても集団戦が長引いてきている傾向にあるので、より注意深く集団戦の流れやチームの意図をつかみ、流動的に動いていけるかが勝率を伸ばすカギとなりそうです。
ここまで読んでいただきありがとうございました。それでは、次のパッチ14.8編でお会いしましょう!
パッチノート|リーグ・オブ・レジェンド
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