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【『LoL』新人実況者・syouryuインタビュー〈前編〉】 N高への転学から実況の道へ──人生を変えた『LoL』との出会い

2025年2月13日 18:00配信
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日本の『リーグ・オブ・レジェンド』のeスポーツシーンが開幕し、新たな実況者としてsyouryu(ショウリュウ)氏がシーンに加わった。

syouryu氏は、高校時代に「Stage:0」や「全国高校eスポーツ選手権」に出場後、専門学校で実況技術を学び、キャリアを積み重ね、2025年から「LCP」「LJL」の公式キャスターを務めている。

今回、「LCP 2025」の初回実況を終えたsyouryu氏にインタビュー。前編では、『LoL』との出会い、実況者を志したきっかけ、「LJLアカデミー」キャスター就任からの挫折までを振り返る。

syouryuプロフィール
2001年生まれ。高校時代に「LJL 2017 Summer Split Finals」の配信で『LoL』に出会い、自らもプレイ。高校生限定大会出場のために普通科高校からN高等学校に転校する。卒業後は専門学校のキャスターコースで学びながら実況技術を磨き、2021年に学生として「全日本eスポーツ実況王決定戦」の初代王者に輝く。2022年には「LJLアカデミー」で公式大会の実況者デビューを果たし、Afreeca TVでの「LCK」実況なども担当。紆余曲折を経て、2025年に「LCP」「LJL」の実況者に就任した。高校時代はサポートだったが、メインロールはADC。最高ランクはプラチナで、好きなチャンプはザヤ、トリスターナ、カリスタ。


ゲーム実況との出会いは『Dota 2』のモンタージュ


──まずは、「LCP」と「LJL」の公式キャスター就任、おめでとうございます! 以前から「LJLアカデミー」などで実況を担当されていたことは存じていますが、どんな経緯で『LoL』に出会ってキャスターになろうと思ったかを聞かせてください。

syouryu:『LoL』に出会ったのは2017年の「LJL Summer Split」のファイナルです。中学時代からFPSをプレイしていて、当時『バトルフィールド4』で活躍していた「DetonatioN BYCM」(デトネーションバイシム、当時のDetonatioN Gamingのチーム)がSNSで、「今日は『LJL Summer Split』のファイナルです」という告知が来てたまたま見たのが、『LoL』との出会いでした。

──2017年のファイナルというと……。

syouryu:DFMとRanpageのBo5で、「LJL」最初の幕張メッセ イベントホールでの大会です。


──「地面が揺れた」という伝説の地ですね。当時は『LoL』はプレイしていなかった?

syouryu:やっていなかったですね。あれが高1の夏で、当時は『サドンアタック』というゲームをやっていて、『LoL』を始めたのはその年の冬からです。

syouryu:いえ、

──そこから『LoL』もしくはキャスターの道を目指したきっかけは?

syouryu:当時は中学校の社会科教員になりたかったんです。出身は埼玉県で、県内トップ10くらいのいわゆる地方進学校でした。

高校時代のsyouryuさん

ただ、高2の夏にSNSで流れてきたとある『Dota 2』の「モンタージュ」が、実況に興味を持ったきっかけでした。これが暗唱できるくらい好きで、自然と口を回す練習になっていたんです。

「このスタイルで『LoL』っぽく変換してやってみよう」と、この年に「第1回全国高校eスポーツ選手権」の予選全試合がYouTubeに上がっていたので、その試合に実況をつけてYouTubeに上げたりもしていました。

──プレイよりも実況の方に興味があったんですか?

syouryu:そうですね。思えば小学生時代から、放送委員会で人前で話していました。ただ、動画は再生回数も伸びず自己満足だったんです。

実は、自分も高校で部活を作って大会に出たい、と思ったんですが、学校の許可が得られず、翌年にN高等学校に転学しました。

──『LoL』の大会出場のためにN高へ?

syouryu:はい、そのまま2019年の夏に「KDG N3」というチームで「Stage:0」、12月に「全国高校eスポーツ選手権」に出場しました。当時は本校が沖縄県にあった関係で九州・沖縄地域での参戦でしたが、「Stage:0」は九州地域の決勝、「全国高校eスポーツ選手権」はベスト16まで残りました。ちなみに、僕が卒業してからの4年間が、N高の黄金時代でしたね。

「Stage:0」では、同じ学校の2チームでの地域決勝戦で敗れた

全国高校eスポーツ選手権でも、ベスト16で再びN高同士の対決に


──転学してまで大会に出たいなんて、相当『LoL』がお好きだったんですね。その後は?

