FPS・TPS 最新情報
【VALORANT初心者攻略指南】新マップ紹介 〜 長いジップラインで両端をつなぐ 第7のマップ「フラクチャー」〜
『VALORANT』(ヴァロラント)の新マップ「フラクチャー」が2021年9月8日(水)に配信される。今回は、そんな新マップをいち早く体験することができたので、マップの概要とおもな特徴を紹介していこう。
フラクチャー
「フラクチャー」は日本語で言うところの「割れ目」や「断口」を意味する。その名の通り、マップは中央を境に大きく分断されているのが特徴だ。
![](https://esports-world.jp/images/upload/2021/09/c715ee17f4cb5f135f16a51b7ea1767a.jpg)
ディフェンダーのスポーン位置がマップ中央というのも今までにない試み。アタック側スポーンはマップ下部にあるが、アタック側ブリッジというのがマップ上部にあるのがわかる。
![](https://esports-world.jp/images/upload/2021/09/8a839b4531d7c7af5ec96615daaee8d5.jpg)
▲購入フェーズ時の境界線はこんな感じ。オーブが4カ所にあるのも大きな特徴だ
![](https://esports-world.jp/images/upload/2021/09/0829630222798ab49fb0e27dba769de9.jpg)
▲真上からみるとこのような映像になる。左右で雰囲気ががらりとかわっているのがわかる。そんなところがまさに「フラクチャー」だ
![](https://esports-world.jp/images/upload/2021/09/7a2be13cf1ea5c33af155b8c1e06fe38.jpg)
▲青い亀裂を境に、森と砂漠に分かれている
ではここからは、実際にどのような地形をしているのか、プレイレポートもかねて紹介していこう。
上下からはさみうちができるアタッカーサイド
アタッカーサイドの最大の特徴は、なんといっても中央をつなぐ長いジップライン。これにより、上下2分した進行が可能になっている。ジップラインは購入フェーズ時にも使用可能なので、あらかじめどちらから攻めるかを決められる点も強みだ。
![](https://esports-world.jp/images/upload/2021/09/d419392b446f69726c6cc2a5d9293edb.jpg)
▲ジップラインで移動中は途中で飛び降りたり引き返すことはできない。戻りたい場合は、反対側に着地してから、もうひとつのジップラインを利用しよう
境界線が狭く、購入フェーズ時に移動できる範囲がせまいが、このジップラインを使ってディフェンダーをゆさぶることが勝利への近道になっているようだ。
2階構造になっているAサイト
Aサイトのスパイク設置箇所は2階構造になっていて、やや見渡しのいい2階部分と、射線が通しにくい1階部分がある。比較的安全に設置できそうな1階部分に設置するか、遠目からのリテイク阻止を想定して2階部分に設置するか——。状況に応じて選択が分かれそうだ。
![](https://esports-world.jp/images/upload/2021/09/9eb6c98094bf5dcac69421d41d8f1656.jpg)
▲『CS:GO』のInfernoのようなNukeのような、そんな雰囲気をかもしだしているAサイト
![](https://esports-world.jp/images/upload/2021/09/544ef566b5dc8fb641695a6c034ee6ef.jpg)
▲2階部分の角にはL字の壁があり比較的安全に設置できるが、壁が薄いため壁抜きされる危険がある
![](https://esports-world.jp/images/upload/2021/09/1c6ef3682fae21358344f163c852b49b.jpg)
▲1階部分の角ならばスパイク解除に来た敵を遠くから阻止しやすいような印象だ
![](https://esports-world.jp/images/upload/2021/09/58f4eacae09149025e3c4ada8d953ab6.jpg)
▲階段付近のくぼみ。なんとしてでも安全に設置したいときにはここがいいかもしれない
開けた空間が目立つBサイト
比較的見晴らしのいいBサイト。アタッカー側ブリッジからBタワーに進入してこっそり設置するとか、なんとなくBタワーが肝になりそうなイメージだ。
