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【『LoL』パッチノート先取り速報:パッチ14.8編】毎年恒例「MSIパッチ」は波乱の幕開け……? キャリー力が試される環境に
こんにちは! 『リーグ・オブ・レジェンド』(LoL)のライター、ねむしです。
さて、今回も『LoL』リードゲームプレイデザイナーであるMatt Leung-Harrison氏が公開されているパッチ14.8での調整予告と、その内容をまとめてくれているSpiderexe氏のポストや日ごろX(旧Twitter)で発信している情報を元に、パッチノートの”前段階”である「調整予告」を元にメタを予測していく、「パッチノート先取り速報」をお届けします!
パッチ14.8調整内容(予定)
日本時間2024年4月17日(水)に配信予定のパッチノート14.8は、シーズン中期の世界大会である「Mid Season Invitational(MSI)2024」の使用パッチになり、プロシーンのメタの変遷を意図したバフ調整が主になるようです。
主な変更点は以下の通りです。
チャンピオンバフ
- アカリ
- ドレイヴン
- ガリオ
- グレイブス
- フェイ
- ジャーヴァンⅣ
- ジン
- カイ=サ
- ルブラン
- オラフ
- ライズ
- サイラス
- スレッシュ
チャンピオンナーフ
- アジール
- ブライアー
- ザック
- ゼリ
チャンピオン調整
- モルデカイザー
- スカーナー
システムナーフ
- バロンの攻撃スキル
- ヴォイドグラブ
Final 14.8 Changelists!
— Matt Leung-Harrison (@RiotPhroxzon) April 10, 2024
Taking a bit of a different approach and talking more holistically role by role for this update.
Top:
- The top meta is looking pretty varied, with a mix of fighters, tanks, AP (any Morde enjoyers) and some ranged. We're not looking to mix this up too… pic.twitter.com/9OW0qowOb7
バフの項目の方が多いですが、内容自体は控えめなのは変わらず。とはいえ、ソロキューの環境ではいささか問題になりそうなメンツもちらほら……。
詳しく見ていきましょう!
賛否両論の変更内容
プロシーンにのみ向けた調整は往々にして非難を浴びがちですが、このパッチは世界的にも賛否両論な調整です。
当初予定されていたヨネ、ヴィエゴへのバフ調整こそなくなったものの、ソロキューでは人気かつ、キャリー気質なチャンピオンが多数バフされる予定であり、そもそもこの規模のバフが入る余地がないほど、ゲーム内にはダメージが飽和しているという声が多いです。
内容自体には順を追ってみていくとして、まず特筆すべきはモルデカイザーでしょう。
モルデカイザー : 調整
- Qのクールダウンが[9 - 4秒]から[8 - 4秒]に低下。
- Eの基本ダメージが[80 - 140]から[70 - 130]に低下。
- Rはクイックシルバーサッシュ等の効果によってキャンセルできないように変更(スペルシールド・アンストッパブル・無敵へは引き続き無効。あくまで”途中”での解除が不可能に)
- Qのクールダウンが[9 - 4秒]から[8 - 4秒]に低下。
- Eの基本ダメージが[80 - 140]から[70 - 130]に低下。
- Rはクイックシルバーサッシュ等の効果によってキャンセルできないように変更(スペルシールド・アンストッパブル・無敵へは引き続き無効。あくまで”途中”での解除が不可能に)
この変更により、彼のRは一度成功すればどちらかが倒れるまで確実に幽閉できるものになりました。
強力なスキルなので対抗手段を残したものの、全体としては発動効果で対策をされるレート以上でだけ、勝率が伸び悩んだため、レート間で勝率をフラットにするための施策とのこと。
オブジェクト前では敵ジャングルを引き連れスティールを阻止したり、フラッシュインから強引に敵キャリーを連れていく動きに確実性が生まれます。他の調整で釣り合いを取ろうとしていますが、これは明らかにバフと言えるでしょう。
そもそも彼は現パッチ14.7の時点でも一線級のトップレーナーです。一躍メタの先頭に出ることは間違いないでしょう。
扱いも簡単な部類のファイターのため、取っつきやすいのも魅力。ぜひこれを機にプールに入れましょう!
