FPS・TPS 最新情報
【Red Bull Home Ground直前全8チームインタビュー】世界の強豪チームが国技館に集結!——日本初開催の「Red Bull Home Ground 2023」まもなく開幕!
2023年11月3日(金)〜5日(日)にかけて開催される『VALORANT』のオフシーズン公式大会「Red Bull Home Ground(以下、RBHG)」。
すでに招待が決まっている🇯🇵ZETA DIVISION(🇯🇵ZETA)や、先日行われたRBHG日本予選を優勝した🇯🇵FENNEL(🇯🇵FL)、VCT 2023 Masters Tokyo優勝の🇬🇧FNATIC(🇬🇧FNC)など8チームが出場。そうそうたるメンバーが両国国技館に集結した。
今回はそんな8チームが開催前にもかかわらずインタビューに応じてくれたので、その様子をお届けしよう。
🇯🇵ZETA DIVISION(🇯🇵ZETA)
——先日発表があった通り、hiroronn選手・Yuran選手といったアカデミー出身の選手が新加入しましたが、この加入の決め手は何でしょうか。
SugarZ3ro:フィジカルが強く、若くて限られたメンバーの中で選んだ結果です。
——コーチやアナリストで新たなメンバーが加入しましたが、どのような変化が見られるでしょうか。
Laz:試合を見てもらったらわかると思いますが、間違いなくいい変化が生まれるんじゃないかな。
——一方で変わらない点はなにかありますか?
Laz:個人が光るシーンというのは、相変わらず見られると思いますよ。
——Red Bull Home Groundでの経験をどのように生かしていきたいですか?
Laz:アカデミー組はオフライン大会の経験を早い段階でしておきたいというのと、新体制になってチャレンジしていることを大会の場を通じて「ちゃんとうまくやれているか」というのを確認しながらやっていきたいと思っています。
——新エージェント「アイソ」についてどう思いますか?
hiroronn:正直そんなに強くはないと思っていて、レイナはHPの回復もできちゃうので、そことの差を付けるのが難しそうだと思いました。
Laz:今のところブリンクのできるデュエリストとの差が大きいので、競技シーンでは難しそうですね。
Yuran:手元がかっこいいので、射撃場では使うかなって感じかな(笑)。
——日本での開催ということで「ヨル」は出そうですか?
Laz:ちょっと出そうな雰囲気はありますね、どこかのチームで(笑)。
——今大会で注目の選手はいますか?
SugarZ3ro:MaKo選手ですね。学ぶべきことがいっぱいあって、基本は90点、たまに150点を叩き出すプレイスタイルなので、そこを自分のものにできればと。
Caedye:僕は100 ThievesのCryoですね。エイムが超綺麗で、ジェットがうまくて、憧れの選手ですね。そんな選手と対戦できると思うとワクワクします。
——最後に意気込みをお聞かせください。
hiroronn:ZETAに入って最初の大会なので、ここでスタートダッシュができるようにがんばりたいと思います。
yatsuka:Depさんの代わりということで緊張はするんですが、がんばります!
Caedye:ジェットで破壊します!
——あれっ、それはネタバレじゃ……?
Caedye:やべっ、まあいっか(笑)。
SugarZ3ro:まあいいんじゃない?
Caedye:じゃあヨルってことにしよう!
🇯🇵SCARZ(🇯🇵SZ)
——ロスターが大きく変化しましたが、変化した点と今までと変わらない点を教えてください。
Fadezis:ブートキャンプの時の空調問題は相変わらずだね。ただ前よりもメンバーの年齢が若くなって、よりエネルギッシュになったかな。まるで幼稚園だよ(笑)。
——現在の課題点はありますか?
Tempura:チーム内のコミュニケーションが英語なのですが、まだまだ英語が喋れるわけではないので、今後は徐々に改善していくと思います。
——今大会で注目する選手はいますか?
Yoshiii:FNATICのDerke選手です。同じデュエリストとして、どのような活躍をするのか楽しみにしています。
MrTenzouEz:FNATICのLeo選手は、昔からリスペクトしている選手です。あとはFENNELのGON選手、一番仲がいい日本リーグの選手ですね。
——MrTenzouEz選手はCREST GAMINGで活躍していましたが、SZに加入して変わったことはありますか?