![](https://esports-world.jp/images/upload/2021/09/e8baacf3275a43793a4355379d11ef4e.jpg)
▲木箱があるだけのシンプルな形状。奥側に比較的安全なポイントがある
![](https://esports-world.jp/images/upload/2021/09/e736e69119234d88b05e4e1c9a117e66.jpg)
▲リテイク阻止にはもってこいな雰囲気がある木箱裏の省スペース
![](https://esports-world.jp/images/upload/2021/09/a9e8a3d9f4c3bd72caf35097cf596a4b.jpg)
▲設置までは安全にいけそうなBサイト奥。狙われる射線が少ないのが強み
よりいっそう情報共有が重要視されそうなディフェンダーサイド
先述したように、「フラクチャー」のディフェンダーサイドはマップの中央。まさに四方八方からの進入に備えなければならないため、目視はもちろん音による索敵も重要視されそうだ。
![](https://esports-world.jp/images/upload/2021/09/898125edc1726b33c58064421e283dd1.png)
▲購入フェーズ時にのみ読むことができる、メールのようなもの。先行プレイでは2カ所ほどこういったものを発見できた。なお、アタッカーサイドには社員カードのようなアイテムが落ちていた
ドアとドロップからの進入に備えたいAサイト
Aサイトはメインとなる通路のほかに、ロープを使ってショートカットができるAドア、アタック側ブリッジから裏をとれるAドロップの守りがキーとなりそうだ。
![](https://esports-world.jp/images/upload/2021/09/31826a913978fc86c0674b2bac17ddff.gif)
▲プレイヤーが近づいたり、アビリティーのオブジェクトが近づくと開くAドア。離れると一定時間後に閉まるタイプだ
![](https://esports-world.jp/images/upload/2021/09/a086496326e2aa95fe9eeb10e4ddec22.jpg)
▲中央の赤い部分がAドロップからの進入経路。ここに「トラップワイヤー」を仕掛けたり、「スパイカメラ」で情報を入手したりしたいところ
![](https://esports-world.jp/images/upload/2021/09/2311a91940cc983b545e33d16b47c731.gif)
▲AサイトからAドロップへの段差は高いので、通常のジャンプでは届かないが、近くの木箱からジャンプしてジャンプ中に方向を曲げれば上ることができる
ブリッジとメインをつなぐトンネルに気をつけたいBサイト
Bサイトで気をつけたいのが、アタック側スポーンとアタック側ブリッジをつなぐBトンネルだ。ディフェンダー側からは目視が難しく、死角になりやすいポイントだと感じた。
![](https://esports-world.jp/images/upload/2021/09/be3b429cfc86399465d319b49309e5a1.png)
▲ジップラインを使わずにマップ中央を行き来できるトンネルは攻略の要になりそうだ
あくまで初見での感想なので、憶測の域を出ないが、要所のポイントをまとめてみた。
デベロッパーコメントシート
最後にデベロッパーのコメントを紹介しよう。
——フラクチャーをデザインする際に目標としたことは何ですか?
Joe Lansford(レベルデザイナー):このマップは「もしも」というシンプルなアイデア、もっと具体的に言うと、「アタッカーがディフェンダーを挟む形で、マップの両端からスタートできたら?」という疑問から出発しました。
![](https://esports-world.jp/images/upload/2021/09/3046f8b6d8545bd8ef378cbf7a25af86.png)
例えば中立スペースの活用方法など、私たちはとにかくプレイヤーの皆さんに固定観念を捨ててもらうこと、そしてこのマップ独自の課題を提供することを目指していたのです。そのため、先述の「もしも」の実現に全力を尽くすことを目標としました。H字型のレイアウト、中立スペース、ジップラインなど、すべてがその核となるアイデアを支えるためにデザインされています。
——フラクチャーをデザインするにあたって、何からインスピレーションを得ましたか?また、このマップで伝えたい重要なコンセプトは何ですか?
