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NORTHEPTIONはFunPlus Phoenixに敗北!1勝2敗で幕を閉じる【合同カンファレンス】

2022年7月14日 08:00配信
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今年2度目の世界一を決める『VALORANT』の国際大会「VCT Stage2 Masters Copenhagen 2022 」が2022年7月10日(日)からスタート。日本代表として出場した🇯🇵NORTHEPTION(以下、🇯🇵Nth)は、韓国の強豪🇰🇷DRX VS(以下、🇰🇷DRX)と戦い、0:2で敗退。敗者復活戦では熱戦の末、🇹🇭XERXIA(以下、🇹🇭XIA)に勝利。プレイオフ進出に王手をかけた。

しかしDay4の🇨🇳🇪🇺FunPlus Phoenix(以下、🇨🇳🇪🇺FPX)戦では、熟練された戦術に強気な撃ち合いに圧倒され0:2で敗退。🇯🇵Nthの「VCT Stage2 Masters Copenhagen 2022 」はここで幕を下ろす形となった。

今回は試合直後に合同カンファンレンスを実施。その様子をお届けしよう。

▲左から、BlackWiz(ぶらっくうぃず)選手、Derialy(でりありー)選手、JoXJo(じょじょ)選手、meteor(めてお)選手、bail(ばいる)コーチ、xnfri(ぜんふ)選手

すべてにおいて相手が上手だった🇨🇳🇪🇺FPX戦


——本当におつかれさまでした!

一同:ありがとうございます!

——残念な結果となってしまいましたが、とてもいい試合だったと思っています。試合を終えた今のお気持ちをお聞かせください。

BlackWiz選手:🇰🇷DRXにリベンジしたいという気持ちがあった中、🇨🇳🇪🇺FPXに負けてしまって本当に悔しいです。ただ、初めて世界大会に出場できて本当に楽しくて幸せな時間を過ごせました。後悔なく楽しめたかなと思っています。

▲BlackWiz選手

——🇯🇵Nthはフラクチャーの勝率がそれほど高くはありませんでしたが、それでも1マップ目にフラクチャーをピックした理由はなんだったのでしょうか?

bailコーチ:スクリムで多くの練習をしていたこともあり、フラクチャーにはかなり自信がありました。スクリムをやっていて、選手たちが本当に自信を持っていたのも理由のひとつですね。

▲あと一歩というラウンドが多かった1マップ目のフラクチャー。7ラウンド目では、Derialy選手の時間稼ぎでxnfri選手のガチ解除をサポートするも、勝負勘の強いShao選手に1on2クラッチをされてしまう。あと0.5秒で解除できそうだったという悔しいラウンドだ(https://youtu.be/cCLiC-EwTLQ?t=3337

——1マップ目、2マップ目共に、あと数ラウンドというところで負けてしまった試合でしたが、どのような部分で差が開いてしまったと感じましたか?

xnfri選手:🇨🇳🇪🇺FPXの方が個人個人の撃ち合いの能力が優れていたところだと感じています。状況的に有利な状況でもフィジカルの強さでラウンドを落としてしまったこともありましたしね……。

▲2マップ目のアセントではリテイクに向かった🇯🇵NthをShao選手の4キルで壊されてしまう。フィジカルだけでなく、アビリティーの使い方、壁抜きの位置、心理戦とすべてが神がかっていたラウンドだ。(https://youtu.be/cCLiC-EwTLQ?t=6297

——配信視点ではShao選手のフィジカルの強さが際立っていました。実際に撃ち合いをして見て、どのようなところに強さを感じましたか?

meteor選手:単純にエイムが強かったです。普段私も自信を持って戦うタイプなのですが、試合を振りかえると「世界には、自分よりも強い選手がたくさんいる」と感じました。もうちょっと成長しなければならないと感じましたね。

▲meteor選手

——IGL(試合中の指示役)として、今回の試合で次なる課題はできましたか?

JoXJo選手:まずチームメンバーがここまで戦い抜いてくれたことに感謝しています。これからは、相手の戦略やマクロ面での立ち回りを素早く判断して、カウンターが出せるように集中して上位のトーナメントにつなげたいと思っています。

——先日の試合の疲れは影響した?