MrTenzouEz:CREST GAMINGの頃は、チーム面での動きを理解しておらず、フィジカル頼りな面がありました。今はチームメンバーと協力して動くことを学べていると思います。
——両国国技館でVALORANTをすることについてどのように感じますか?
Allen:今のところはゲームに集中しているのでわかりませんが、会場の歓声を聞けば実感すると思います。座布団みたいな席もあるんですよね。観客の皆さんからすると、ユニークな体験かもしれませんね。
——最後に意気込みをお聞かせください。
Fadezis:このチームがどこまでインターナショナルチーム相手に通用するかを見てみたい。そして、自分たちが相手をどれだけ圧倒できるか見てみたいな。
Allen:国際的なチームを相手にしてどこまでいけるかどうかを試してみたいです。あと個人的な目標としては、主にマクロの部分、相手に合った動きをどうしていくかというところを考えて挑みたいですね。
🇺🇸100 Thieves(🇺🇸100T)
——100 Thievesは前回のRed Bull Home Groundの優勝チームですが、その大会が日本で開催されることについてどう思いますか?
Asuna:前回はイギリスでの開催だったけど、この日本という地でプレイできることに、実は前回よりもテンションが上がっているんだ。日本はVALORANTの競技シーンがどんどんと成熟してきていて、ZETAのような日本のチームにも注目しているよ。
——初戦の対戦相手はFUTですね。
NaturE:ヨーロッパではミドルクラスくらいだと思っていたのが、この予選を勝ち上がってきたから凄く強くなったんだと思うよ。自分たちの経験としても、凄くいい相手だと思うね。
Cryo:個々の動きではなく、チームとして戦っていかなければならないから、特にFUT相手だと難しい試合になるんじゃないかな。
——今回の大会についての意気込みと、日本の観客へのメッセージをお願いします。
Asuna:東京というカルチャーの中心でできること。そして、この新たなメンバーでの初試合を日本という地でできること、とてもワクワクしている。見に来ているお客さんも楽しめるように、僕らも楽しんでプレイするよ。
——ちなみに、日本食は食べましたか?
bang:まだ食べていないんだけど、ラーメンや寿司は食べたいかな。
Asuna:僕は6月にも日本に来たけど、お寿司を食べたり、焼き肉を食べたり——。日本食は大好きだね。
🇰🇷DRX
——Masters Tokyo以来の日本はいかがでしょうか。
BuZz:日本は近い国なので、いつも行きたいと思っています。ファンの方々も多いので、いい試合を見せられるようにがんばりたいです。
——新エージェント「アイソ」についてどう思いますか?
MaKo:まだ使ったことはないですが、いいエージェントではないかと思います。カウンターで使えるアビリティーも多く、ゲームに大きな変化を与えると思います。
Flashback:『リーグ・オブ・レジェンズ』ではモルデカイザーをよく使っていたので、それに似たエージェントが登場してうれしいです(笑)。
——初戦のSCARZや、ほかの日本チームはどのように見ていますか?
BuZz:3チーム(ZETA・SZ・FL)ともロスターが変わっているので、どのようになるかはわかりませんが、決して低い評価をしてはいけないチームだと思っています。どのチームも上位につく可能性が十分にあると思います。
——注目している選手やチームはありますか?
stax:Cloud9のcurry選手がどのような活躍をするか楽しみです。
Foxy9:僕はZETAのLaz選手です。久々に対戦するので楽しみにしています。
Flashback:ZETAのアカデミーの選手です。たくさん対戦したことがあって、どのような活躍を見せてくれるか期待しています。
——今回の大会に向けて用意している秘策はありますか?
stax:以前にお見せしたものもありますし、新たなエージェントなども見られるかもしれませんよ(笑)。
🇺🇸Cloud9(🇺🇸C9)
——相撲の地である国技館で『VALORANT』をすることについてどう思いますか?
curry:歴史や背景については詳しくはないけど、会場に入ってみて、凄く広くてびっくりしたよ。
——新たなロスターについてもお聞かせください。
Xeppaa:新たなロスターでシーズンを迎えられたことは、すごく良かったと思う。残念ながらMasters Tokyoの舞台には立てなかったけど、この日本という地で戦えてとても楽しみにしているよ。
——日本に来られてなにか日本食は食べましたか?
jakee:みんなでトンカツを食べたよ!
