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強烈な成功体験は成長の妨げ!? マスターの先へ行くために反省してみた!【ストーム久保の俺と『オーバーウォッチ2』でリグループしろ! 第3回】
eSports World読者のみなさん、どうも! 広島TEAM iXA所属のストーム久保です。
『オーバーウォッチ』(以下、『OW』)は発売された2016年から遊んでいましたが、先日ついに人生で初めて「マスター」へ到達することができました!
これも『オーバーウォッチ2』(以下、『OW2』)になったことで人口が増えた影響と、使用ヒーローの「レッキング・ボール」が強化されたおかげです。
……なんて今では冷静に考えられますが、マスター到達直後は勘違いしまくりでした。
長年やってきた経験が一気に開花したのか? もしかして私、うまいのかも……? このまま次のランクの「グランドマスター」到達も楽勝だ!
予想よりも早くマスターに到達したことで天狗になり始めた久保ですが、鼻が折れるのも早かったです。
マスター帯は甘くない! めっちゃ息苦しい!!!
ダイヤモンド帯まで通じていたはずの戦法が全く通じなくなり、それまであった勢いが嘘のように連敗しました。今はただただ自分の実力がランクに伴っていないと痛感させられる毎日を過ごしています。どうやら私はまだ『OW2』を何も理解していなかったようです。
そこで今回のコラムでは、「マスター帯で思い知った自分の間違いと反省」をテーマに執筆してみました。
せめて私と同じようにランクマッチで悩んでいたり、まだ間違いに気がついていない人たちの糧になったら幸いです。
ちなみに前回の最後を、「ドゥームフィストについて書きます!」と締めましたが、「ドゥームフィスト」は絶賛苦戦中なので次回以降に持ち越させてください。あのヒーローは難しすぎますわ!
マスターまで連れてきてくれた最強ハムスター「レッキング・ボール」
マスター帯で思い知ったことは、「『OW2』は5対5で戦うチーム戦」だということです。
冗談ではなく、私は本気で「チーム…せん……?」って感じで何も理解していませんでした。その原因は、「レッキング・ボール」で成功体験しかしてこなかったからでしょう。
「レッキング・ボール」というヒーローは、高い機動力と強力な防御アビリティを持っていて、後衛を荒らしたり孤立している相手を倒すのに特化した性能をしています。しかし、攻めが強い反面、アビリティは自己強化か攻撃技しか無いので味方を守る動きは苦手です。
「ラインハルト」や「シグマ」のように味方を守りながら前線を押し上げるのではなく、攻めることで自分に攻撃や視線を集めさせて、味方が動きやすくなるような立ち回りが求められます。
操作難易度が高いうえに『OW2』シーズン3までは天敵の「ソンブラ」をぶつけられると簡単に対処されてしまうため、ヒーローの中では評価が低い方でした。
しかし、2023年2月7日に入ったアップデートで「レッキング・ボール」は強化されて、逆に「ソンブラ」が弱体化されたことで一躍環境ヒーローへ躍り出ます。
もう最高ですよ、強化後のハムスター。
もともと高かった生存能力に拍車がかかり、味方が誰でどんなヒーローであろうが、敵がどんな構成だろうが関係なく単身で動ける自由さを手に入れます。
ただひたすら突撃→防御アビリティ発動→離脱して、体力を回復させたら再度突撃を繰り返すだけで敵チームが壊れていく様は爽快でした。しかも相性がいいヒーローをぶつける「アンチピック」をされても、複数人で一斉に攻撃されなければ落ちない硬さも備わっています。
ちなみに味方が狙っている敵を一緒に狙うことを「フォーカスを合わせる」と言うそうです。
この「タンク」としての役割やチームとの連携を考えず、味方チームが壊滅する前に敵チームを壊滅させるやり方で勝てていました。
「雑に動いている気がするけど、勝っているからヨシッ!」
私は自分の考えが間違っていると気がつかないまま、マスター帯での試合でも同じように動いて現実を知ります。
『OW2』はよぉ……1人で勝てるほど甘くねぇんだ!