JoXJo選手:前の試合で少し疲れていたということもありますが、前の試合の勢いが🇨🇳🇪🇺FPX戦につながったということもあります。なので、結果的にそれほど影響はなかったと感じています。

▲JoXJo選手

——日本のファンからのプレッシャーはプレイに影響しましたか?

xnfri選手:確かに影響はありました。選手としてファンの期待に常に応えようとすることは、本当に難しいことです。ただ、思いがけない応援によって、プレイに影響を与えてくれます。なので全体的に見れば、プレッシャーというのはマイナスにはなっていませんね。

▲アセントでは1on3クラッチで配信を沸かせたxnfri選手。キレのあるエイムと士気を高めるガッツポーズはファンにとってはうれしいシーンだ(https://youtu.be/cCLiC-EwTLQ?t=6844

——今回、Mastersを通して多くの経験が得られたと感じています。チームとして個人としてどのように成長できたと感じていますか?

BlackWiz選手:世界大会では普段戦ったことのないチームと対戦したりスクリムをしたりできたので、流行のメタや個々の撃ち合いなど多くのことをチームとして学ぶことができました。個人的には「自分がどこまで通用するか」とか、スクリムを通じて「どのようにプレイをしたらいいのか」という部分が世界大会を経験する前よりも明確になった気がします。

——次回は「VCT 2022 Champion’s」への出場をかけたLCQ(最後の敗者復活戦)が数カ月後に控えています。韓国や中国のチームや、🇯🇵Crazy Raccoonなどのチームと戦うことになるわけですが勝算はありますか?

xnfri選手:今回の経験は、僕たちの自信につながりました。LCQで優勝して「VCT 2022 Champion’s」に出場できる可能性は十分にあると思います。チームがどれだけやれるか楽しみです!

▲左からxnfri選手、bailコーチ

bailコーチ:帰国したら1日か2日くらい休んで、少し休もうと思っています。そしてLCQには100%の力で臨みます。もう無駄な時間はありません。次のイベントに向けて準備するのみです!

——ありがとうございました!

———

初戦の🇰🇷DRX戦から見違えるような立ち回りで🇹🇭XIA戦を勝ち取った🇯🇵Nth。しかし、世界の壁は高く🇨🇳🇪🇺FPX戦では惜しくも敗退してしまった。しかし、「全力で楽しむ」という彼らの課題は達成できたのではないかと配信を見て感じた。

▲Derialy選手

ラウンドを取られ追い詰められていても、笑顔や声援でチーム全体の雰囲気はとても良かった。「うわぁああ!」とため息が出るような負け方をして悔しい思いをしていても、ひとたび彼らの表情を見れば「よし、次!」と気持ちを切り替えて応援できたファンも少なくないはず。

初めての国際大会で1勝というのは日本代表として大いに貢献といえるし、なによりここで得られた経験は次に生かされると思うと、まだまだ伸びしろは十分にある。

『VALORANT』の公式大会は、最後に今年一番の最強チームを決める「VCT 2022 Champion’s」が待ち構えている。最後の出場枠をかけた最後の敗者復活戦「Last Chance Qualifier」(LCQ)で彼らがどのようなプレイを見せてくれるのか——。ひと皮むけた彼らの活躍をぜひ期待したい。

【番外編】フランチャイズリーグについて

——来年の『VALORANT』公式大会「VALORANT Champions Tour 2023」にフランチャイズリーグを導入する話がでていますが、アジアの『VALORANT』シーンにどのような影響が及ぼされると感じていますか?

※フランチャイズリーグ:出場チームを固定するリーグ。『リーグ・オブ・レンジェンズ』ではすでに採用されている

bailコーチ:フランチャイズモデルがアジア全体をカバーすることはわかっていますが、まだ詳細がわかっていませんし、私たちもチームのひとつに選ばれていないので、今のところ何ともいえません。

なお、Riotの公式noteでは選手の裏側に密着した特別インタビューが公開されている。選手のよりディープな一面が見られるので併せてチェックしてほしい。

BACKSTAGE(Riot 公式note):
https://note.com/backstage_riot/

BlackWiz選手Twitter:
https://twitter.com/BlackWiz_csgo

Derialy選手Twitter:
https://twitter.com/derialy

meteor選手Twitter:
https://twitter.com/Meteorvlrt

JoXJo選手Twitter:
https://twitter.com/JoXJo_by

xnfri選手Twitter:
https://twitter.com/xnfri_

bailコーチTwitter:
https://twitter.com/bailvlrt

JUINマネージャーTwitter:
https://twitter.com/JU1N_vlrt

配信アーカイブ
Twitch:
https://twitch.tv/valorant_jpn

YouTube:
https://youtube.com/c/VALORANTjp

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【井ノ川結希(いのかわゆう)プロフィール】
ゲーム好きが高じて19歳でゲーム系の出版社に就職。その後、フリーランスでライター、編集、ディレクターなど多岐にわたり活動している。最近はまっているゲームは『VALORANT』。

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