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【VCT 2024】『VALORANT』今シーズン初の国際大会!——Masters Madrid出場8チーム+注目選手徹底解説!
3月15日(金)から開幕するVCT 2024初となる国際大会Masters Madrid。4つの地域のKICKOFFを勝ち抜いた上位各2チームが集結し、世界トップレベルの激戦を繰り広げる。
今大会は世界大会初出場チームが3チームあり、昨年最下位チームや王座奪還に燃えるチーム、新設されたVCT CHINAから出場のチームなど見どころ満載。
今回はそんなMasters Madridをより楽しむために、出場チームを詳しく紹介していこう。
大会のフォーマットを解説!
初めにMasters Madridの大会フォーマットについて説明していこう。
3月15日(金)から18日(月)にかけて行われるグループステージでは新トーナメント形式である「スイスドロー」が導入される。
スイスドローとは
総当たり戦を簡潔化したもので、2回戦目以降は同じ勝敗数同士のチームが戦う形式。そのため、試合が進むにつれて実力が拮抗したチーム同士の戦いとなるのが特徴。
また、あらかじめグループ分けする必要がないため、「死のグループ」などができてしまう心配もない。運要素が少なく、実力が反映されやすいトーナメント形式だ。
総当たり戦を簡潔化したもので、2回戦目以降は同じ勝敗数同士のチームが戦う形式。そのため、試合が進むにつれて実力が拮抗したチーム同士の戦いとなるのが特徴。
また、あらかじめグループ分けする必要がないため、「死のグループ」などができてしまう心配もない。運要素が少なく、実力が反映されやすいトーナメント形式だ。
ROUND1では各地域の1位通過チームと2位通過チームが対戦(同一リーグの組み合わせはなし)、ROUND2以降は同じ勝敗数のチーム同士、完全ランダム抽選が行われて対戦カードが組まれる。
Playoffへの進出条件は2勝することだが、その前に2敗してしまったチームは敗退となる。試合はBO3で進行し、最大3試合行い2勝を挙げた4チームが次のステージへと駒を進める。
Playoffでは従来通りのBO3ダブルエリミネーション方式が採用されている。(アッパーファイナルとグランドファイナルのみBO5)つまり、1度負けても優勝の可能性は残されている。
初戦はグループステージの成績から、0敗のチームと1敗のチームが対戦。その後はフォーマットに従い進行していく。ここを勝ち抜いたチームが晴れて「VCT 2024 Masters Madrid」のチャンピオンとなるのだ。
そんな熾烈な戦いに参加するチーム+注目選手を紹介していこう。
PACIFIC1位:🇰🇷Gen.G(🇰🇷GEN)
【VCT2023の成績】
・LOCK//IN 初戦敗退
・レギュラーシーズン 6位(Playoff 4位)
・PACIFIC LCQ 3位
ロスター
■プレーヤー
・🇰🇷Meteor(めてお):オリジナルメンバー
・🇰🇷Munchkin(まんちきん):ex.T1
・🇰🇷t3xture(てくすちゃー):ex.Global Esports
・🇰🇷Lakia(らきあ):ex.Dplus KIA
・🇰🇷Karon(かろん):ex.No No No
■ヘッドコーチ
・🇰🇷solo
■コーチ
・🇰🇷HSK
日本の競技シーンでも活躍したMeteor選手率いる🇰🇷GEN。🇸🇬Paper Rexや🇰🇷DRXといった強豪を次々と撃破、下馬評を覆し見事VCT PACIFIC KICKOFFのチャンピオンに輝いた。
Meteor選手のロール変更、そのほかの選手を総入れ替えと、昨シーズンとは打って変わったロスターになったがそれが大成功。初の世界大会出場を果たした。
特に、今シーズン🇮🇳Global Esports(🇮🇳GE)から加入したデュエリストのt3xture選手が大活躍。それをサポートする名イニシエーターのLakia選手や期待の新人Karon選手など非常に理想的なチーム体制を作っている。
韓国に戻って才能開花"t3xture"
昨シーズンは🇮🇳GEでデュエリストをメインにさまざまなロールをプレーしたt3xture選手。🇰🇷GENに移籍した今シーズンは、開幕から大暴れ。ロールをデュエリストに固定すると、毎試合高いレベルで安定した成績を残し、KICKOFFでは429ラウンドでACS250をマーク。
韓国語でチームメンバーとコミュニケーションが取れることも大きな要因と考えられ、今後のさらなる活躍が期待される!
