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【『LoL』パッチノート先取り速報:パッチ14.21編】メタを形づくる2大アイテムを中心にナーフメインのパッチに。スウェインの小規模リワークとADアサシンの動向にも注目
こんにちは! 『リーグ・オブ・レジェンド』(LoL)のライター、ねむしです。
さて、今回も『LoL』リードゲームプレーデザイナーであるMatt Leung-Harrison氏が公開されているパッチ14.21での調整予告と、その内容をまとめてくれているSpiderexe氏のポストや日ごろX(旧Twitter)で発信している情報を元に、パッチノートの”前段階”である「調整予告」を元にメタを予測していく、「パッチノート先取り速報」をお届けします!
パッチ14.21調整内容(予定)
日本時間2024年10月23日(水)に配信予定のパッチノート14.21は、核心を突いたナーフ調整とあまりに沈み過ぎているチャンピオンたちにパワーを与える調整になりそうです。
主な変更点は以下の通りです。
チャンピオンバフ
チャンピオンナーフ
チャンピオン調整
システムバフ
システムナーフ
システム調整
- アジール
- コーキ
- ガングプランク
- イレリア
- ケイル
- マルファイト
- ニーラ
- キヤナ
- シヴィア
- タロン
- ティーモ
- ザヤ
チャンピオンナーフ
- オレリオン・ソル
- ブランド
- カミール
- エリス
- フィドルスティックス
- ガリオ
- グウェン
- フェイ
- カイ=サ
- カーサス
- カサディン
- ナサス
- セナ
- タリック
- ヴィエゴ
- ボリベア
- ヨネ
- ヨリック
チャンピオン調整
- スウェイン
システムバフ
- リーサルテンポ(「栄華」キーストーン)
システムナーフ
- ルインドキング ブレード
- ソーサラーシューズ
システム調整
- チャンピオン賞金システム
14.21 Full Preview!
— Matt Leung-Harrison (@RiotPhroxzon) October 16, 2024
Swain
- Swain has been in a state for a while where his most popular role is support; has been most popular in support, while being his weakest role
- His farming roles have pretty consistently been more powerful, but unsatisfying and as a result unpopular
-… pic.twitter.com/FVDqq1hqU0
順を追って見ていきましょう!
役得だった「アイテムに依存しないチャンピオン」たち
今回の調整内容も前々回のパッチ14.19で多くのアイテムがナーフされたことを受けた影響が色濃く残っています。
ゲームペースが落ちたことは前回の記事冒頭でもふれましたが、アイテムそのものが弱くなったため、アイテム以外で強くなっていく特性を持つチャンピオンが勝率を伸ばしています。
彼らは俗に『非アイテムスケーラー』と呼ばれるチャンピオン群であり、ナサス/セナといったスタックを獲得することでダメージを獲得したり、カーサス/カサディンのようにスキルのレベルによってダメージが上昇していくチャンピオンを指します。
伝統的に彼らはアイテムで強くなっていくチャンピオンと対抗する関係性にあります。そしてその特性上、アサシンや強烈に飛び込んでくるファイターらによってゲームペースを高速化されることを苦手としています。
アイテムがナーフされ、アサシンたちが控えめな現環境はやや慎重なゲーム展開となるため、現時点では完全に「非アイテムスケーラー」たちの役得状態。この点を是正する動きを強めるようです。
研がれるミッドの凶刃たち
その調整の先駆けとなるのは、ミッドが誇る2大AD(攻撃力型)アサシン、タロン/キヤナのバフです。
タロン:バフ
- Wの復路のダメージ:50-170 + 増加攻撃力の80% → 60-180 + 増加攻撃力の90%
- Wの復路のダメージ:50-170 + 増加攻撃力の80% → 60-180 + 増加攻撃力の90%
キヤナ:バフ
- 体力自動回復:6 → 8
- Wの増加攻撃力反映率:10% → 20%
- 体力自動回復:6 → 8
- Wの増加攻撃力反映率:10% → 20%
どちらも非常に強力なバフです。敵チャンピオンにオールインする時、ファームする時、どのシチュエーションでも作用するため、プレースタイルを問わず彼らのプレーを強靭なものにするでしょう。
タロンもキヤナもこのゲーム屈指の難易度を誇るアサシンであり、熟練したプレーヤーが多いことで有名です。前述の通り、最近は早期のリードからゲームをたたみ切れない展開が多かったのですが、このパッチの調整で彼らの使い手たちはゲームをたたみ切る足がかりを手に入れたと言えます。
現在のミッドレーンはメイジをプレーされる方が多くいるでしょうから、彼らが出没した時にはいっそう用心深くプレーする必要に迫られますね。
また、この内容であればむしろ、ミッドメイジの良き相方としてジャングラーでもプレーされそうです。機動力が非常に高く、マップ制圧力にも優れているので、ソロランクへの適正もあります。難しいレーン戦をしなくて済むため、まずはジャングルでプレーするのも大いにアリかと思われます!
