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【VALORANT】Masters TokyoでDRXがEG戦でまさかのストレート負け!勝敗を分けた要因を両チームコーチが語る!【試合直後インタビュー】
6月11日(日)から開幕した『VALORANT』の国際大会「VALORANT Masters Tokyo」。6月12日(月)のDay2ではMatch2が行われ、アメリカの🇺🇸Evil_Geniuses(以下、🇺🇸EG)と韓国の🇰🇷DRXとの試合がスタート。
筆者はPacificリーグから追いかけ続けている🇰🇷DRXの現地取材に行ってきた。結果は残念ながら0:2で🇰🇷DRXが敗北となり、個別インタビューは実施できなかったが、代わりに合同インタビューの模様をお伝えしたい。
ほかのチームのお手本になり続けることは避けたい——
🇰🇷DRX 合同インタビュー
——まずは試合おつかれさまでした。今日は相手の対処がうまかったとのお話がありましたが、特にどんな点で相手の対処がうまかったと感じましたか?
stax選手:相手チームが万全な準備してきたこと。そしてできる限りのベストなプレイをして、それがほぼ完ぺきに僕たちのカウンターになっていた点がうまかったと感じています。
——🇺🇸EGはヘイヴンがそれほど得意というわけではないと思うのですが、ヘイヴンではなくアセントを選択した理由を聞かせてください。
termiコーチ:🇺🇸EGのヘイヴンもアセントも同じぐらいだと思っているので、我々が自信のあるほうを選びました。
——今回、やはり戦略的な部分で対策されてしまっていたと思うのですが、EG戦の戦略的な部分での方向性はどんなものだったのか教えていただけますか。また、グループステージ最終戦に向けてどのように準備していきますか。
termiコーチ:最近はコミュニケーションや即興的な対応などを練習しています。戦略的な部分においては、いつでも(戦略を)練られるコーチ陣がいるので心配していないです。
——長い間🇰🇷DRXがメタの先駆者として認められていましたが、国際大会では多くのチームがどうやって🇰🇷DRXにカウンターするかというのを攻略し始めている気がします。どうすれば克服できると考えていますか。
termiコーチ:逆に、すべてのチームが我々の作戦や戦略をコピーしているのを見て、ほかのチームのいいお手本になるのは正しい方向性ではないと考えました。なのでそうならないように努力しており、自分たちにしかできない戦略でやっていこうとがんばっています。
——今日は撃ち合いで負けていたという意見やミスが多かったという指摘もありました。1マップ目で🇺🇸EGに戦略が対策されていると感じたなら、2マップ目で戦略を変えられるとも思うのですが、どのように対処しようとしましたか。
termiコーチ:今日の総評としては、🇺🇸EGがプレイはもちろん、うちのチームの分析を非常にうまくやってきたと考えています。
ただ、フラクチャーでの撃ち合いはそれほど負けていなかったように感じました。アセントでは、相手がディフェンダー側の時にいい戦略を立ててきたと思います。我々としてもわかりきっている戦略だったものの、久しぶりにやられたので瞬時に対応ができませんでした。今回は相手がうまかったと、相手を褒めるしかないですね。
——🇰🇷DRXは日本で一番といっていいほど人気のある海外チームであり、会場の熱い応援も感じたのではないでしょうか。日本のファンの皆さんに向けてメッセージをお願いします。
Rb選手:韓国チームであるにも関わらず、日本のファンの皆さんが僕たちのことを応援してくれているのはすごくありがたいです。試合会場でも僕らに向けた声援がより大きくて本当に感謝しかないです。今回🇺🇸EG相手に負けてしまいましたが、次の試合では僕らが勝つところをお見せするつもりです。
Foxy9選手:がっかりさせてしまってすみません。負けている状況にも関わらずラウンドを取るたびに歓声を上げてくれて、本当に感謝しています。
次は、今できていないことや、緊張でうまくやれていないことを修正して戻ってきます!