PACIFIC2位:🇸🇬Paper Rex(🇸🇬PRX)
【VCT2023の成績】
・LOCK//IN 初戦敗退
・レギュラーシーズン 2位(Playoff 優勝)
・Masters Tokyo 3位
・Champions 2023 準優勝
ロスター
■プレーヤー
・🇮🇩mindfreak(まいんどふりーく):オリジナルメンバー
・🇮🇩f0rsakeN(ふぉーせいくん):オリジナルメンバー
・🇲🇾d4v41(だばい):オリジナルメンバー
・🇷🇺something(さむしんぐ):オリジナルメンバー
・🇮🇩Monyet(もねっと):ex.Global Esports
・🇸🇬Jinggg(じん)※インアクティブ
■コーチ
・🇫🇷alecks
VCT PACIFIC 2023の覇者でもありChampions2023準優勝の🇸🇬PRXも順当に勝ち上がってきた。レイズ使いのJinggg選手が兵役のためロスターから外れ、🇮🇳GEからMonyet選手が加入。空いた枠を埋めるように、レイズをメインに使用している。
KICKOFFでは3デュエリスト構成や0デュエリスト構成など、メタから外れた奇抜な戦術で結果を残してきた。Mastersではどんな構成を採用してくるのか注目だ!
ヨルの魔術師"f0rsakeN"
フレックスとしてさまざまなロールをプレーするf0rsakeN選手。特にヨル使用時のACSがキャリアを通して246と高く、サブデュエリストとしても脅威となっている。
KICKOFFの🇰🇷T1戦では3デュエリストを見せた🇸🇬PRXだが、その際もf0rsakeN選手はヨルを使用。1週間前にスカイから変更したにもかかわらず、33キルと大暴れし話題となった。
9マップで5つのエージェントを操るなどピックプールの広さにも注目で、🇸🇬PRXのさまざまな構成を支えている選手といっても過言ではないだろう。
🇺🇸Sentinels(🇺🇸SEN)
【VCT2023の成績】
・LOCK//IN 初戦敗退
・レギュラーシーズン 7位
・AMERICAS LCQ 4位
ロスター
■プレーヤー
・🇨🇦TenZ(てんず)※オリジナルメンバー
・🇺🇸Zekken(ぜっけん)※オリジナルメンバー
・🇧🇷Sacy(さしー)※オリジナルメンバー
・🇺🇸Zellsis(ぜるしす)※ex.Cloud9
・🇲🇦Johnqt(じょんきゅーてぃー)※ex.M80
・🇺🇸Curry(かりー)※サブ
・🇺🇸Sick(しっく)※サブ
■ヘッドコーチ
・🇺🇸kaplan
■コーチ
・🏴DrewSpark
3年ぶりに世界大会へと帰ってきた初代王者🇺🇸SEN。実績十分の選手をそろえたにもかかわらず、VCT 2023ではレギュラーシーズン7位と悔しい結果に終わった。
オフシーズンに行われたAfreecaTV Valorant Leagueで優勝。それをきっかけに着々と勝利を積み重ね、KICKOFFでは見事優勝。王者へと返り咲いた。
新加入のZellsis選手とJohnqt選手もうまくハマっており、間違いなく今大会の優勝候補だ!
5期連続リーダーボード1位"Zekken"
5 acts in a row 8 total 🤠 pic.twitter.com/NAy9UT7plR
— z (@zekkenVAL) March 5, 2024
チームではデュエリストを担当しているZekken選手。競技シーンの第一線で活躍しながら、北米のリーダーボードランキングでは5Act連続で1位を獲得している。
さらにはKICKOFFでもACS249、ラウンドあたりのファーストキル率は22%とデュエリストの中でも高水準。大会とランクの両方で1位を取る最も乗っている選手だろう。
🇧🇷LOUD
【VCT2023の成績】
・LOCK//IN 準優勝
・レギュラーシーズン 1位(Playoff 優勝)
・Masters Tokyo 7-8位
・Champions 2023 3位
ロスター
■プレーヤー
・🇦🇷saadhak(さだーき)※オリジナルメンバー
・🇧🇷tuyz(ついず)※オリジナルメンバー
・🇧🇷Less(れす)※オリジナルメンバー
・🇧🇷cauanzin(かうあんじん)※オリジナルメンバー
・🇧🇷qck1(きゅーしーけー)※ex.FURIA
■コーチ
・🇧🇷peu
・🇧🇷stkJ
昨年のVCT AMERICAS優勝、 Champions 3位と着々と実績を重ねてきた🇧🇷LOUD。チームのエース的存在asaps選手が抜けたが、その強さは未だ健在。
新メンバーには同じVCT AMERICASの🇧🇷FURIA(🇧🇷FUR)からqck1選手が加入。抜けたデュエリストの枠をそのまま務めており、まだまだ本調子ではないようだが実力のある選手だ。
グループステージでは1度優勝候補の🇺🇸SENにストレートで勝利しており、王座奪還への準備は十分だろう。