揺れるボットレーン
どんどんとパワーを取り戻していくボットレーン、特にADCたちですが、今回はソロキューでも人気なマークスマンたちにバフが入ります。
カイ=サ : バフ
- Qの攻撃力反映率が50%から55%に増加。
- Qの攻撃力反映率が50%から55%に増加。
ドレイヴン : バフ
- Qの基本ダメージが[40 - 60]から[45 - 65]に増加。
- Qの基本ダメージが[40 - 60]から[45 - 65]に増加。
ジン : バフ
- パッシブのクリティカル時の増加移動速度が10%から14%に増加。
- Qの攻撃力反映率が[35 - 65%]から[44 - 74%]に増加。基本ダメージは[45 - 145]から[44 - 144]に低下。
- パッシブのクリティカル時の増加移動速度が10%から14%に増加。
- Qの攻撃力反映率が[35 - 65%]から[44 - 74%]に増加。基本ダメージは[45 - 145]から[44 - 144]に低下。
3人とも最も使用頻度の高いQスキルのダメージアップであり、ただでさえ高い火力に磨きがかかります。
味方の支援がないソロキューであっても単独で活躍がしやすく、キャリー力まで持ち合わせるため、さらに見かける機会が増えることでしょう。
特にジンの攻撃力反映率の増加は非常に強力な数値であり、現環境の『インフィニティエッジ』のパワーも合わさり、かなりの活躍が見込めます。
Qの「攻撃対象を倒すごとにダメージが35%増加していく特性」を加味すると、レーニングでもさらに強力になることも予想されます。台頭してきたジャンナ・ナミ・ルルらエンチャンターとは相性がいい上、敵にした場合は彼らを刈り取る支援もできるため、彼が一線級のピックになることは容易に想像できます。
ただ、このレベル感のバフであってもやはりタンクに弱いのは宿命。現在は「サンファイアイージス」を主軸としたタンクも一定数生息しているため、彼らが敵に見えた時にプレイするかは一考するとよいでしょう。
カイ=サも現状でも十分な火力があるのにダメージのバフ。5%というのは少なく見えてしまいますが、これはミサイル1発あたりの数値なので、実際には数値以上の火力の上昇が見込めます。
彼女の場合はエンチャンター環境が少しパワーを抑えているので、タンクやアサシンが闊歩する構成同士であればもっと活躍が見込めそうです。
続くジャングル向けの強化。栄光は誰の手に?
前回に続き、ジャングルにも新たな風を巻き起こそうと奔走しているようです。ジャーヴァンⅣ : バフ
- パッシブの現在体力に応じたダメージが、対象の体力6%から7%に増加。
- パッシブの現在体力に応じたダメージが、対象の体力6%から7%に増加。
グレイブス:バフ
- パッシブのリロード時間に対するアイテムとルーンの攻撃速度効果が35%増加。
- パッシブがクリティカルした時の1ペレットあたりのダメージが40%から45%に増加。
- パッシブのリロード時間に対するアイテムとルーンの攻撃速度効果が35%増加。
- パッシブがクリティカルした時の1ペレットあたりのダメージが40%から45%に増加。
現状の彼らは確かに沈み込んでおり、強化の余地があったと言えます。
特に注目なのはグレイブスで、彼はこの変更により、クリティカルと攻撃速度を重視したビルドがかなりの強化を受けることになります。
タンクを主軸とした前衛を叩き合う集団戦でなら、彼は今後脚光を浴びることができそうです。
一方で、すでに強化を受けている二人にはさらに特典が。
オラフ : バフ
- Qの中立モンスターへのダメージが[5 - 25]から[5 - 45]に増加。
―以下パッチ14.7での変更点―
- [新]Qに中立モンスターへの追加ダメージ[5-25]が追加。
- [新]Eの通常攻撃によるクールダウン解消が通常は1秒だが、中立モンスターに対しては2秒に増加。