syouryu:高3の大会では夏も冬もボコボコにされてしまって選手の道はないだろうと、翌年に東京アニメ・声優&eスポーツ専門学校のキャスターコースに入りました。

──ということは、選手をやりたいという気持ちもあった?

syouryu:あった……そうですね。大会で結果が出せていればプロゲーマー系の専門学校に入っていたかもしれません。

ただ、N高に移った時点でeスポーツの仕事はしたいと思っていました。選択肢は、チームのマネージャーかキャスター。2つの学校で面談させていただいて、すごく悩んだのですがキャスター科を選びました。実況を始めるにあたり、「大会にはもう出ない」と決めました。出ると選手をやりたくなってしまうので。

──なぜキャスター科だったんですか?

syouryu:当時はキャスター志望者自体が少なく、『LoL』の志望者はいないということで、1年目から校内大会の『LoL』の実況は全部できる──つまり、活躍できそうな場所があったんです。

──キャスターとしてのデビューはいつ頃ですか?

syouryu:最初は「花金杯」というコミュニティ大会でした。校内大会の頻度が意外と少なく場数が欲しかったので、Xで「『LoL』のキャスターをやりたいです!」とポストしたところ、実況者として拾っていただけました。

初めて公の大会実況をした花金杯。https://www.twitch.tv/videos/683554185?collection=IK3G5c3UIhY_Pg

それからいろいろなアマチュア大会で実況するようになった翌年に、watanekoが1学年下として入ってくるんです。


先輩・後輩で“ワタショウ”コンビ結成


──watanekoさんとのコンビは、学生時代に結成されたんですね。

syouryu:はい。もともと実況は学校に僕ひとりで、当時は固定ペアの解説者もいませんでした。wataneko曰く、僕の噂を聞きつけて「実況がいるから、解説で入ればペアになれる」という理屈で入ったらしいです(笑)。

それから2021年はアマチュア大会や校内大会も含め、ずっとコンビで実況と解説をしていて、僕は「全日本eスポーツ実況王決定戦」で優勝できました。

学生の立場で「実況王」の初代王者に

その翌年の2022年に「LJLアカデミーリーグ」で採用していただけました。

LJLアカデミー初実況は、DFMAとAXZAの試合だった


──『LoL』の実況者になりたいという方は少なかったんですか?

syouryu:校内で『LoL』をしゃべれるのは僕だけ、校外で見ても「LeagueU」(『LoL』の大学リーグ)くらいでした。その「LeagueU」も新型コロナの影響で回数も減っていっていました。

──あの時は、コロナ禍でどんどんオフライン大会がなくなっていきましたよね……。

syouryu:そうですね。でも、watanekoがコミュニケーション能力に長けていたので、(実況の仕事を)拾ってきてくれて、場数は増えていきました。


運命に導かれるように『LoL』実況へ


──お話を聞いているとスムーズに実況者への道を歩んで来られたように思えますが、年齢的にも将来の仕事とか人生設計とか考えたりはしませんでしたか?

syouryu:もう「これしかない」という感じでしたね。普通科高校のままだったら、多分大学に行きながらキャスターをやっていたでしょうけど、N高に行ったことで受験勉強をすべき高3の1年間を丸々、それこそ冬の大会が終わるまで全力で『LoL』に取り組んだせいで、確実に間に合いませんでした。だからもう、そっち(実況)の方向に進むしかなかったんです。

──受験よりも『LoL』をやりたいという覚悟はあったと。

syouryu:というより、やるしかなかったからやったという感じです。(人生の)選択肢を狭めてしまったとは思います。専門学校で実況を学ぼうと思ったのも、正直なところ、仕事にできるとまでは思っていませんでした。ただ、専門学校なら仕事のつながりもあるだろうし、とにかくチャレンジしてみたかった、という思いでした。

──『LoL』以外の実況は考えなかったんですか?

syouryu:当時の専門学校のキャスター専攻には3人の同期がいて、僕が『LoL』メイン、ふたり目はカードゲームメインで『シャドウバース』や『オーバーウォッチ』を、3人目はFPSメインで『VALORANT』と分担していたんです。FPSメインの同期・河野海樹は「VCT」でも実況を務めています。

実際には『VALORANT』などもできますし、河野から『Apex Legends』だけは奪い取れたので(笑)、『LoL』と『Apex』の2つが僕の担当でした。

ただ、こうして振り返ってみると、要所要所の選択肢を経て、なるべくして『LoL』実況に至ったようにも感じますね。

(後編に続く)

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