重役を担う"qck1"
VCT 2023では🇧🇷FURに所属し、センチネルやサブコントローラーを務めた。今シーズンから🇧🇷LOUDでは、抜けたaspas選手に変わりqck1選手がデュエリストを務めている。
まだまだ調子が上がらず、思うような成績が残せていない選手だが、キャリアを通してジェットではACS235と実力は十分。qck1選手が調子を取り戻したら🇧🇷LOUDは手をつけられない存在になるだろう。
🇫🇷Karmine Corp(🇫🇷KC)
【VCT2023の成績】
・LOCK//IN 9-16位
・レギュラーシーズン 10位
・EMEA LCQ 4位
ロスター
■プレーヤー
・🇫🇷sh1n(しん)※オリジナルメンバー
・🇨🇿MAGNUM(まぐなむ)※ex.Apeks
・🇵🇹tomaszy(とまずぃー)※ex.SAW
・🇺🇸N4RRATE(なれいと)※ex.MAD Lions
・🇨🇿marteen(まーてぃん)※ex.GMT Esports
■ヘッドコーチ
・🇷🇺ENGH
■コーチ
・🇪🇬ZE1SH
VCT EMEA 2023最下位チームがまさかのKICKOFF優勝。ロスターはオリジナルメンバーであるsh1n選手以外を入れ替え、Tier2シーンから4選手を招集。さらにヘッドコーチには過去にGambit Esportsを世界一位に導いたENGHコーチが加入。
大胆なロスター変更となったが、的確な補強を行いENGHコーチを軸に0からチームを作り上げ、世界大会初出場を勝ち取った。
🇫🇷KCの優勝を予想する声も多くあり、まさに今大会の主人公的ポジションのチームだ。
元FNATIC"MAGNUM"
チームではセンチネルとイニシエーターを務めながらIGLまでこなすMAGNUM選手。過去には🇬🇧FNATICに所属などに所属し、3度の世界大会出場経験を持っている実績十分の選手だ。
昨シーズンはApeksに所属し、アセンショントーナメントでは準優勝の成績を残している。チームの頭脳として、念願のインターナショナルリーグでどこまで輝けるか注目だ。
🇪🇸Team Heretics(🇪🇸TH)
【VCT2023の成績】
・LOCK//IN 初戦敗退
・レギュラーシーズン 8位
・EMEA LCQ 5-6位
ロスター
■プレーヤー
・🇱🇹Boo(ぶー)※オリジナルメンバー
・🏴benjyfishy(べんじーふぃっしー)※オリジナルメンバー
・🇱🇹MiniBoo(みにぶー)※ex.Case Esports
・🇹🇷RieNs(りえんす)※ex.S2G Esports
・🇵🇱paTiTek(ぱてぃてっく)※スタンドイン
・🇹🇷Wo0t(うっと)※サブ
■ヘッドコーチ
・🇬🇧neilzinho
■コーチ
・🇬🇧weber
大番狂わせとなったVCT EMEAのKICKOFFを2位通過したのは、昨シーズン8位に終わった🇪🇸THだ。
メインロスターのWo0t選手が出場可能年齢に達していないこともありスタンドイン(助っ人)を迎えての大会となったが、EMEA地域らしい綺麗なセットアップで試合を勝ち抜いてきた。
18歳の若手選手が3人と、フレッシュなチームなだけあり勢いに乗ったら止まらないだろう。初の世界大会でどこまでパフォーマンスを出せるのか注目だ。
"Boo"&"MiniBoo"兄弟
オリジナルメンバーとしてチームに所属していたIGL、Boo選手の実弟MiniBoo選手が今シーズンから🇪🇸THに加入。Boo選手は昨シーズン、フレックスとして活躍したが、シーズン途中からはコントローラー固定に。弟のMiniBoo選手はデュエリストを担当している。
兄弟ならではの練度を超えた連携プレーに期待がかかる!試合終わりの熱い抱擁にも期待してしまう。
🇨🇳EDward Gaming(🇨🇳EDG)
【VCT2023の成績】
・LOCK//IN 初戦敗退
・Masters Tokyo 5-6位
・Champions 2023 5-6位
ロスター
■プレーヤー
・🇨🇳Haodong(はおどん)※オリジナルメンバー
・🇨🇳CHICHOO(ちょぅちょぅ)※オリジナルメンバー
・🇨🇳Smoggy(すもっぎー)※オリジナルメンバー
・🇨🇳nobody(のーばでぃー)※オリジナルメンバー
・🇨🇳ZmjjKK(かんかん)※オリジナルメンバー
・🇨🇳Muggle(まぐる)※サブ
■ヘッドコーチ
・🇹🇼AfteR
今大会で5度目の世界大会出場と、もはや常連となった🇨🇳EDG。Champions 2023からロスターの変更は行っておらず、より高くなった練度が期待される。
中国の大会では現在3連覇を果たしており、国内には敵なし状態。オフシーズンには🇰🇷DRXや🇰🇷T1といったChampions 2023出場チームにも勝利しているなど万全の状態だ。
高いフィジカルを武器に、中国勢初の世界大会優勝をつかみ取れるか!