Joe Lansford(レベルデザイナー):少し変わっているかもしれませんが、このマップのゲームプレイは『ロード・オブ・ザ・リング』における「ヘルム峡谷の戦い」がインスピレーションの源となっています。オークの軍勢によって門が破壊されようとしている中、アラゴルンとセオデン(それと生き残った兵士たち)は反撃に打って出ようとします。
![](https://esports-world.jp/images/upload/2021/09/c3ff49b7616a54beeb1ae31057c1ff22.png)
「怒りを持って敵を打ち倒し、赤い夜明けを迎えよう!」そこに反対側の山からガンダルフとローハンの騎兵軍が突撃していきます。ディフェンス側のプレイヤーがAサイトとBサイトに分かれて形勢を逆転し、むしろアタック側が追い詰められる状況は、いつもこのシーンを思い出させるのです。
Brian Yam(リードアーティスト):映像面の開発に際しては、マップの両サイドでまったく異なるビジュアルを提示して対比させることで、何らかの事故によって時間軸に亀裂が生じ、そこから分岐(フラクチャー)が発生してしまったことを暗示しようと考えました。
「秘密の実験が思わぬ結果を生んでしまった」という物語にさらに厚みを加える、ユニークなビジュアルを作り出したかったのです。
![](https://esports-world.jp/images/upload/2021/09/7415a47e1616efdec79e5bb68aaecbba.png)
Aサイトは不毛の砂漠と朽ち果てた研究施設の廃墟となっており、それとは対象的にBサイトは樹木が生い茂り、研究施設を覆い尽くしています。マップ中央の建物内には粒子加速器があり、プレイヤーはその下をジップラインで通り抜けられるようになっています。
「フラクチャー」はデザイン的にも特殊なマップですが、私たちはそのユニークさをビジュアル面からも強調したいと思ったのです。両サイドに配された対照的なビジュアルは、「ここで起きた出来事と、その悲惨な結末」を想起させ、プレイヤーは視覚面から物語を楽しむことが可能です。また、視覚情報とコールアウトの観点からも、対照的なビジュアルは位置関係の把握に役立つようになっています。
David Nottnigham(クリエイティブディレクター):ストーリー面で言うと、プレイヤーの皆さんに「VALORANTの世界で起こっている戦い」への理解を深めてもらえるような舞台を作ろうと考えました。シネマティックトレーラー「Duality(二重性)」で、もう一つの地球の存在が明かされた後だったので、この二つの世界の間で起きている戦いをもう少しだけ見せることにしたのです。
![](https://esports-world.jp/images/upload/2021/09/3af4983716773eb5aab1a4cbb3aca33e.png)
この戦いが実はそれほど単純な構図ではないことが、この「フラクチャー」で分かってくるのではないでしょうか。過去のマップと同様、このマップにも「一体VALORANTの世界で何が起きているのだろう」とプレイヤーの皆さんに考察してもらうための材料を、随所に散りばめてあります。
——他に何かプレイヤーに伝えたいことはありますか?
Brandon Martynowicz(プリンシパル エンバイロメントアーティスト):このマップのどこかに、計10匹の「戦略ベア」が隠されています。ぜひ探してみてください。
![](https://esports-world.jp/images/upload/2021/09/d0aa11303dec9a4f804358f2935724cf.jpg)
David Nottnigham(クリエイティブディレクター):現在の地球と、そこに自分たち側のVALORANTエージェントを送り込んでくる謎に満ちた「もう一つの地球」との戦いを示す時系列上で、このマップは重要な役割を果たすことになります。そのため、環境や視覚面でのストーリーテリングに力を入れ、考察好きなプレイヤーの皆さんに、この戦いの謎をさらに深く紐解く手がかりを用意しました。
■フラクチャーの謎を探れ//オフィシャルマップティーザー - VALORANT
まとめ
今回は先行プレイのレポートもかねて、新マップの「フラクチャー」について紹介しました。挟み込むようなアタッカーの攻めをどのようにディフェンダーが阻止するのか。今までにない新しい糸口が開発されるのか——。「フラクチャー」の配信は2021年9月8日(水)。どんな戦いが繰り広げられるのか、今から楽しみです。
© 2020 Riot Games, Inc. All Rights Reserved
VALORANT:https://playvalorant.com/ja-jp/
Twitter:https://twitter.com/VALORANTjp
掲載情報の著作権は提供元企業等に帰属します。