- Wの効果時間が4秒から5秒に増加。マナコストは30から50に増加。
- Rのマナコストが0から100に増加。
- Qの中立モンスターへのダメージが[5 - 25]から[5 - 45]に増加。
―以下パッチ14.7での変更点―
- [新]Qに中立モンスターへの追加ダメージ[5-25]が追加。
- [新]Eの通常攻撃によるクールダウン解消が通常は1秒だが、中立モンスターに対しては2秒に増加。
- Wの効果時間が4秒から5秒に増加。マナコストは30から50に増加。
- Rのマナコストが0から100に増加。
サイラス : バフ
-Qのダメージがミニオンと中立モンスターに対して70%のダメージだったが、中立モンスターに対しては100%のダメージに増加。
―以下パッチ14.7での変更点―
- Qのダメージがミニオンと中立モンスターに対して40%のダメージだったが、中立モンスターに対しては70%のダメージに増加。
-Qのダメージがミニオンと中立モンスターに対して70%のダメージだったが、中立モンスターに対しては100%のダメージに増加。
―以下パッチ14.7での変更点―
- Qのダメージがミニオンと中立モンスターに対して40%のダメージだったが、中立モンスターに対しては70%のダメージに増加。
思ったより勝率が伸びなかったためか、この2人は引き続きバフをもらう形です。どれだけ環境にいてほしいんでしょうか……。
愛用者としてはサイラスがよりパワフルになるのはうれしい反面、この調整を受けては敵のジャングルにピックされてしまいそうで心配です。
現状の彼は「リッチベイン」を活用するため、そもそもファーム速度は速くなっていく傾向にあります。そんな中でさらにファーム速度へのバフ……。ソロキューでは元々人気があったため、今後もピック率は伸びていきそうです。
オラフも、元々トップで起用していたプレイヤーには悲しいようなうれしいような……な調整。
Qのダメージがさらに伸びるので、中立モンスターをフルクリアしてからの動き出しがさらに早くなり、彼の得意なソロでのドラゴンや敵ジャングルへの介入といった、次アクションへのテンポが高速化することでしょう。
4人ともメタに躍り出るかは微妙なところですが、間違いなくパワーをつけてくるため、得意なチャンピオンであるならばキャリーが狙えるピックになるのは間違いないでしょう。
まとめ
- バフ寄りの調整。ゲーム全体のダメージがさらに増えていく。
- ADC単体のパワーは引き続き増加。メインにはうれしいピックが強力に!
- ジャングルには新顔も見られるものの、メタになるにはあと一歩足りないか?
以上がパッチ14.8の先取り速報になります!
「MSIパッチ」ということで、少しでも環境をシフトさせようとしている様子がうかがえる内容でしたね。
注目のチャンピオンとしてはガリオでしょうか。
ガリオ : バフ
- 基本移動速度が335から340に増加。
- Qのクールダウンが[12 - 7秒]から [11 - 7秒]に減少。
- 基本移動速度が335から340に増加。
- Qのクールダウンが[12 - 7秒]から [11 - 7秒]に減少。
彼も相次ぐ調整で迷走している印象でしたが、この調整内容であればどんなビルドであってもパワーを得る形になります。
ジャングルは攻撃系のファイターでメタが形成されつつあり、エンチャンターの数も増えてきている関係上、彼がミッドにいることで、構成として引き締まる場面も多いはず。
とはいえ、アーリをはじめとしたメタチャンピオンには苦戦を強いられるのが苦しい点です。彼をプレイするには味方との連携を意識し、単体同士での戦いは極力避けて立ち回りたいところですね!
ここまで読んでいただきありがとうございました。それでは、次のパッチ14.9編でお会いしましょう!
パッチノート|リーグ・オブ・レジェンド
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