やっぱマスターってすごいんだなって、みんなしっかり対処してくるんですよね。
例えば……
- 「レッキング・ボール」に対してフォーカスを優先的に合わせてくるので、単身で突撃すると離脱できずに落とされる
- アンチピックをする際は1人ではなく複数人でやるので、何もできずに処理されることも
- 「レッキング・ボール」は放置され、さっさと味方本隊に当たり合いを仕掛けらてしまう
すぐに落とされるし、動きづらくされるし、味方は「タンク」不在で戦う時間が長くなるので試合には当然勝てなくなります。
もちろん味方から「tank diff」(訳・タンクに差があんじゃね)と言われますし、自分が悪いので言い訳すらできません。
マスター帯のみなさんに完全にわからせられて、私はようやく『OW2』がチーム戦だということを思い知ります。
1人では勝てないからこそ、連携やお互いを尊重することが重要なゲームなのだと理解しました……。
成長するには反省から学ぶ
間違いを認めたのなら、次は失敗を糧に成長しなくてはいけません。そこで現在は連携を最優先に考えてプレイするようにして、以下のやり方を試しています。
(1)ラジオチャットを使う
『OW2』にはラジオチャットというものがあり、定型文を選択することで味方と簡単なコミュニケーションができます。
「回復要請」は自分の位置を味方に知らせることが可能で、「カウントダウン」は味方とタイミングを合わせるのに使えるので非常に重宝する機能です。
他にも「挨拶」「集合」「撤退」などもありますが、中でも私は「ありがとう」が最重要チャットだと考えています。
回復をもらった時やフォーカスを合わせてくれた時に毎回送ることで、チームの雰囲気が良くなって勝率が上がります! 確証はありませんが、きっと勝率が上がっています!
ちなみにチームメンバーと音声でコミュニケーションできる「ボイスチャット」もあるのですが、知らない人と話すのが怖い私はラジオチャットで済ませたい派です。
(2)ピンを立てる
『OW2』から追加された「ピン」は、敵やトラップの位置を味方の画面にだけ示すことができるので情報共有ができます。
また、自分が攻撃したい敵にピンを立ててフォーカスを合わせるように意思表明することも可能。使い道が非常に多い神機能なので、使いこなせるように練習中です。
(3)味方のコンセプトに合わせる
味方の選んだヒーローと同じ方向性のヒーロー、もしくは活かしやすい性能のヒーローを選ぶようにしました。
例えば遠距離と中距離戦が得意な「キャスディ」や「ソルジャー76」を味方が選んだら、盾を使って安全に攻撃できるスペースを作れる「ラインハルト」か「シグマ」を選択。
味方が敵にまとわりつく「ゲンジ」「トレーサー」「ソンブラ」だったら、同じく機動力がある「ウィンストン」を選択して、味方の動きになるべく合わせます。
サポートが「モイラ」と「ルシオ」だった場合は、回復量が少ないので攻撃特化の構成にするために「レッキング・ボール」でガンガン攻めました。
とにかく味方を活かすように動いていたら、味方に活かされることも増えていって『OW2』の真髄を垣間見た気がします。
マスター帯で対処され続けて使うのが億劫になっていた「レッキング・ボール」も、チームの構成次第では活躍できるので経験しておいて良かったです。
以上の試みのおかげで、マスター帯でも徐々に勝てるようになりました。この調子で知識を深めながら勝率を上げていって、ゆくゆくは「グランドマスター」に到達したいですね!
ということで、今回はここまで。
2023年4月12日から、『OW2』はシーズン4になります。
一部のヒーローにバランス調整がおこなわれたり、新ヒーローが追加されることでまた環境が変わるかもしれませんが、ついていけるように今後もやり込んでいく所存です。
オーバーウォッチ2 公式:https://overwatch.blizzard.com/ja-jp/
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