OXY:あとは寿司とかラーメンとかもね。
——日本のチームについてどのような印象をお持ちですか?
jakee:日本のチームはひとりでどんどんエリアを広げていき、敵に出会ったとしても、ひとりで立ち向かっていく印象があるかな。ほかの地域ならふたりや3人でエリアを広げることが多いから、そういうところは面白いと思うよ。
—— 今回の参加チームで注目しているチームや選手はいますか?
Xeppaa:去年の優勝チームの100 Thievesだね。
vanity:まったく同じで100 Thievesかな。前回は負けてしまったので、今回は勝てるのか楽しみにしているよ。
——最後に意気込みをお願いします。
vanity:もちろんいいプレイをしたいと思うよ。今回はスタンドインがいるんだけど、もしかしたらメインロスターよりいいかもしれないしね(笑)。
Masters Tokyoにいけなかったのは残念だったから、今回日本のファンの前でプレイできることをとても楽しみにしているよ。
curry:僕はスタンドインだから、どう答えていいのか(笑)。先月あった韓国の大会で、勝てるチームであることを証明できたし、なにより勝っても負けてもこの試合を楽しむことを大事にしていきたいね。
🇬🇧FNATIC(🇬🇧FNC)
——再び日本に来た率直な感想を聞かせてください。
Boaster:日本に来て何日か経っているけど、もうお気に入りの場所もできたんだ!
——ちなみにお気に入りの場所とは?
Boaster:原宿や渋谷にもよく買い物に行くし、東京に来て初めて連れて行ってもらった豆腐料理のお店が美味しかったよ。
——国技館という相撲の聖地で試合をすることについてどう思いますか?
Elmapuddy:Alfajerは家では相撲ごっこをしているから、もしかしたら身近に感じているかもしれないね(笑)。
——今回の大会で注目している選手やチームはありますか?
Elmapuddy:Foxy9やFlashbackが加入したDRXが、どんな戦い方を見せてくれるのか楽しみだよ。
Chronicle:FLやSZとは初めて対戦するから楽しみだね。
——最後に、今大会でどんな変化を見せてもらえそうですか?
一同:(新加入したElmapuddyコーチに向けて拍手)
Elmapuddy:僕が加入したことが一番の変化かな?(笑)。次のVCTが始まるまでの準備期間として、徐々にいろんなことをやっていきたいと思っているよ。
——ちなみに、今までのインタビューの中で多くの選手が「注目しているチーム」にFNATICを挙げていましたよ。
Alfajer:向こうは本気でかかってくるわけだから、少し身構えてるよ。
Boaster:今年はとても忙しかったから、勝つことも大事だけど、それ以上にリラックスして、楽しむことを目標にして戦うよ。
——新エージェントの「アイソ」について率直な感想を聞かせてください。
Boaster:まず見た目がカッコいいから、今後彼のコスプレが見れたら面白いだろうね。エイムがいい人なら強そうだし、今回も使う人がいたら面白そう。ただ、競技シーンでは未知数かな。
Elmapuddy:エージェント構成の都合で使えるかはわからないけど、面白いエージェントだとは思うよ。
🇯🇵FENNEL(🇯🇵FL)
——新ロスターの感触はいかがでしょうか。
CLZ:まだあまり時間は経っていませんが、その短い期間でやれるべきことはやったので、いい状態なのかなと。
——新ロスターになって何か変わった点はありますか?
SyouTa:昨シーズンにあった言語問題が解消され、コミュニケーション面においてよりいい面が見られると思うので、そのあたりに注目していただければと思います。
——今大会で注目しているチームや選手はありますか?
SyouTa:FNATICのDerke選手に注目しています。FNATIC自体そもそも強い上に、その中でもDerke選手は高いパフォーマンスを出していたので。
GON:FNATICのAlfajer選手ですかね。マジでメチャクチャ強くて、彼はスコア的にも安定しているので注目しています。
——新エージェント「アイソ」についてどう思いますか?
