MOBA 最新情報
【『LoL』パッチノート先取り速報:パッチ25.14編】 攻撃速度アイテム各種にバフを盛り込んだしっかり目なパッチ。ジグス・フィズは復権なるか?

こんにちは! 『リーグ・オブ・レジェンド』(LoL)のライター、ねむしです。
さて、今回も『LoL』リードゲームプレーデザイナーであるMatt Leung-Harrison氏が公開されているパッチ25.14での調整予告と、その内容をまとめてくれているSpiderexe氏のポストや日ごろX(旧Twitter)で発信している情報、そして最新公式情報を正確に翻訳しお届けしている『LoL Times』様を元に、パッチノートの”前段階”である「調整予告」を元にメタを予測していく、「パッチノート先取り速報」をお届けします!
また、本企画で扱うすべてのステータス用語は、公式表記ではなくコミュニティで受け入れられているアルファベット表記に準じます。
- 攻撃力 → AD (Attack Damage)
- 魔力 → AP (Ability Power)
- 物理防御 → AR (Armor)
- 魔法防御 → MR (Magic Resistance)
- 体力 → HP (Hit Points)
- 攻撃速度 → AS (Attack Speed)
- 移動速度 → MS (Movement Speed)
パッチノート25.14調整内容(予定)
パッチノート25.14は日本時間2025年7月16日(水)に配信されます。予告通りかなり小規模な内容にとどまるようです。主な変更点は以下の通りです。
チャンピオンバフ
チャンピオンナーフ
チャンピオン調整
システム調整
システムナーフ
- アジール
- ダリウス
- フィズ
- ジグス
チャンピオンナーフ
- ブラウム
- リー・シン
- パンテオン
- リヴェン
- セト
- ツイステッド・フェイト
- ヤスオ
- ユーミ
- ゾーイ
チャンピオン調整
- クレッド
システム調整
- ルインドキング ブレード
- クラーケン スレイヤー
- ファントムダンサー
- ロッド オブ エイジス
システムナーフ
- 悲壮な仮面
- キーストーン「解放の魔導書」におけるスマイト
Full Patch Preview 25.14!
— Matt Leung-Harrison (@RiotPhroxzon) July 9, 2025
Firstly today, losers queue is not true, we're not intentionally making you lose more games while you're losing (it doesn't even remotely make sense why we would even spend compute time and increase queue times to do that).
We're not matching you on… pic.twitter.com/O3Cs542oMw
AS型ADCの旬が到来か

今回のパッチ予定で特に目を引くのは、AS系アイテムのバフでしょう。まずは例のごとく変更内容から。
クラーケン スレイヤー:バフ
- トータルコスト:3100 >> 3000
- UNIQUE Passive – 打倒
対象の減少体力割合に応じたダメージ補正:100 – 150% >> 100 – 175%
- トータルコスト:3100 >> 3000
- UNIQUE Passive – 打倒
対象の減少体力割合に応じたダメージ補正:100 – 150% >> 100 – 175%
ルインドキング ブレード:バフ
- UNIQUE Passive – ミストエッジ
AAへの追加ダメージ:対象の現在体力の 8%(近接) / 5%(遠隔) >> 9%(近接) / 6%(遠隔)
- UNIQUE Passive – ミストエッジ
AAへの追加ダメージ:対象の現在体力の 8%(近接) / 5%(遠隔) >> 9%(近接) / 6%(遠隔)
ファントムダンサー:バフ
- 攻撃速度:60% >> 65%
- 移動速度:8% >> 10%
- 攻撃速度:60% >> 65%
- 移動速度:8% >> 10%
通常攻撃(AA)主体のチャンピオンが軒並み地位を脅かされているのは、どのアイテムもパワー不足なせいで、“アイテムを購入するごとにパワーを増す効果”を享受できないからでした。
一方で、メレ―(近距離)チャンピオンのほとんど、例えばヤスオ/ヴィエゴ/イレリアなどは決してパワー不足ではない状況にあることから、彼らの地位は現状よりもさらに高まることが予想できます。
そんな彼らでも、「プレート スチールキャップ」「ワーデンメイル」「ブランブルベスト」といった非常に少額の物理防御系(AR)アイテムで序盤のパワーを封じ込められてしまうのが悲しい点です。まだまだ彼らのビルド選択では攻撃速度に偏らせるほどのインパクトはないでしょう。

しかしそれが、ADCとなると話は別です。
今のADCは、ASアイテムが弱い状態で引き起こされる典型的な『AD搭載メタ』です。たいていのチャンピオンはAD中心の完成アイテムを2~3個、チャンピオンによってはすべてのアイテムスロットに搭載します。
そこに飛躍的な一石を投じるのが、ASアイテムが持つ『移動速度』というステータス。「ユン・タル ワイルドアロ―」や「コレクター」「エッセンスリーバー」は、純然たる火力のみで、一切このステータスは存在しません。
ここの差別化を行いながら、継続ダメージを出せるチャンピオンが活躍できると予想します。
具体的には、まずヴェイン。

彼女は現状でも悪くないパフォーマンスをしていますし、今回バフされる上記すべてのアイテムを搭載することも可能な数少ないチャンピオンです。
その観点では、当然アッシュもパフォーマンスを伸ばしそうです。

現状でも「クラーケン スレイヤー→ファントムダンサー」のビルドパスはいい勝率が出ています。ダメージでのキャリーが難しいチャンピオンながら、味方との連携で多様な戦術も取れる上、何よりレーン戦がかなり強力なチャンピオンなのでぜひともピックを前向きにするべきだと思います。
……かといって、ルシアン/シヴィア/ジンクスのような既存のメタADCも依然としてピック可能なのが今のボットレーンの面白いところです。パッチ25.13でもかなりの多様性があると前回お話ししましたが、このパッチではさらに拍車がかかると思われ、いかに①自分のプレースタイルと合っているかということと、②味方とのシナジーを加味した上でのピックが重要になることでしょう。
「ロッド オブ エイジス」政権再来? そしてジグス再実装なるか