世界を魅了するデュエリスト"ZmjjKK"
初めてVCTに出場した頃から、そのフィジカルとオペレーターの精度で多くのファンを虜にしてきたZmjjKK選手。このタイプの選手は寿命が短いと言われるが、長い間その強さをキープしている。
VCT CHINAのKICKOFFでも1v4クラッチACEを見せるなど絶好調。ACSも267とリーグ1位をマークするなど今勢いに乗っている選手だ。
気持ちを全面に出して会場を盛り上げようとするパフォーマンスにも注目したい。
🇨🇳FunPlus Phoenix(🇨🇳FPX)
【VCT2023の成績】
・LOCK//IN 初戦敗退
・Champions 2023 13-16位
ロスター
■プレーヤー
・🇹🇼BerLIN(べるりん)※オリジナルメンバー
・🇨🇳AAAAY(あーや)※オリジナルメンバー
・🇨🇳Lysoar(れいそあ)※オリジナルメンバー
・🇦🇺Autumn(おーたむ)※オリジナルメンバー
・🇨🇳Life(らいふ)※ex.Attaking Soul Esports
■ヘッドコーチ
・🇨🇳NaThanD
VCT 2023では2度の世界大会出場を果たしたが、どちらも納得のいく結果は残せなかった🇨🇳FPX。
今シーズンは、Masters Tokyoにも出場したAttaking Soul EsportsからデュエリストのLife選手が加入。Autumn選手との2デュエリスト構成と、攻撃的なプレースタイルでKICKOFFを勝ち進んできた。
ハマれば勝ち進めるだけのフィジカルと勢いを持っているため、予想を大きく覆す結果を残す可能性もあるだろう。
中国で無双する外国人デュエリスト"Autumn"
外国人枠としてチームのデュエリストを担当するAutumn選手。トップレベルのデュエリストが多くいる中国リージョンの中でも高い評価を得ている。
KICKOFFのグランドファイナル、🇨🇳EDG戦ではジェットを使用しACS291をマークするなどマップ取得に貢献。キャリアを通してもジェットのACSは244と高スタッツを残している。
KICKOFF以上の成績を残せるポテンシャルを持った選手のため、チームの勝利にはカギとなってくるだろう。
まとめ
世界大会初出場チームが3チームと、各地域勢力図に大きな変化があったKICKOFF。昨年の世界大会を優勝した🇬🇧FNATICや🇺🇸Evil Geniusesの姿はなく、またひとつ新たな歴史が生まれたように感じる。
日本のチームが出場することはできなかったが、これまでのVCTにはない、新たな展開が見れるかもしれない。
Masters Madridは3月15日(金)日本時間0時から開幕だ。
© 2023 Riot Games, Inc. Used With Permission
■関連SNS
VALORANT // JAPAN:
https://twitter.com/VALORANTjp
VALORANT Champions Tour JAPAN:
https://twitter.com/valesports_jp
■配信URL
Twitch:
https://www.twitch.tv/valorant_jpn
YouTube:
https://youtube.com/@VALORANTjp
AfreecaTV:
https://bj.afreecatv.com/valorantjp
編集:いのかわゆう
【nemuminimizu プロフィール】
学生時代、『CoD』をはじめFPSにハマる。その後は『APEX』や『VALORANT』などのタイトルをプレー。アーティストの楽曲や企業用BGMなどを手がける作曲家とフリーランスのライターの二足の草鞋を履いて幅広く活動中。無類のラーメン好き!
X:@ongakucas
学生時代、『CoD』をはじめFPSにハマる。その後は『APEX』や『VALORANT』などのタイトルをプレー。アーティストの楽曲や企業用BGMなどを手がける作曲家とフリーランスのライターの二足の草鞋を履いて幅広く活動中。無類のラーメン好き!
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