メタアイテム2大巨頭に鉄槌
現状で強力すぎる2つのアイテム「ルインドキング ブレード」と「ソーサラーシューズ」には、強烈なナーフがもたらされます。
ルインドキング ブレード:ナーフ
- 固有効果『ミストエッジ』による通常攻撃時効果:対象の現在体力の10/6%→8/5% (近/遠距離チャンピオン)
※『ミストエッジ』
通常攻撃に対象の現在体力の10%(きんky)/6%(Ranged)にあたる追加物理DMを付与する。下限15DM、ミニオンとモンスターに対しては上限100DM
- 固有効果『ミストエッジ』による通常攻撃時効果:対象の現在体力の10/6%→8/5% (近/遠距離チャンピオン)
※『ミストエッジ』
通常攻撃に対象の現在体力の10%(きんky)/6%(Ranged)にあたる追加物理DMを付与する。下限15DM、ミニオンとモンスターに対しては上限100DM
ソーサラーシューズ:ナーフ
- 魔法防御貫通:15→12
- 魔法防御貫通:15→12
戦闘時間が伸びたことにより「ルインドキングブレード」、通称「王剣」はその地位を飛躍的に向上させました。
その用途はヤスオ/ヨネから、アッシュなどのクリティカルユーザー、パンテオン/ワーウィックといったファイターにまで及び、獲得しているシェアは広すぎると言えます。
「ソーサラーシューズ」も現状のメイジの勢いを裏付けるひとつの要素となっており、カウンターアイテムである「マーキュリーシューズ」の手ひどいナーフにより優先度が高い状態です。今やファイターであるグウェン/モルデカイザーですらこのブーツを選択することがあるのですから、こちらも強すぎる状態にはあります。
巷で評価されているチャンピオンはこのどちらかのアイテムを使いこなしていることが多く、勢力図が変動することが見込まれます。逆に言えば、どちらのアイテムも使わないのに強力であると評価されているグレイブス/エイトロックスなどは、相対的に地位を上げるでしょう。
どちらも現状のメタを形成しているアイテムのため、ビルドの変遷には注視したいところです。
注目のチャンピオンたち
正直なところパッチ14.21はナーフ調整が中心であり、予想が難解でした。ひとまず注目できるのはシヴィアでしょう。調整内容は以下の通り。
シヴィア:バフ
- 基本攻撃力:58 → 60
- Qのダメージ:15-75 + 合計攻撃力の80-100% → 60-160 + 増加攻撃力の100%
- 基本攻撃力:58 → 60
- Qのダメージ:15-75 + 合計攻撃力の80-100% → 60-160 + 増加攻撃力の100%
基本的にどのチャンピオンでも有用なバフである基本攻撃力の増加に加え、少し不利な序盤を支えるスキルのバフと、まずまずの内容。
とはいえ、現状はADCにおいて最も不人気なチャンピオンのひとりであり、このバフ内容程度でトップメタに躍り出るとまでは言えません。
しかし、ミニオンウェーブを迅速に処理しながら、アルティメットスキルで味方に移動速度アップをもたらせるため、ADチャンピオンでありながらメイジのような動き方が可能な点は魅力的です。
また、Eの自衛スキルがありながらファームが迅速に行えるため、チームから支援を受けづらいレート帯のADCプレーヤーの希望の星となりえるでしょう。アイテムのナーフによりゲーム全体で移動速度が低下していることも評価を後押ししています。
もうひとり、スウェインの調整内容も非常に興味深く、強力なピックになることが予想できます。
スウェイン:調整
【基本ステータス】
基本体力自動回復:7 → 3
レベル毎の体力自動回復:0.65 → 0.5
基本マナ:468 → 400
基本マナ自動回復:8 → 10
固有スキル
体力回復:最大HP 3 – 6% (レベル 1/6/11/16) → 最大HP 3 – 6% (レベル 1 – 168)
【Q】
マナコスト:45 – 65 → 40 – 60
ダメージ(1Hit目):65 – 145 + (40% AP) → 60 – 160 + (45% AP)
ダメージ(2Hit以降):15 – 55 + (10% AP) → 15 – 40 + (11.25% AP)
【W】
ダメージ:80 – 220 + (55% AP) → 80 – 220 + (60% AP)
スロウ持続時間:2.5秒 → 1.5秒
スロウ効果:25 – 65% → 50 – 70%
チャンピオンの視界確保時間:4 – 8秒 → 6秒
【E】