今回のパッチでは「ロッド オブ エイジス」(通称「RoA」)のバフも盛り込まれています。
ロッド オブ エイジス:バフ
マナ:400 >> 500
UNIQUE Passive – 時空の超越者
スタック毎のマナ増加:20 (最大200) >> 30 (最大300)
マナ:400 >> 500
UNIQUE Passive – 時空の超越者
スタック毎のマナ増加:20 (最大200) >> 30 (最大300)
マナの数値が上昇するため、カサディン/ライズ/カシオペアらのクラシックな「RoA」ユーザーはもちろん、ビクターやベイガーのような状況によって「ロストチャプター派生」のアイテム(「ルーデン コンパニオン」や「黒炎のトーチ」等)に行かないチャンピオンにとっても有用です。
というのも「ロストチャプター派生」はマナの数値が『600』であり、「RoA」に行った場合はそれより200も少ない数値のため、土壇場でマナが枯渇する場合がありました。それが今後はマナ管理に余裕が生まれるというわけですね。

「RoAが選択肢として残るのは面白い!」、とバランスチームも声明を出しているので、今後もメイジの選択肢のひとつとなり続けるでしょう。相手にアサシンが多かったり、あるいはチームのためにスキルを受け止めて集団戦を開始する動きもできます。
そして、長らくピック率1%以下にとどまり続け、事実上の削除宣告をされていたジグスにようやく救済バフが……!
ジグス:バフ
- Q
ダメージ:85 – 285 + (65% AP) >> 80 – 280 + (60 – 80% AP)
- E
ダメージ:30 – 190 + (30% AP) >> 30 – 190 + (25 – 45% AP)
- R
ダメージ:300 – 600 + (110% AP) >> 300 – 700 + (100% AP)
- Q
ダメージ:85 – 285 + (65% AP) >> 80 – 280 + (60 – 80% AP)
- E
ダメージ:30 – 190 + (30% AP) >> 30 – 190 + (25 – 45% AP)
- R
ダメージ:300 – 600 + (110% AP) >> 300 – 700 + (100% AP)
派手なダメージバフを3カ所にもらいます。特にAPレシオがスキルレベルによって上昇するようになった点は非常に大きく、固有効果が消え、完全に大量にAPを獲得するアイテムと化した「ホライゾン フォーカス」との相性は抜群です。

ジャーヴァンIVやパンテオンといったADファイターがメタなのも追い風です。当然、ボットレーナーとしての起用も問題ないですから、味方のミッドチャンピオンがADの場合はピックを視野に入れられるよう、練度を高めていきましょう!
注目のチャンピオン

今回の調整を受け、新たに浮上してくるチャンピオンは間違いなくフィズでしょう。
フィズ:バフ
-W
クールダウン:7 - 5秒 >> 7 - 3秒
- E
魔力反映率:90% >> 95%
-W
クールダウン:7 - 5秒 >> 7 - 3秒
- E
魔力反映率:90% >> 95%
バフリストに彼の名前があってから、内容がいかほどのものなのかとワクワクしていましたが、まさかクールダウンとダメージの両方にバフが入る形とは驚きました。かなりのパフォーマンス向上が見込めます。

前述のジグスほどではありませんが、彼もゲームから見なくなって随分と経ちます。どうしてもダメージの出力が安定せず、アカリやエコーらに比べると移動速度の上昇を得られるスキルセットではない点も時代に取り残されてしまっている感覚がありました……。
とはいえ、この量のバフであればレーン戦からスノーボールする素地は確実に上昇します。プレーヤー全体に彼の強さが知れ渡る前に使ってしまうのも手です!
まとめ
- ASタイプのADCに、遅めの春、来たる。
- 合わせて「王剣」をはじめとしたASアイテムを採用するファイターの地位が向上の見込み。
- ジグス・フィズの復活。「RoA」の選択肢は継続。
以上がパッチ25.14の先取り速報になります!
予想以上にASアイテムにテコ入れをしてきた印象です。「リーサルテンポ」の調整からしばらく鳴りを潜めてはいましたから、環境の循環にはいいタイミングでしょう。
なお、このパッチ25.14ではクレッドのミニリワーク規模の調整が来る予定です。別記事にて解説をさせていただいておりますので、合わせてごらんください!
【チャンピオンリワーク徹底解説:クレッド編】 切望されていたファイターに向けて、基本性能からスキルまでリデザイン&ビルド解説
https://esports-world.jp/column/51180
また、新チャンピオン『ユナラ』が実装されるパッチでもあります。彼女はクラシックスタイルのADCで、難しい操作を必要としないようなので、さまざまなプレーヤーのニーズに応えられるでしょう。

このビジュアルでありながら、生まれは1400年も昔なのでさまざまなチャンピオンとの掛け合いも楽しめるのも素敵なキャラクターデザインですね。プレーが楽しみです!
ここまで読んでいただきありがとうございました!
それでは、次のパッチ25.15でお会いしましょう!
パッチノート25.14概要(7月16日正式公開)
パッチノート 25.14
https://www.leagueoflegends.com/ja-jp/news/game-updates/patch-25-14-notes/
パッチノート|リーグ・オブ・レジェンド
https://www.leagueoflegends.com/ja-jp/news/tags/patch-notes/
2025 Riot Games, Inc. Used With Permission
掲載情報の著作権は提供元企業等に帰属します。