SyouTa:えー、最強です。チームデスマッチで使ったんですが、敵を倒すと一瞬無敵になれるので、ある意味ずっと無敵になれるんですよ(笑)。
Derialy:ランクで相手チームが使っていたんですが、なんかしょぼいな……と。撃ち合いが強い人が使えばやっかいなのかなとは思いますが、現時点ではあまり脅威ではないのかなぁ。
——今回は国技館で開催されるということで、日本のエージェントである「ヨル」が出るといわれていますが。
GON:出ます(キッパリ)。
——えっ。本当ですか?(笑)。ちなみに、どのチームがピックすると思いますか?
GON:我々です。
——信じていいんでしょうか……(笑)。
GON:はい、出ます!
——今大会の意気込みをお聞かせください。
SyouTa:本当にファンの皆さんの応援があったからこそ、VCJ Split1は優勝できたと思っています。今回は強豪チームばかりですが、皆さんの期待を裏切らないようにがんばっていきたいと思いますので、応援よろしくお願いします!
🇹🇷FUT Esports(🇹🇷FUT)
——まずはEMEA予選で優勝した感想をお願いします。
qRaxs:新しいメンバーになっていい経験が積めて、さらにそこで勝つことができて良かったよ。
——cNed選手が加入されたということで、言葉の壁がなくなったかと思いますが、その辺はどう感じていますか?
cNed:母国語でコミュニケーションがとれるのは大きいね。チームメンバーとも仲良くできているし、居心地がいいよ。
——日本の国技である相撲の会場で『VALORANT』の試合をすることはどのように感じていますか?
yetujey:そのような特別の場所でeスポーツの大会が開かれるというのはとてもうれしい気持ちだよ。どうせなら、ここで相撲ができればいいのに(笑)。
ATA KAPTAN:それなら一緒にやる?(笑)
——ほかのチームの多くの選手がFUTというチームに注目していました。FUTの強みがあれば教えてください。
MrFaliN:みんなが自分たちと戦いたいたいといってくれるのはうれしいね。このフレッシュなロスターで、何ができるのかを楽しみにしていてほしいな。
——話は変わって、何か日本の食べ物は食べましたか?
cNed:僕たちはトルコ人なので口に合わないものもあったけど、全体的には美味しかったよ。
——食べてみたいものはありますか?
cNed:ラーメンかな。
ATA KAPTAN:イクラとか?
——新エージェント「アイソ」についてどう思いますか?
cNed:他のエージェントにはないアビリティーで、他のチームがどのように試合に組み込んでくるか楽しみだ。
MrFaliN:第二のレイナという印象だけど、少人数戦での闘い方がまだ確立されてないかな。
——せっかくなので、その大事にしているタコの紹介もしてもらっていいですか。
ATA KAPTAN:名前はジョニー、新しいお友だちかな。
——トルコから連れてきたんですか?
ATA KAPTAN:いや、秋葉原で買ったんだよ(笑)。
——そのジョニーは会場に持っていく?
ATA KAPTAN:もちろん。
——特別なパワーがもらえそうですね。
ATA KAPTAN:コイツに敵をやっつけてもらうさ(笑)。
まとめ
Red Bull Home Groundでは、世界の競合チームが日本の両国国技館へ一堂に会する。個性豊かな選手たちが、世界一をかけて本気で戦うこととなる。
インタビューでは、オフシーズンということもあり、多くの選手が「楽しんでプレイしたい」と答えた。観客の方々も楽しめるような、華麗なプレイが飛び出すことだろう。
そんな本大会は、明日11月3日(金)開幕する。特に初日は、予選ということもあり全チームの対決を目にすることができる。
選手たちのかける思いとチームの特色あふれる戦略に注目して、試合を楽しんでいただきたい。
編集・撮影:いのかわゆう
【まいるプロフィール】
関西を拠点にする男性コスプレイヤー。イベントや大会によくコスプレ姿で出没する。2021年頃から『VALORANT』にハマり、競技シーンを追い続ける。現在の推しチームは「CREST GAMING」。Twitter:@mlunias(Photo by Subaru.F.)
関西を拠点にする男性コスプレイヤー。イベントや大会によくコスプレ姿で出没する。2021年頃から『VALORANT』にハマり、競技シーンを追い続ける。現在の推しチームは「CREST GAMING」。Twitter:@mlunias(Photo by Subaru.F.)
掲載情報の著作権は提供元企業等に帰属します。