[削除] 発射ダメージ
爆発ダメージ:35 – 75 + (25% AP) → 80 – 240 + (60% AP)
クールダウン:10秒 → 14 – 10秒
マナコスト:50 → 60 – 80
発射体のヒットボックス:85 → 90
発射体の発射速度が減少
発射体の返し速度が上昇
【R】
毎秒ダメージ:20 – 60 + (10% AP) → 15 – 35 + (5% AP)
1体毎の毎秒体力回復:15 – 40 + (18% AP) → 15 – 45 + (5% AP) + (1.25% 増加HP)
クールダウン:100 – 60秒 → 120秒
「悪魔の紅炎」のダメージ:150 – 300 + (60% AP) → 150 – 350 + (50% AP)
「悪魔の紅炎」のスロウ効果:60% → 75%
【基本ステータス】
基本体力自動回復:7 → 3
レベル毎の体力自動回復:0.65 → 0.5
基本マナ:468 → 400
基本マナ自動回復:8 → 10
固有スキル
体力回復:最大HP 3 – 6% (レベル 1/6/11/16) → 最大HP 3 – 6% (レベル 1 – 168)
【Q】
マナコスト:45 – 65 → 40 – 60
ダメージ(1Hit目):65 – 145 + (40% AP) → 60 – 160 + (45% AP)
ダメージ(2Hit以降):15 – 55 + (10% AP) → 15 – 40 + (11.25% AP)
【W】
ダメージ:80 – 220 + (55% AP) → 80 – 220 + (60% AP)
スロウ持続時間:2.5秒 → 1.5秒
スロウ効果:25 – 65% → 50 – 70%
チャンピオンの視界確保時間:4 – 8秒 → 6秒
【E】
[削除] 発射ダメージ
爆発ダメージ:35 – 75 + (25% AP) → 80 – 240 + (60% AP)
クールダウン:10秒 → 14 – 10秒
マナコスト:50 → 60 – 80
発射体のヒットボックス:85 → 90
発射体の発射速度が減少
発射体の返し速度が上昇
【R】
毎秒ダメージ:20 – 60 + (10% AP) → 15 – 35 + (5% AP)
1体毎の毎秒体力回復:15 – 40 + (18% AP) → 15 – 45 + (5% AP) + (1.25% 増加HP)
クールダウン:100 – 60秒 → 120秒
「悪魔の紅炎」のダメージ:150 – 300 + (60% AP) → 150 – 350 + (50% AP)
「悪魔の紅炎」のスロウ効果:60% → 75%
全体的にややダメージと遠方から敵を捕まえる性能に偏っていたため、彼のクラスであるバトルメイジ(比較的近距離から継続的に敵と戦闘するメイジ)としての要素を推し進める調整です。
何度もお伝えしている通り、現在の集団戦/ゲーム展開はスローペースな傾向にあるため、継続戦闘がより得意になるこの調整はまさに追い風。活躍の場を広げることになりそうです。
彼をメインに据えるプレーヤーによる研究と、その速報が楽しみです……!
まとめ
- 核心を突いたアイテムをリストに含めた“ナーフ調整”
- ADアサシンの夜明けは近い
- 新スウェインのデビューとしては舞台は悪くない
以上がパッチ14.21の先取り速報になります!
依然としてまだまだスローペースですが、プレーヤーの慣れもあって、アイテム調整直後ほど試合時間が間延びすることはなくなってきたように思えます。
ゆったりと勝ち筋を探すプレーヤーも、序盤からギラついてペースをモノにしたいプレーヤーも、どちらも自分のプレースタイルをいかに押し進めていくかが重要なパッチとなりそうです。
ここまで読んでいただきありがとうございました。それでは、次のパッチ14.22編でお会いしましょう!
パッチノート14.21概要(10月23日正式公開)
パッチノート14.21 ※10月23日以降に公開予定
https://www.leagueoflegends.com/ja-jp/news/game-updates/patch-14-21-notes/
パッチノート|リーグ・オブ・レジェンド
https://www.leagueoflegends.com/ja-jp/news/tags/patch-notes/
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