——ちなみに日本は今ちょうど梅雨で湿気が多い季節なので、手汗を拭いている選手たちの姿も見られるほどでした。🇰🇷DRXの皆さんは、湿度の高さでコンディションに影響を受けたりしましたか。
BuZz選手:湿度に関しては、コンディションに影響はあまりなかったです。僕たちはコンディション調整もしっかりやっていますし、ホテルから試合会場への移動もすぐにできるので梅雨の影響はそれほど受けていないですよ。
——ありがとうございました!
🇰🇷DRXは完璧がゆえに対策しやすい部分があった——
🇺🇸EG potterコーチインタビュー
以下は、韓国eスポーツ専門メディアFOMOSのkenzi記者がEGのpotterコーチに行ったインタビューの一部の翻訳である。
実はpotterコーチは韓国系アメリカ人で韓国語が少しできるため、eSports Worldでも合同インタビューで質問を準備していたが、🇺🇸EGがアメリカチームであるため、韓国語でのインタビューが実現しなかった。そこでkenzi記者が別途インタビューした音源を分けてくださることになり、potterコーチが直接韓国語で話した部分をメインに一部を載せさせていただく運びとなった。日本の皆さんにも楽しんでいただけたら幸いである。
——まずは勝利の感想をお願いします。
potterコーチ:とてもうれしいです。我々は🇰🇷DRXが素晴らしいチームだと思い、長いあいだ試合を見てきて学んできました。そのおかげで🇰🇷DRXについて知っていることも多く、準備ができていたという感じでした。
——では、今日の試合をどのように準備したのでしょうか。
potterコーチ:🇰🇷DRXは完璧にプレイしようとするチームだと思います。ですが、そのせいで時々あからさまなプレイが出るので準備しやすいという面はありますね。
——今日はBoostio選手の活躍が素晴らしかったですが、コーチとしてはいかがでしたか。
potterコーチ:プロゲーマーになってまだ日が浅く、経験の足りない選手なのですが、国際大会という大きなステージで自信を持っていいプレイを見せてくれたことはチームにとって非常にいいことですし、Boostio選手がうまくやり続けてくれたらトーナメントの高いところまで行けるんじゃないでしょうか。
——最後にDemon1選手が3キルを決めたときの心境はどうでしたか。
potterコーチ:ヘブンからもメインからも敵が来ている状況だったので、負けたと思いました。
スパイクを設置したことでアルティメットが発動可能になったのですが、Demon1選手はそれに気づいていなくて、Boostio選手が「ウルト使え」とコールしたんです。
練習の時に「もったいぶらずにドラマチックなシーンをつくれ」といってきましたが、その言葉通り、(アルティメットスキルを)もったいぶらずに使ってくれたので「勝った」と思いましたね。
——ありがとうございました。
———
筆者にとってはこの日が初めての「Masters TOKYO」現地取材となったが、DRXを応援する日本人ファンの多さを改めて目の当たりにした。それだけに今回の取材への気合いもかなりのものだったが、結果は敗北。それでも合同インタビューに現れた彼らは、日本でのイベントや韓国でのPacificリーグで会ったときと変わらぬいつもの🇰🇷DRXだった。近くの席の選手にカメラを向けると、笑顔でポーズをとってくれるなどファンサービスもいつもと変わらない。
次の試合で必ず勝って、その変わらぬ姿を見せ続けてくれることを切に願っている!
© 2023 Riot Games, Inc. Used With Permission
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【スイニャン プロフィール】
韓国在住時にeスポーツと出会い、StarCraft: Brood Warプロゲーマーの追っかけとなる。帰国後、2009年ごろからさまざまなWEBメディアで取材・執筆活動を開始。また、語学力を生かして韓国人選手のインタビュー通訳や翻訳などの活動も行っている。自らはゲームをほとんどプレイせず、おもにプロゲーマーの試合を楽しむ観戦勢。 Twitter:@shuiniao
韓国在住時にeスポーツと出会い、StarCraft: Brood Warプロゲーマーの追っかけとなる。帰国後、2009年ごろからさまざまなWEBメディアで取材・執筆活動を開始。また、語学力を生かして韓国人選手のインタビュー通訳や翻訳などの活動も行っている。自らはゲームをほとんどプレイせず、おもにプロゲーマーの試合を楽しむ観戦勢。 Twitter:@shuiniao
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